父は劇作家の岸田國士、従兄弟に俳優の岸田森という芸能一族であり、元夫はジャスピオンのエジンなどで知られた仲谷昇である。彼女は成長と共に舞台の道を進んだ。奇しくも従兄弟の岸田森と同じ文学座に進み、「砂の女」でブルーリボン助演女優賞を受賞するなど、着実にキャリアを重ねていった。
その後、文学座を脱退して、「演劇集団・円」の設立に携わる。これが後に彼女のライフワークともなった。
「傷だらけの天使」等の多くのドラマに出演し、独特の喋りや強烈な存在感と相まって個性派女優としての知名度が高い。また、バラエティでは「とんねるずのみなさんのおかげです」において「保毛田保毛男物語」に出演、保毛男の姉役(劇中では「お姉さま」)として出演していたので、幅広い世代にその名前が知られていた。ちなみにこのコーナーで岸田が出てくるときは「マヅルカ」という古い映画の歌が流された。これは彼女が出演していた「傷だらけの天使」を意識したものである。
晩年においても活動意欲は衰えることなく、円の活動における朗読などを精力的にこなしていたが、脳腫瘍の為に2006年に逝去。享年76であった。
日本においても人気の高いムーミン。そのアニメの初代声優を務めたのが彼女である。
彼女は20代において仲谷との結婚の後、流産を経験しており、二度目の妊娠は30代後半という高齢出産であった。流産というつらい経験があった彼女は大事をとって休業し、無事に出産をした。やっと授かった子供に自分の仕事をもっと知ってもらおうと言う事からムーミンの声優を引き受けた。この顛末からか、彼女は童謡や児童文学に強い思い入れを持つようになり、舞台においても子供でも楽しめる舞台づくりを目指した。
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最終更新:2024/04/24(水) 21:00
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