ヤケクソ補填 単語

ヤケクソホテン

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ヤケクソ補填とは、ゲームの不具合により正常に機しなくなった時に、運営サイドお詫びとしてユーザー全員償配布するゲームアイテムゲーム通貨(いわゆる詫び石)が、ユーザーの想定をえるほどの、もはや運営ヤケクソともとれる程に大量に配られる補填のことをす。

スマートフォンゲームブルーアーカイブ』(以下、『ブルアカ』とする。)によってこの言葉が定着した。
この記事では『ブルーアーカイブ』のヤケクソ補填について解説する。

概要

2022年10月26日定期メンテナンスアップデート後に始まったイベント『Get Set, Go!キヴォトス輪大祭~』の開始直後に緊急メンテナンスが実施され、それに伴う補填が最初の「ヤケクソ補填」となった。

この緊急メンテの原因は進行不能バグ課金ガチャの不具合等ではなく、「新しいタイプイベント(サイコロラン=すごろく)を始めたが、新形式ゆえに見積もりを誤り、やたらと美味しすぎる状態で実装してしまった」ことであった。
全に運営側のミスであるが、短時間だったとはいえ報酬をナーフすれば不満を招くし、緊急メンテまでの間に稼ぎまくったユーザーログインできなかったユーザー間の格差も不信の種となるだろう。といって、イベントが大変に美味しいことに気づいて短時間に周回しまくったユーザー運営の(見積もりを誤った)設定の下でっ当にリソースを突っ込んだだけでバグ利用などはしていないので、ローバックアイテム収などの措置は取りづらい。

そこで以下の通り、長大な経過説明とお詫びとともに、ヤケクソみたいな量のアイテム配布を行って沈静化を図った。

お詫び
この度は多くの先生にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

NexonGamesYostar両社によるブルーアーカイブ運営チーム議論を行い、本件の対応方針を定めました。
代表して統括プロデューサーであるキム・ヨンハよりご報告させていただきます

 

先生の皆様へ

ブルーアーカイブ」統括プロデューサーキム・ヨンハです。
まずは今回のイベントにて、皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。

今回経緯を説明いたします。
この度「サイコロラン」という新規のイベント形式におけるバランス調整におきまして、一周当たりの報酬内容を誤った基準で算出してしまったという問題がございました。

今回はこれまで開催してきた各イベントよりも、全体的な報酬量が多いイベントして設計しており、当該イベントより体感として間違いなくいい体験が提供できることを確認しておりました。しかしながら今回新たな設計のイベントであったこともあり、報酬量に関する十分な共通認識を持ったテストを行うことができず、それ以上の細かい数値を十分に審することが出来ませんでした。
結果として、誤った報酬量のままイベントを開始してしまいました。

また、イベント開始後に報酬量のミスを発見した際に、対応策としてほかにも様々な手段を検討いたしましたが、皆様のゲームデータの整合性や全性を保全することを優先し、結果として機械的に従来の数値設定に戻すという判断を行っていました。

本来であれば併せて行うべき補填でしたが、先ほどの緊急メンテナンスの補填とは別に、今回ご迷惑をおかけした内容に対する補填につきまして慎重に議論を行わせていただきました。
つきましては両社協議の上、以下のような補填を行うことをご報告させていただきます

ハスミ(体操服)の神名文字 ×630
上級レポート ×300
上級強化珠 ×300
クレジットポイント ×60,000,000
神名のカケラ ×200
10回募集チケット ×2

突然メンテナンスによってご迷惑おかけしただけでなく、後手のバランス修正によって皆様からお寄せいただいた想いにを差してしまう形となってしまい、大変申し訳ありません。

今後のイベントにおきましてはこういったミスの再発防止に努め、企画段階での設計の確認プロセスや、プレイテストを厳密に行ってまいりたいと思います。
あらためて今回の件につきまして、大変申し訳ございませんでした。』

Twitterより引用exit

 

【経緯説明及びお詫び
10月26日()の緊急メンテナンス中に、一部画像の差し替えが行なわれた件に関して経緯説明を致します。

この度の対応がユーザーの皆様に多大なご迷惑をお掛けしてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

 

『画像の差し替えに関する経緯のご説明および謝罪

 

