夏蜜柑とは (ナツミカンとは) [単語記事]

曖昧さ回避

ナツミカン - みかんの一種。山口県北部が主な産地として有名。この記事で解説。
夏蜜柑(漫画家) - 女性の漫画家。非常に寡作であり現在は希に同人活動をするのみ。
なつみかん - 「仮面ライダーディケイド」のヒロイン・光夏海の通称。

ニコニコ生放送の配信者

なつみかん - 放送開始日：'09.12.09　co388341
夏みかん - 放送開始日：'10.05.10　co336155

夏蜜柑と甘夏

今日では夏蜜柑＝甘夏とみなされることが多いが、別の果樹であり、具体的には枝変わり品種である。夏蜜柑はその香りの高さと、夏場には酸味が減るため美味しく食べられる（当時の価値観として）ことがわかり、夏に食べられる蜜柑、夏蜜柑という名前が付いた。また、正式名称はナツダイダイという名前であり、夏蜜柑という名前が付いたのは商売上の理由。そのため、本場山口県ではダイダイ＝夏蜜柑となっている部分もある。生食のほか、マーマレード、ジャム、ゼリー、砂糖漬けのほか、ポン酢（特にふぐちりには欠かせないらしい）の材料にもなる。しかし、今日夏蜜柑の生産量は極めて少なくなっており、夏蜜柑といえば甘夏を指すまでになっている。

では、甘夏とは何か？甘夏の正式名称はカワノナツダイダイといい、大分県津久見市の果樹園の川野氏によって育成された枝変わり品種。夏蜜柑より酸味が減りやすく、糖度が高いことで、夏蜜柑にとって変わられた。

みずみずしい食感と夏場が旬の柑橘類であることから、ゼリーやジェラートなども人気がある。

発祥は大分県だが、全国的な産地として有名なのは熊本県である。八代海沿岸の田浦町から始められ、芦北、宇城地域が中心となった。また、一帯で甘夏栽培が盛んになったのは水俣湾の負の歴史とも関わっており、仕事を失った漁師らの生活手段として広まった背景もある（そのため、この一帯は全国に先駆けオーガニック栽培が広まった場所にもなっている）。