丹羽基二(にわ・もとじ)とは、苗字研究家である。「日本家系図学会」元会長、「地名を守る会」元代表。
苗字だけでなく地名、家紋、墓、仏足石についても詳しく、総合的な家系追究方法の研究家として知られる。
1919年栃木県佐野市にて生誕。1944年國學院大學国文科卒業。学徒動員による繰り上げ卒業だったという。
幼い頃、隣組となった住人の四十八願(よいなら)という苗字に興味を持ったのが、苗字研究のきっかけ。四十八願氏に苗字の由来について尋ねても知らないという。
大学入学後、柳田國男、折口信夫らに師事。柳田に四十八願姓の話をしたところ、苗字の研究をすすめられ、以後苗字の研究をすることとなる。卒業論文は苗字をテーマに書きたかったものの、受け入れられるかどうか不安で結局「源氏物語」をテーマにし、書き上げた。
卒業後は太平洋戦争の動員を経て東京都内女子校の社会科、国語科の教諭として勤務。以後本業の傍ら、出版社で校正や参考書の執筆、歴史小説の考証などの副業をこなし研究資金を得ながら苗字研究に没頭する。学校の長期休暇の度に苗字の収集、全国の墓地の家紋の収集など積極的に活動した。1980年、定年退職。退職時には教頭となっていた。
のち本格的に苗字の本の執筆を開始する。日本だけでなく、仏足石の研究をするためにアジア各地にも足を運んだ。
苗字、家紋、地名について多くの著作を執筆。家系ルーツの調査方法を積極的に世に広めた。2005年に「続 難読姓氏・地名大事典」を刊行するまで著書は150冊を数えた。「続 難読姓氏・地名大事典」にて執筆の引退を宣言。
著書のうち、苗字を収集した数種の姓氏事典(芳文館「日本苗字大辞典」など)には実際には存在しないとされる、いわゆる「幽霊苗字」が多く含まれている。このことから丹羽は苗字の実在確認を怠っているという批判がある。
しかし、丹羽は他の著書内で「もしこの苗字があったとしたら~」という表現を用いて幽霊苗字を解説していることがあり、丹羽の姓氏事典はあくまでも丹羽が収集してきた苗字(あるいは苗字っぽいもの)の一覧表と考えればいいんじゃないかな、かな?
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最終更新:2024/04/25(木) 03:00
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