公安調査庁

公安調査庁とは、日本の法務省の外局の一つである。

概要

破壊活動防止法などに基づいて設置された日本政府の調査機関。

元々は連合国から返還された軍需物資の調査や処分を行っていた。1946年（昭和21年）8月7日、GHQの求めにより政治団体の結成禁止や旧日本軍軍人の調査も行うようになった。

内務省解体時にGHQ参謀第2部が、元・特別高等警察（特高警察、当時の日本の秘密警察。Special Higher Police,SHP）の関係者を入局させ（法務庁特別審査局→法務府特別審査局）、レッドパージ（GHQによる共産党員とその同調者の排除。赤狩りとも。日本では1949年から1950年に行われた）の先鋒になったとされる。

1952年（昭和27年）7月21日に公安調査庁として再編・設置された。設立時は特高警察はもちろん、外務省警察、旧陸軍中野学校、旧日本軍特務機関、憲兵隊の出身者も加わったとされる。

1999年、団体規制法に伴う業務が加わる。

年表

前史

• 1945年（昭和20年）9月 - 内務省調査部として設置
• 1946年（昭和21年）8月7日 - 内務省調査局
• 1948年（昭和23年）1月1日 - 内事局第二局
• 1948年（昭和23年）2月15日 - 法務庁特別審査局
• 1949年（昭和24年）6月1日 - 法務府特別審査局

設置以降

• 1952年（昭和27年）7月21日 - 設置
• 1999年（平成11年）12月7日 - 団体規制法施行に伴う調査・処分の請求及び規制処置業務が加わる

関連項目

• 日本共産党
• オウム真理教
• 右翼団体/極右
• 行動する保守
• 左翼団体/極左/極左暴力集団/過激派
• 特異集団