逆張りとは、
である。本稿では両項解説する。
金融・投資業界において、逆張りは投資手段の一種として知られている。
人気が高まっている最中に売り、値下がりしたり、人気がないときに買うという手法である。
この手法は、株式相場の一度下がった分は値を寄り戻す特徴を活かしており、また下がるまでに利益確定売りを出さなければ、場合によっては損益を出してしまうため、投資家のファンダメンタル分析の力が試される。また、注文が通ると短期で利益を得られる点がメリットと相場が反転しなかった場合、決済注文が通らず損失が膨らむデメリットがある。
相場が特に大きく動いている荒れ相場などでは、どこで逆張りに出て、売りを出すかが一気に稼ぎを得るかにおいて重要になる。近年にあった、コロナウイルスによるショックでは、この逆張りが効果を呼び、一時相場が反発したこともあり、逆張りが大きく相場を動かす日もある。
投資家が、相場の流れに逆らうように動くことから「逆」に相場を「張る」→逆張りと呼ばれるようになった。
逆に、上昇で買い、下落で売る「順張り」と呼ばれる手法も存在する。
ネットスラングとしての逆張りは、意図的に誰かの主張あるいは社会の良識や常識・一般論と逆の主張をする人のことを指し、いわば天邪鬼(あまのじゃく)である。ネット上では「○○が賛成しているから反対」「○○が反対しているから正しい」といった表現で逆張りが行われることが多い。
主に対立煽りで用いられる言葉であり、世の中で流行っているものを批判している人や、悪評の立っている対象を庇おうとしている人、といった比較的少数派な意見に対して「逆張りがカッコイイと勘違いしている天邪鬼(逆張りガイジ)」などとレッテル貼りとして使用される。ただし、このような場合どちらかといえば対立煽り目的で多数派が少数派に対して逆張りをしているだけのことも多い。また、自分の主張の反対意見を一方的に逆張りと認定して、自分達は主流派で相手は異端だと印象付ける手法もある。どちらにせよ、金融業界とは違い、その人が自身の信念や根拠に基づいて主張しているのか誰かの逆を張っているだけなのかは明確に数字で判断できるものではないので、逆張りに見える主張が必ずしも逆張りであるとは限らないことに注意が必要である。要は安易な逆張り認定は慎みましょうということである。
なお、マーケティングにおいて個々の消費者が他人との被りを避ける傾向があることを「スノッブ効果」という。類似のものに、対立する中で劣勢な方を選ぶ傾向を指す「アンダードッグ効果」、高級そうな方を選ぶ傾向を指す「ヴェブレン効果」がある。逆に他人と同じものを好む効果を「バンドワゴン効果」という。
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最終更新:2025/12/11(木) 13:00
最終更新:2025/12/11(木) 12:00
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