『Jucika』(ユツィカ、ユチカ)とは、1957年から1970年にかけて「プスタイ・パール」氏によってハンガリーの新聞で連載された漫画作品のタイトル、およびその同作の主人公の女性の名称である。
共産主義国家であった「ハンガリー人民共和国」の新聞『Érdekes Újság』(エルデケス・ウシャグ)にて、1957年から連載開始された漫画作品。
1959年には同紙の合併に伴って風刺新聞『Lúdas Matyi』(ルダス・マティ)へと移籍し、同紙上では1970年に後述の理由で連載が途絶するまで連載された。
作者はPusztai Pál(プスタイ・パール)氏。彼は元々ハンガリー国鉄の職員であり事故防止ポスターなどを描いていたが後に広告グラフィックデザイン分野に転向し、風刺漫画も描くようになった人物である。
『Jucika』は新聞に連載される3コマ程度の短い漫画であり、ほとんどの場合は台詞はないシンプルなものだった。いわゆる「コミック・ストリップ」と呼ばれるジャンルの作品である。
主役はタイトルと同じく「Jucika」という名の20歳のスタイルの良い女性。「彼女が機転によって誰かを助けてあげる」といった穏和な内容の回もあるが、彼女が服を脱いだり男性を魅了したりする色っぽい展開の回もあったりする。
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杓子定規で言論に自由のないイメージのある冷戦期共産主義国家における作品であるため「この作風は意外である、イメージが合わない」と感じる人も居るかもしれない。だが連載当時のハンガリー人民共和国は、最高指導者「カーダール・ヤーノシュ」などの方針として言論・文化・経済の締め付けが厳しくはなく、他の共産主義各国と比較すると規制が緩い社会だったようだ[1]。
ちなみに、他の共産主義国にも広めようと試みられたことがあったようだが、それらの国はハンガリーより堅苦しい雰囲気であったのでうまくいかなかったらしい。例えばドイツ民主共和国[2]でも輸入連載が試みられた事があったのだが軽薄過ぎると判断されたのか打ち切りの憂き目に遭っている。
作者プスタイ・パール氏のシンプルながら優れたアートスタイル(長期連載であるため初期と後期で絵柄は割と異なっているが)もあって連載当時は人気作品であり、広告などにも起用された。
しかしそんな人気のさ中、1970年9月11日にプスタイ・パール氏が51歳で心臓病により急死してしまう。そのため、「最終回」と設定された終わりの回が存在するわけではなく、ぷっつりと突然終わっている。
その死の前日1970年9月10日に掲載された、以下のX引用画像の回「Jucika, a stílszerű légikisasszony」(スタイリッシュな客室乗務員、Jucika)が最後の連載回である。飛行機の客室乗務員であるJucikaが、フランスのパリの空港ではフレンチ・カンカンを、トルコのイスタンブールの空港ではベリーダンスを、ハンガリーのブダペストの空港では瓶の踊り[3]を、とその国々にあったパフォーマンスで空港から彼女を見ている観客らを魅了する、という内容だった。
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さらに後にプスタイ・パール氏の仕事場から発見された未発表回が後に掲載されたこともあったようだ。
ちなみに、Jucikaは上記の客室乗務員の他にも看護師だったり塗装業だったり軍人だったりと回によって様々な職業の役柄で登場しており、「職業を転々としている」とも取れる。だが、単に「もしもJucikaが○○だったら」というif展開の回が多かっただけなのかもしれない。
上記のようにハンガリーでは往年の人気作品であったが、ハンガリー国外ではそこまでの知名度はなかった。だが2019年にインターネット上で急激に知名度が上昇した。
2018年4月25日に、メディアミックスブログサービス「Tumblr」にて、あるユーザーが『Jucika』の様々な回から切り取ってきた画像をまとめた画像を投稿。これに対して他のユーザーから数千コメント以上が書き込まれた。どうやらこの辺りが前兆だったようだ。
その後、2019年11月に掲示板サイト「4chan」の「/co/」(コミックやカートゥーンについて扱う掲示板)やSNS「Twitter」等でJucikaに関する投稿が注目を集め、人気と知名度が急上昇したようである。
前述のように、1970年9月10日の最後の連載回は「Jucikaが様々な国の人々を魅了する」内容だったが、それが50年弱を経てインターネット上で実演された、とも表現できるかもしれない。
(インターネット上で人気になった経緯を解説しているページ)
(ハンガリーのコミックに関するハンガリー語のWiki内、本作のページ。全話のサブタイトルが掲載されている)掲示板
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最終更新:2026/01/21(水) 08:00
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