Hoo! Ei! Ho! 単語


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フーエイホー

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Hoo! Ei! Ho!(フー!エイ!ホー!)とは、President BPMこと近田がTIKADAHARO名義で作詞作曲編曲して1986年に「BPM PRESIDENTS featuring TINNIE PUNX」がリリースした楽曲、および同曲をYOU THE ROCK★1998年に「Hoo! Ei! Ho! '98」としてカバーした楽曲のタイトルである。

概要

フウエイホー」とは営法、すなわち「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」のことである。

営法自体は1948年から存在する法律であるが、日本経済発展していくに従い繁の客商売も多様化していき、そこで営法ギリギリの商売が多数生まれていく。

中でも特に有名なのが1978年京都で生まれた「ノーパン」である。これは、上半身裸女性従業員が、下半身はミニスカート下着をつけない過な格好で接客するという喫茶店で、1980年台になると東京にも進出していった。インモラルな業態ながら、女性従業員が男性客に触れて性的サービスするといったわけでないためそれまでの営法では規制できず、全の繁一気に広まっていったのである。

しかし警察側もこれを看過できないと、1984年営法の大規模改正を行い、これによりノーパンは消滅し、のぞき部屋ファッションヘルスなど類似の業態は届出制になるとともに、風俗業は「営業時間は午前0時まで」と規制された。

この「午前0時まで」という法規制のとばっちりを喰らってしまったのがディスコクラブといった日本ダンスシーンである。ミュージカル「マイフェアレディ」にも『踊りあかそう』という名曲があるように、音楽踊りとにまで陶酔したいという純な気持ちがあるのは世界共通である。もちろん現代では終電時間が過ぎるまで女の子を引き止めたいという男性の下心があったりするのは否定できないが、「ノーパンを取り締まるための法律で悪さをしてない俺らまでなんで法規制されなきゃいけないんだ」という怒りから近田夫は1986年Hoo! Ei! Ho!」をリリースした。

Hoo! Ei! Ho! '98

法大改正後の日本ダンスシーンは、法律に従ったクラブと従わないアンダーグラウンドクラブとに二分した。

前者は、設置を警察に届け出て法規制通り午前0時に営業を終了した。そして営業終了後、まだ騒ぎ足りない客は24時間営業が認められているカラオケボックスに向かった。小室哲哉はここにを付け、TRFTK Rave Factory)を結成させ、ダンサブル、かつ歌いやすいキャッチーな曲で「ダンス難民」を取り込むことに成功し、世界ダンスミュージックを専門的に取り扱っていた新レーベルavex trax」を巨大レコード会社に押し上げる原動力にまでなった(そして、何の因果YOU THE ROCK★営法が強化された結果急成長したavex社にお世話になっている)。

一方、営法に従わない、あるいはダンスロアの広さが営法の基準を満たさないなどの理由で従いたくても従えないところは、設置を届け出ないアンダーグラウンドクラブとなった。これらは午前0時以降も営業している一方で、クラブ内で何かトラブルが起きたり(客が倒れたり)しても、警察(救急)に連絡しづらいという大問題をずっと抱えている。深夜踊り続けたい人々にとっては「営法が改正された結果がこれだよ!」状態である。

1998年YOU THE ROCK★はこのような動きが続いていることに苛立ちを覚え、Hoo! Ei! Ho!を新たにカバーし「Hoo! Ei! Ho! '98」としてリリースした。しかし、YOU THE ROCK★がこの曲をリリースしたことで、皮にも営法を規制緩和してはいけないという印を世間に与えることになる。

現在警察クラブ深夜営業を認めないのは、騒音問題とか、未成年者が非行に走るとか、紀が乱れるなどという理由もあるが、それ以上に「違法物の取引または使用が密かに行われやすい」という疑念を強く持っているからである。

YOU THE ROCK★は、2005年、そして2010年二度に渡って大麻取締法違反(所持)にて逮捕され、結果的に、そのような警察の疑念をますます増大させる結果を招いてしまった。

営法を規制緩和してまで踊れるようにするためにはクラブ、そしてその利用者の自助努力が欠かせない(そのために入口で年齢装・身分チェックなど努力しているところも多い)。しかし、YOU THE ROCK★のこのような行為は「あー、やっぱりクラブってヤク中の温床なんだな」という印を世間に与えるとともに、より規制緩和を遠ざける残念な状況を招いたと言わざるを得ない。

また、この曲を作った近田夫氏や、クラブミュージックダンスシーンを純する者に対する裏切り行為と言われても仕方ない。

営法が規制緩和され、でも気兼ねく楽しく踊り明かせるようになり、「こそはさ」「勇気を出してさ」「法律を破るんだ」なんてリリックが笑い話になる時代は果たして訪れるのだろうか。

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