10月26日)に行っておりました緊急メンテナンスの途中、運営として一部報酬に関する画像を差し替えた経緯につきましてご説明いたします。
まず誤った数値設計でイベントを開始してしまったことが判明したのち、その対応として緊急メンテナンスを行っている最中、これからログインするユーザーの皆様に誤解を与えてしまわないよう、一部案内画像の修正作業が必要であることを認識いたしました。

 

その際、まずはこれ以上修正前の案内画像の拡散を防ぐための臨時措置として画像内の一部分への対応を行い、メンテナンス終了と同時に詳細のご説明並びにゲーム内数値設計に合致した画像への差し替えをすることといたしました。
しかしながらメンテナンス終了後、並行して発生していた議論および対応作業の中で、当該画像に関する速やかな修正対応を行うことが出来ませんでした。

本来であれば即座に説明義務を果たすべきでしたが、深夜時点で担当者各位の体および精神的な疲労状態のまま、その場でのさらなる差し替え修正は二次的な被害をもたらす可性が大きいと予想されたため、追加の作業につきましては担当者各位の状態が落ち着いた翌日に対応することに判断いたしました。
ゲーム内の画像やお知らせなどの画像につきましては、この後順次修正してまいります。

本日、担当者はいずれも万全な状態で本件の経緯確認並びに画像修正対応を行いましたので、今回このような形でのご報告をさせていただきました。また、臨時措置での対応がユーザーの皆様にさらなる不安と懸念を与える結果となってしまったことも認識しています。
この度は配慮が足らず誤解を招いてしまったこと、皆様にご不快な経験をさせてしまったこと、大変申し訳ございませんでした。

今回の件をめとしつつ教訓として肝に銘じ、今後の運営活動の中で二度と同じ過ちを繰り返さぬよう努力してまいります。
引き続き『ブルーアーカイブ』らしい運営として成長し、開発チームおよび、ブルーアーカイブ世界を楽しんでいただける皆様と一緒に、より作品およびコンテンツを作り上げてまいります。

 

Yostarブルーアーカイブ運営チーム

Twitterより引用exit

文字数は2,000字をえる2つの謝罪文及び補填内容はユーザー驚愕させ界隈外でも話題になった。

また、この補填が出される前に定期メンテナンスと緊急メンテナンスを行っており、定期メンテナンスと緊急メンテナンスの補填を含め今回のイベントでの補填は以下の通りとなった。

補填アイテムの中で特に話題に上がったのは「ハスミ(体操服)の神名文字 ×630」の補填である。
羽川ハスミ(体操服)は今回のイベントの配布キャラであり、レアリティ1。ブルアカの上限は5であり、の数を上げるには"神名文字"というアイテムが必要になる。このアイテムは今回のイベントを走ることにより獲得できるのだが、このヤケクソ補填により5はおろか、5になると解放されるその先のやりこみ要素"固有武器"の現状最大レベルまでレベリングするために必要な数神名文字630個を全て補える補填となっている。ブルアカユーザーには1から固有3までに必要な神名文字を全て配ったといった方がわかりやすいだろう。
言うなれば、緊急メンテ前に稼げた・稼げなかったユーザー間の格差を、それを圧倒的に上回る大量のイベントアイテム配布によって強引に押し流したのだ。

そのため、このハスミ(体操服)というキャラクターは持っている人なら全員固有3という、「ヤケクソ補填の徴」的存在となった。その後、『Get Set, Go!キヴォトス輪大祭~』イベント復刻、さらに常設化されたが、どちらのケースも「ハスミ(体操服)の神名文字 ×630」の配布措置は引き継がれ、「持っている人なら全員固有3」の状況は継続されることとなった。
上でも当時まだ選択肢の少なかった「神秘」の攻撃属性を持つ単体特化アタッカーであり、固有3まで成長するなら十分に総力戦などのエンドコンテンツへ投入可であったため、当時は実戦面でもハスミ(体操服)のお世話になったユーザーは多い。ついでに羽川ハスミは本作屈長身巨乳キャラであり、体操服のクッソだらしない長紳士方面・薄い本界隈でも好評を博した。

