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誤伝達部門より通達 この文書には一部存在していない情報があります。これは意図的なものではありません。 — エリ・フォークレイ、誤伝達部門主任 |
SCP-4773とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
| SCP-4773 | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Neutralized |
| 収容場所 | サイト-96 |
| 著者 | MaliceAforethought, Henzoid |
| 作成日 | 2019年9月7日 |
| タグ | メタ 人間型 共著 反ミーム 感覚 死体 玩具 移動 精神影響 誤伝達部門 |
| リンク | SCP-4773-2![]() |
| SCPテンプレート | |
SCP-4773-2は合成毛皮と綿でできた茶色のクマのぬいぐるみであり、周期的に地上10-70cmを浮遊し不規則なパターンで動く。このぬいぐるみの周囲は時々見えなくなったりするのだが、これは通常の振る舞いと考えられている。……いや、どうみてもぬいぐるみの通常の振る舞いではない。
このオブジェクトに関して、とあるイベントにより副次的な精神影響を及ぼしているのではないか、と考えられていた。しかしこれも通常の振る舞いであるようだ。……いや、だからどうみてもぬいぐるみの通常の振る舞いではない。
このオブジェクトには、仮説的説明として、以下のSCP-4773-2に関する状況のメモが付属している。これがSCP-4773-2に関係する確証がない。自身の裁量で判断しろ、と書いているが、何故誤伝達部門はこれをわざわざ記載したのだろうか。
- 重量や形など。— 基準、通常の物理的特性
- 動き (確認済)
- 環境による変化 (詳細不明 (確認済))
- 食品の撤去。
- 職員の詳細不明の潜在意識下の衝動の誘発。
- 職員による、不適切な食品
廃棄物の投棄。投棄時点では完全に可食。(?)- 不明な結末。
- 現時点で三(3)つのサンドイッチ、四(4)つの塩味のポテトチップスの袋、そして様々な雑多な菓子類。
- 動き (未確認)
精神影響[1]- 難しい (確認済)
適切な交 の不能職員は 出来な- 暗示の存在 (不明)(?)
SCP-4733-2 - SCP財団
より,2022/07/18閲覧
1996年4月10日、SCP-4773-2の異常な視覚効果に関する実験がサイト-96の職員に認可され、その認可から1週間後に実施された。この間、SCP-4773-2の収容チャンバーには誰も立ち入ってはならないということが定められ、関連するアノマリーとの接触を控えることで実験への職員の影響を最小限に減らすことが求められた。試験にあたってSCP-4773-2の東側の壁は番号付けされた各辺25cmのタイルで線を引かれ、監視カメラで観察された。そして毎時研究者は部分的・もしくは完全に見えないタイルの番号をメモし、以下のようなデータセットを取得した。
| タイムスタンプ:0:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面から50cmのところを浮遊している。決定的な証拠はない。
| タイムスタンプ:1:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面から25cmのところを浮遊している。決定的な証拠はない。
| タイムスタンプ:2:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面の上で静止している。決定的な証拠はない。
| タイムスタンプ:3:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面から50cmのところを浮遊している。決定的な証拠はない。
| タイムスタンプ:4:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面の上で静止している。決定的な証拠はない。
| タイムスタンプ:5:00:00 | |||||||||||||||
SCP-4773-2は地面の上で静止している。決定的な証拠はない。
5時間の試験が行われ、それ以上の決定的な証拠はつかめないとして、実験は終了された。1996年4月18日のことであった。
1996年4月23日、SCP-4773-2は非異常性と確認され、倉庫に移送された。そしてSCP-4773-1は収容チャンバー内でSCP-4773-2の傍らに、脱水症状で死亡した状態で位置していた。SCP-4773-1の葬儀は4月30日に予定されており、チャンバーの除染が進行中である。
このオブジェクトは、おかしな部分が多い。
まず、このオブジェクトは元の報告書原文では「アイテム番号」と「オブジェクトクラス」が記されておらず、SCP-4773-2の報告書として機能している。おかしくないだろうか。SCP-4773-2というのは、SCP-4773というオブジェクトが存在し、その関連としてこういうナンバリングがされるはずである。最初からSCP-4773-2というオブジェクトしか存在しないわけではない。そして、SCP-4773-1はSCP-4773-2より後に登場し、しかもこれといって解説がなされない。
また、SCP-4773-2は浮遊する、周囲が暗くなる、そして何らかの精神影響を与えるという明確な『異常』を持っていながら、これが通常のふるまいであると念入りに記述され、挙げ句最後は非異常性でしたと書かれている。これも、おかしい。
ここで、考えてみたいことがある。SCP-4773-2についてのみ記され、SCP-4773、あるいはSCP-4773-1については触れられないのならば、何故、言及されないのか、ということである。SCPバースにおいて、存在に言及されないケースは、たいがい「反ミーム」を疑われよう。誤伝達部門のエリ・フォークレイ主任も、SCP-4773-1が反ミーム性を有するがためにそれを記述できず、結果としてこのようなSCP-4773-2のみについて記述することで「察してくれ」というような形を取るのだろう。
では、SCP-4773-1とはなんなのか。職員がそれを見た際に、悲しみを覚えかわいそうだといいながら、手に持った可食の食品をチャンバー内で廃棄するような存在であり、SCP-4773-2の傍らにいた、葬儀がなされるような存在。まず普通、財団がわざわざ葬儀をするのだから、意思を持つ人型実体であることは推察できよう。そしてかわいそうだと可食の食品を捨てたのは、実は捨てているのではなく、食べ物を与えているととらえるべきである。SCP-4773-1については言及できない以上、「あげた」ではなく「捨てた」としか表現できないのだ。
黒いもやはチャンバーの壁面に取り付けられたタイルの1片が25cmであることから、150cm前後であることが推察できる。説明を斜め読みしているとタイルというだけで床面に取り付けられた状態と捉えてしまいそうだが、浮いているオブジェクトの実験であるので壁面が正しい。そして、SCP-4773-2が浮いている間はSCP-4773-1と接触している。つまり、ぬいぐるみの持ち主で、サイズからするに子供であろうと推察できる。
つまりこのSCP-4773については反ミーム性を持つために言及ができず、結果報告書にも記載されなかった子供 (SCP-4773-1)と、何の異常も無いが子供が認識されないせいで浮いているように見えたぬいぐるみの組み合わせである。子供が反ミーム性を持つために、誤伝達部門の職員たちはそこに子供がいると伝えることができなかった。そして、実験実施にともなって1週間ものあいだ子供には飲食物が与えられず、脱水症状を引き起こして死んでしまった。それが、このオブジェクトのすべてである。
SCP-4773-2
とクマのぬいぐるみ
and a stuffed bear
掲示板
1 ななしのよっくん
2022/12/14(水) 15:53:42 ID: TD0fiYR9bx
やっちまった。
それも手酷く。
俺らはこの類の訓練なんざ受けてねえんだぞ。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/19(金) 12:00
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