七輪とは、木炭や豆炭を燃料にしたコンロである。
移動が可能な加熱器具であり、秋刀魚を焼いているイメージが強い。加熱器具なので暖をとることも可能。
材料が珪藻土であるため断熱性が高く、加熱中であってもあまり熱くならない。また、断熱性が高いため保温性にも優れている。加熱は炭の遠赤外線と珪藻土からの赤外線によるものである。燃焼効率が高いとされており、語源もコストが低いからというものがある。ホームセンターでも売っている。当然だが品質は日本製のほうが高い。
現在の形の七輪となったのは明治頃であり、現在の主な産地は石川県と愛知県である。
諸説ある。
製法には2つの方法がある。
伝統的な製法であり、一つ一つ手作りなので価格が高くなる。軽く、耐久性が高い。
昭和の初め頃に開発された製法であり、大量生産が可能なため価格が安い。重く、古くなると外側から崩れる。
木炭や豆炭、七輪用の練炭を七輪に入れて着火する。着火には火熾し器や着火剤を使用する。
熾火になってから調理を始める。熾火になるまでは30分~1時間ほどかかる。
手入れは基本的に不要だが材料が土であるため、水気はできるだけ避ける。
七輪と同じように持ち運びができる器具として火鉢がある。海外では七輪をHIBACHI(火鉢)と混同しているケースがある。違いは以下となる。
七輪 | 火鉢 | |
主目的 | 調理 | 暖房 |
使用場所 | 基本家の外 | 基本家の中 |
材質 | 土(珪藻土) | 陶磁器、木、金属 |
空気穴 | ある | ない |
練炭自殺を図るときに七輪が使われることが多い。室内で練炭を燃やしても火災が発生しない器具として使われるからであるだろう。
また、七輪で通常の練炭を使用すると構造上一酸化炭素が大量に発生する。これを狙っているという考え方もできる。
なお、練炭自殺では楽に死ぬことはできない。それ以前に自殺を考えるほど追いつめられているなら公的な機関などに一度相談を。まもろうよこころ
切り出し七輪 |
練り七輪 |
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最終更新:2024/05/11(土) 20:00
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