宝船の巡航とは、マジック:ザ・ギャザリングのカードの1枚である。
Treasure Cruise / 宝船の巡航 (7)(青)
ソーサリー
「タルキール覇王譚」に収録されたドローカード。
通常のコストではとてもじゃないが使えない代物であるが、墓地からカードを追放することで実質的な支払いを減らすことができる。
探査で限界まで軽くすると実質コストは(青)。ソーサリーの《Ancestral Recall》と化す。[1]そこまでしなくても、4枚追放すれば《集中》というそれなりに強力なドローカードと同等の性能になる。
墓地という場所は使用済みカードを置く場所であり、専用に意識しなければ墓地のカードを再利用することはない。
そのため「墓地のカード(だいたい再利用不能)」を「追放する(ほぼ完全に使用不能にする)」こと自体にコストとしての重みはない。
かかっているコストはカードを使用して墓地にたまっていくまでの「時間」である。
また、探査を使って墓地のカードをなくしてしまうと、他の探査持ちカードは当分の間クソ雑魚カードまで劣化することになる。基本的には連打できないタイプのカードである。
スタンダードではたっぷり時間を稼ぐことで性能を高める手法がとられていた。同時に収録された「フェッチランド」[2]は自身を生贄(墓地に行く)ことで効果を発揮する土地カードであるため相性も良好だった。
現代によみがえった《Ancestral Recall》の力は対戦相手をげんなりさせることうけあいである。概要でも説明したように4枚追放すれば十分有用なコストで使えるので必ずしも最大出力を狙う必要はない。
問題はモダンやレガシーなど使用カードの範囲が広いフォーマットである。スタンダードには5種類のフェッチランドが存在するのだが、モダン以上のフォーマットでは10種類のフェッチランドが使用可能。他にも《不毛の大地》のように生贄になることで強力な効果を出す土地や低コストの強力カードも各フォーマットに大量に存在する。
結果、このカードの真のコストである「墓地にカードが貯まるまでの時間」が極端に短くなった。しかも、カードの平均的な性能が高くなるせいで「2発目のこと?どうでもいいよ、1発撃ったら勝てるだけのカード引けるし」ということになりがちだった。
そのため、2015年1月23日付で《宝船の巡航》はモダン、レガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードとなってしまった。
スポイラーリスト[3]に乗った時点で多くの人がいつかこうなると読めてた話なので、残念でもないし当然である。
《宝船の巡航》は一部で「金玉」の俗称で呼ばれている。由来は中国語版のテキストである。
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最終更新:2025/12/11(木) 09:00
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