難とは、以下のことを表す。
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- 難 - 難易度の一つで、難しいもの
- 難 - 災難のこと
漢字として
- 意味
- 旧字体は難。難は俗字体。
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- むずかしい、~しがたい、やりにくい、むずかしくする、なやむ、災難、わざわい、反乱、敵、欠点、反論する、責める、恐れる、さかんに茂る。
- (儺と通じて)追儺、おにやらい。
- 〔説文解字〕は本字を𪅀としていて、〔説文・巻四〕に「鳥の名なり」、難について「𪅀、或(ある)ひは隹に从(したが)ふ」とある。
- 字源
- 諸説ある。
- 堇声の形声説(〔説文〕)、𦰩声の形声で「むずかしい」の意味は艱の仮借義とする説、堇+鳥の会意で鳥の子の育てがたきをいう語とする説(〔文源〕)、𦰩+隹の会意とする説、黃+隹の会意とする説がある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ダン(漢音)、ナン(呉音)、2.の場合、ダン(漢音)、ナン(呉音)。
- 訓読みは、むずかしい、むつかしい、にくい、かたい、わざわい、はばむ、なじる、おそれる。
- 規格・区分
- 難は常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- JIS X 0208で難・難は区点38-81に包摂されていたが、JIS X 0213で難が分けて追加され、包摂基準の適用対象外となった。
- 声符
- 難を声符とする漢字には、儺、攤、灘、䕼、㬮、戁、𩴴、歎(𣥁)などがある。
- 語彙
- 難易・難解・難関・難儀・難詰・難行・難航・難攻不落・難産・難字・難治・難事・難所・難色・難題・難聴・難点・難度・難読・難病・難民・難問
異体字
- 難は旧字体で、人名用漢字である。JIS X 0213第三水準。2004年に参考字体から格上げされた。
- 𪅀は、〔説文(大徐本)〕の本字。
- 𪄿は、〔説文解字注〕の本字。〔康煕字典〕の難字の項に「本作𪄿」とある。
- 𩁘は、〔正字通〕に見られる異体字。
- 𩁪は、〔説文繋伝〕に「古文」とある異体字。
- 𩁳は、〔説文〕に「古文」とある異体字。
- 𩀙は、〔説文〕に「古文𪅀」、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 𩁢は、〔玉篇〕に「古文」、〔広韻〕に「古文」とある異体字。
- 𩁬は、〔玉篇〕に「古文」とある異体字。
- 𩀏は、〔集韻〕に「𪄿:――古、𩀏と作(な)す」、〔字彙補〕に「〔集韻〕古難字」とある異体字。
- 𩁣は、〔康煕字典〕に引く〔集韻〕に「古、𩁣と作す」とある異体字。
- 𩁩は、〔康煕字典〕に引く〔集韻〕に「古、𩁩と作す」とある異体字。
- 𩁲は、〔集韻〕に「𪄿:――古、𩁲と作す」とある異体字。
- 𩁤は、〔字彙補〕に「古文難字。〔孫愐唐韻〕に見ゆ」とある異体字。
- 𩀡は、〔龍龕手鑑〕に「𩀡:俗」、〔字彙補〕に「難に同じ」とある異体字。
- 𪇠は、〔康煕字典〕に〔篇海類編〕を引いて「難に同じ」とある異体字。
- 𩀤は、〔字彙〕に「𪅀に同じ」、〔正字通〕に「俗字。說文𪇠の重文、𩁘と作す。俗に省して𩀤と作す」とある異体字。
- 𨿻は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔康煕字典〕には〔竜龕手鑑〕に記載されているとあるが、〔竜龕〕に記載の或のは𩀡。
- 𩁚は、〔広韻〕に「古文」とある異体字。
- 𩁮は、〔竜龕手鑑〕に「𩁮:籀文」とある異体字。
- 𪇼は、〔玉篇〕に「〔説文〕亦、𪇼と作す。鳥なり」とある異体字。
- 难は、簡体字。
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