SCP-999とは、ありとあらゆる生物をくすぐって笑わせるスライム状のモンスターである。
なお、上記画像はあくまで報告書に基づいたイメージとしてニコニコ静画に投稿された画像を引用したものであり、実際の姿は判明していない。
SCPとはなんのこっちゃという方は→SCP Foundation
項目名は「くすぐりオバケ」。オブジェクトクラスはSafe。報告書の作者はProfSnider氏。
SCP財団のSafeには「適切な対処方法(収容手順)があるのでSafe」というものが多い。つまり、例えば核兵器のように高威力を持つものでも、「起爆しないように保管する方法が確立されている」のであればSafeになってしまうので、Safeでも不適切な対応をすれば危険である。
…のだが、SCP-999に関しては本当にSafe(安全)といえる。
SCP-999はオレンジ色のスライムの姿をしている。接触した人物に対して、その人物にとって心地よい香りを漂わせ、抱き着いて首から下の部分をすべてくすぐる。これを「くすぐりレスリング」と呼ぶ。CP-999に接触した者は誰でも多幸感をもつ。SCP-999の一部が抗うつ剤として販売されることも検討されたほど。それはさすがに収容違反の危険があるので行われていないようだ。
くすぐりはくすぐられた対象が「やめて」と指示するまで続く。とはいっても、なかなか止まらないようなのだが…。さすがに呼吸困難で苦しくなったらやめてくれると思われる。
性格は友好的で、誰かが銃に撃たれそうになっているときは弾丸を受け止めてかばうほど。スライムの体なので弾丸を食らっても大丈夫。言葉はしゃべれないが、ジェスチャーや「ごぽごぽ」「くうくう」などの音でコミュニケーションをとることができる。
というわけなので、SCP-999の収容プロトコルは「檻の中に入れておくが職員の出入りは自由、SCP-999が散歩するときは施設内に限って自由に行動させてよい」というものになっている。さすがに夜にくすぐりレスリングが開催されると職員が睡眠不足になってしまうので、夜の間は檻に入れられている。1日に2回給餌が行われ、好物のM&M's™チョコとNecco™社のウェハースなどのお菓子が与えられている。
そんなSCP-999であるが、「すべての生物に対して憎しみを持つ最強のモンスター」であるSCP-682を鎮静化させたことがある。財団のクロステストで2人が対面することになった。
まずSCP-999が接近を試みたが、SCP-682に踏みつぶされてしまう。しかし、踏みつぶした足からくすぐりレスリングを開始。徐々にSCP-682は笑い始め、笑みを浮かべたまま眠りに落ちてしまった。
こうしてSCP-682は鎮静化した…のだが、確認しようとして財団職員がSCP-999をSCP-682の体からはがすと、SCP-682は笑いながら謎のエネルギー波を放出。それを食らった財団職員も笑い始めてしまう。SCP-682はその隙に脱走し、多くの職員を虐殺した。
その間、SCP-999は可能な限り多くの職員を救助し、安全な場所に運んだ。
この実験の後、SCP-999は「またSCP-682と遊びたい」というジェスチャーを行った。一方、SCP-682は
あの汚らしい小さな鼻水の群れは[削除済]して、そして死ぬのだ
―「SCP-999」の報告書内でのSCP-682の発言
という言葉を残している。当人にとっては黒歴史だからだろうか。
再び脱走する危険があるためSCP-999とSCP-682を出会わせることは行われていない。しかし、実験を担当した博士が(「悲劇に終わってしまった」と述べたうえで)実験の様子を「滑稽」と評し、SCP-682を「可愛らしい」と感じていた。
二次創作ではSCP-682とSCP-999のクロスオーバークロステストが頻繁に行われており、そのような滑稽で可愛らしい二人の様子を見ることもできる。
一方で、日本支部のジョーク記事ではあるが、SCP-999は長年の修行を経て、全く違う姿に生まれ変わっている。詳しくはSCP-999-JP-Jの報告書、または大百科記事「SCP-999-JP-J」を参照。
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最終更新:2024/05/28(火) 22:00
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