剣道具(けんどうぐ)とは、剣道において用いられる防具のことである。
一般的には、「剣道具」と呼ばれるよりは、「防具」と呼ばれることが多い。
剣道具は、面(めん)、胴(どう)、小手(こて、籠手、甲手とも表記する)、垂(たれ)から構成され、剣道衣及び剣道袴の上から着用する。
本項目では、便宜上、面、胴、小手、垂を防具としてまとめ、加えて剣道衣、剣道袴の説明も行う。
面は頭部に装着し、頭部及び喉の保護を行う。
顔面の部分は面金(めんがね)という金属の格子によって保護され、目線の部分は若干他の部分よりも広い間隔になっており、物見(ものみ)と呼ばれる。
面金は、裏側(装着した際に顔側の部分)が赤い塗料によって塗られていることが多い。
喉の部分は、突き垂(つきだれ)と呼ばれる堅い保護板になっており、物によっては蜀江(しょっこう)と呼ばれる、刺繍による装飾がされていることが多い。
近年は、目線の部分の面金を省き、透明な強化プラスチックの板を取り付けた面や、視力の低い人用に剣道専用のメガネなども発売されている。
装着の際は、手ぬぐいで頭部を保護し、面紐によって面を頭部を固定する。
胴は腹部及び胸部の保護を行う。
胸部は胴胸と呼ばれる芯材を革で覆った堅い板になっており、突き垂と同様、蜀江によって装飾されていることが多い。
腹部は胴台と呼ばれる堅い板になっており、ファイバーと呼ばれる板紙やプラスチック、高価なものでは竹板を束ねたものに牛革を張り、漆で塗ったものからできている。
小手は鹿革と布から構成されており、小手頭(こてがしら)と呼ばれる手を保護する部分と、小手布団(こてぶとん)と呼ばれる腕を保護する部分から構成されている。
小手頭の内側(掌の部分)は、鹿革が張られており、良いものでは燻されて強度が高くなっている。
他の部分に比べて痛みやすく、また汗により非常に臭くなる(衛生的にも良くない)。
そのため、金銭的に余裕がある場合は、2セットほど準備するのがよいだろう。
三枚の大垂と、二枚の小垂、それを繋ぐ腹帯とそこに付けられた垂紐によって構成され、垂紐の部分を腰の部分に巻き付けて固定する。
打撃を受けないため、他に比べると堅い構造にはなっていない。
剣道着、道着と呼ぶこともある。
色は、一般的に紺か白で、紺の場合は藍によって染められているものが多い。
中学校や高等学校では、左の袖に大きく学校名の刺繍を入れている場合がある。
単に袴と呼ぶことが多い。
紐によって、腰に巻き付け、腰板と呼ばれる部分を腰に位置させる。
腰板の部分に個人名や、また中学校・高等学校では、学校名や「覇気」「精神一到」といったスローガンを刺繍で加えることが見られる。
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最終更新:2024/12/13(金) 00:00
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