ユルゲン・ハーバーマス(1929~)とは、フランクフルト学派第2世代の哲学者である。
ドイツのデュッセンドルフに生まれる。第二次世界大戦中はヒトラーユーゲントに所属し、戦後ギムナジウムに戻る。1954年にボン大学で博士号をとる以前から活発な活動を行い、以後はテオドール・アドルノの助手を務める。こうしてフランクフルト学派に属した彼だったが、マックス・ホルクハイマーに彼の思想は受け入れられず、ホルクハイマーの退官後ようやくフランクフルト大学の教授職に就いた。現在は退官しているものの、依然としてドイツ思想界の重鎮として活動している。
彼の思想はアドルノ、ホルクハイマーと同じく、惨事を引き起こした近代的理性とはどのようなものかということに焦点を当てている。しかし、あくまでも「近代」に否定的だった第1世代のアドルノ、ホルクハイマーが批判したのは近代的理性のうち道具的理性についてのみであり、「近代」はコミュニケーション的理性によって積極的な意義を与えられるのではないか、という風に発展させたのである。つまり「近代」において主体中心的理性からコミュニケーション的理性へのパラダイム転換が起きたとするのである。
要するに前の世代が主体が客体にどうかかわるかという「成果志向的行為」の視点で研究を行ったのに対し、彼は「了解志向的行為」、つまり他のものへ支配的にかかわるのではなくコミュニケーションを続けて相互理解を深めていくことができるという評価を与えていったということだ。
そしてそれを可能にする「公共圏」での「討議」を通じて相互了解を深め、「討議」の参加者の中で一定の真理に到達できるという希望的な提言を行ったのであった。
このようにコミュニケーションを通じて人々の相互理解を深めていくことができるという「近代」への肯定的な彼の主張はやがてノルベルト・ボルツやペーター・スローターダイクといった思想家や、二クラス・ルーマンといった社会学者によって批判対象として挑戦され続けていくのである。
掲示板
1 ななしのよっしん
2024/09/21(土) 19:21:37 ID: KiIcTlgANb
ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史 | 長周新聞
https://
23年11月、ハーバーマスは「イスラエルのガザ攻撃は正当な反撃であり、ヨーロッパはイスラエルと連帯すべき」という声明を連名で発表
権力におもねってイスラエル支持して晩節を汚した95歳の駄目ジジイ
欧州リベラルの良心的知識人(笑)
耄碌したのか、元々ヒトラーユーゲントとしての彼の人となりなのか?
50年後ハーバーマスやマルクス・ガブリエルなどがハイデガーと同じ立場に晒されていてもおかしくない
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/27(木) 12:00
最終更新:2025/02/27(木) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。