召喚獣とは、創作物において、召喚によって使役される存在である。
一部のゲームなどファンタジー作品において、召喚された生物をこう呼ぶ。
「獣」とついているが、必ずしも獣っぽいのが出てくるとは限らず、人間型のものや神などが出てくる例も多数みられる。
本来の古くから信じられてきた魔術の概念における「召喚」とは人間より高位の存在を呼びだすものなので、
召喚したものを「獣」呼ばわりする「召喚獣」という言葉は完全に近年のサブカルチャーにより発生したものである。
「召喚」という概念の扱いがいくらかのゲームなどで扱われるうち変化してきたことが背景にあるのだろうが、
この用語を完全に定着させたのはやはり『ファイナルファンタジー』シリーズの影響と考えて恐らく間違いないだろう。
『ファイナルファンタジー』以外のゲーム作品では『サモンナイト』シリーズや『リネージュ2』、『ウイニングハンド』、『遊戯王OCG』にこの用語が見られ、
ライトノベルでは『バカとテストと召喚獣』とそのままタイトルに用いたものまである。
なんらかの手段、多くの場合「召喚魔法」によって使役できる生物。
複数の作品で、召喚獣を呼び出すことに特化した職種「召喚士(召喚師)」の概念が存在する。
バハムートやイフリート、シヴァなどシリーズ恒例となっている召喚獣も複数ある。
召喚魔法は『III』が初登場だが、それにより召喚されたものを「召喚獣」と呼ぶ文化はまだなかった。
(当時のNTT出版の攻略本を見ると、「モンスターを呼び出す」などと書かれていたりする)
『IV』では「幻獣」と呼ばれてストーリーにも登場し、この辺りから召喚魔法で呼ばれる存在がフィーチャーされ始める。
その後は、作品によって主に「幻獣」と「召喚獣」のどちらか(もしくは両方)が呼称として使われるようになった。
明確に「召喚獣」とのみ呼ぶ作品は意外と少なく、『X』を筆頭に『VII』、『XI』、アニメ『FF:U』などが挙げられる。
その他『VIII』では「ガーディアン・フォース」だったり『零式』では「軍神」だったりと個別作品独自の呼称が付けられることもあるので、
「召喚獣」はシリーズのそういった概念の総称としても使われている。
召喚獣に関する設定は各作品でまちまちであり、統一はされていない。
「召喚」の言葉通り異世界の生物などを呼びだしている作品のほか、エネルギー体を生物の形をとって具現化させている例も見られる。
召喚獣の扱いも作品間で差が大きく、ストーリーに重要な形で関わる場合もあれば、単にそこらで手に入る攻撃手段というだけの例もある。
召喚された際は、それぞれが持つ専用の技を放つ。
多くの作品は「召喚魔法」として単に攻撃するなり回復するなりの効果が一度出るだけなので通常の魔法と実質はあまり変わらないが、
魔法と使用条件が違ったり、威力や攻撃範囲などが違ったりといった点で差別化が図られている。
転換点となったのは『X』で、ここでは召喚獣を戦闘メンバーとして操作できるというシステムとなった。
それ以降、普通の魔法との差別化を強めるためか、一回攻撃して去っていくだけという「召喚魔法」の形式をとった作品は減りつつある。
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最終更新:2024/10/05(土) 15:00
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