一連のヤケクソ補填は、同イベント終了までの間に作成された新規アカウントにも適用されたため、騒動が話題になったこの時期に『ブルアカ』を始めたユーザー層を「ヤケクソ」(または「ヤケクソ先生」)と通称したりする。論、上記のような経緯を経た上での呼称なので、侮蔑的な意味合いは持たない。

サイコロランのその後

この一連の騒動があったため、「サイコロラン=悪い予感がする」というイメージユーザーの中で定着してしまった。ブルアカ公式生放送でもMC坂巻学が「このミニゲームサイコロランの画像を見るとちょっと不安感に襲われるんですけれど……」とすほどである。
かしこの"悪い予感"は的中することとなる。後述するが、2回サイコロランイベントとなった2023年6月21日に開催された(大多数のユーザーにとっては"するはずだった")『の特殊作戦RABBIT小隊と消えたエビ』では開始してしばらくして接続不良となり、遂には同日20時からメンテナンスが始まりそのメンテナンスが2日後の8時まで延長する約36時間に渡る長期メンテナンスを招くこととなった。アロナ……美味しいけどもうサイコロランはやめないか…?

レシート補填

ヤケクソ補填と共によく話題に上がる言葉として『レシート補填』が存在する。こちらもブルアカから定着して言葉である。レシート補填とは、運営較的長期の緊急メンテナンスを行ったあとの補填内容の説明の画像がとてつもなく縦長になっていてそれがまるで爆買いしたときのレシートに見えることが由来である。

ブルアカレシート補填として有名な例は2023年3月22日21時30分から23日20時(この間に約2時間半、頑ればログインできる時間があった)までの臨時・緊急メンテナンスの補填、2023年4月19日19時11分から21日4時(この間に約3時間25分、頑ればログインできる時間があった)までの第一次・二次臨時メンテナンスの補填が挙げられる。

ブルアカの補填内容が記された画像には謝罪文と補填内容他に、今回のメンテナンス概要メンテナンスの経緯、それに対する補足点なども事細かに記すためかなり縦長になっている。3月レシート補填では縦の長さが横の長さの約5倍4月レシート補填では約4.5倍となっている。

こちら2つの補填内容も中々にヤケクソであるが、前述の補填内容よりはヤケクソ度(?)は低めであるため、レシート補填と呼ばれる。

<2023年3月23日補填内容>

この時のメンテナンス復刻イベント『新狂想曲 第68番』と重なっていた為、イベント報酬交換用アイテムも補填に組み込まれている。

<2023年4月21日補填内容>

2周年をに急増したアクティブユーザーとそれに伴い増えたbotによるアクセス集中にサーバーが耐え切れず2回も長期メンテナンスを行ったことを発表している。

2023年6月23日にも36時間に渡る長期メンテナンスの補填としてレシート補填が行われた。

<2023年6月23日補填内容>

過去2回のレシート補填とべて最も多い補填となった。また、イベントの特殊作戦RABBIT小隊と消えたエビ』の専用アイテムである「冷凍エビ」が補填として配られその字面があまりにもシュールだったため話題になり、Twitterレンドにも入った。また、イベントあらすじとしてエビが消えたという内容が入っていた為「エビが流通しなくなったのはYostarのせいでは?」とささやかれるようになる。実際に当時のアクティブユーザー全員に配布されためその総数は8,000×40万で32億尾配布された計算になる。

ヤケクソ補填が話題に

2023年6月21日11時から行われた定期メンテナンスでは19時に終了したものの接続の不安定さを検知し、20時から再度緊急メンテナンスを実施。同日23時に終了するアナウンスがされたが、翌22日2時前後に終了予定時刻が延期。さらに不具合が解決できず正午までのメンテナンスの延長を発表すると、ヒューマンエラーが原因となり遂には終了時刻が未定となってしまう。22日19時には翌23日2時にはメンテナンスが終了すると発表したが、メンテナンス終了時刻をチームスタッフの精神的疲労を考慮し8時に延長。
この計36時間のメンテナンス19時台にログインできなかったユーザーにとっては45時間もの長期メンテナンス中にも「ヤケクソ補填が再来するのではないか」と話題に上がり、遂にはネットニュースに取り上げられる事態となった。

<実際の記事>

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最終更新:2025/07/09(水) 10:00

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