本項では、シェアード・ワールド『SCP Foundation』の語彙を解説しています。それ以外のTiconderogaについては、『タイコンデロガ』を参照してください。
Ticonderogaとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)に付与される収容難度を示すクラシフィケーション(オブジェクトクラス)のひとつである。非標準的なオブジェクトクラス(特殊/物語風オブジェクトクラス)のひとつであり、かつその中で使用率が非常に高いもののひとつ。
財団は本来、オブジェクトを収容すること、そしてその収容によって人々が「異常」を知ることなく平和に生活できるようにすることが目的である。それにも関わらず、収容を実質放棄しているケースがある。このようなオブジェクトにつけられるオブジェクトクラスのひとつがTiconderogaである。
Ticonderogaは「収容が著しく困難、あるいは不可能であるが、財団が収容の必要性を認めていない、あるいは収容活動そのものがオブジェクトの危険性・リスクを上昇させかねない」と認めたオブジェクトに付与される。雑に言えば、「触らぬ神に祟り無し」「寝た子を起こすな」「藪をつついて蛇を出す真似をするな」というようなオブジェクトである。
基本的に財団がなにかしなければ危険性そのものはないようなオブジェクトであるが、収容困難あるいは収容不可能という点で、Ticonderogaを認めない執筆者は大概この手のオブジェクトにSafeを付与することはない。Safeとは「収容が確実に行われる」ことが保証されていなければならないからである。収容できていない時点でこれはKeter相当である、と理解していただきたい。またExplainedと比較する人もいるが、Explainedは「もはや『異常』ではない」のに対して、Ticonderogaは「人類が気付くことはありえないが、それでも『異常』である」点で異なる。
アルバート・アーノルド・ゴア・ジュニア(通称:アル・ゴア)の頭にぶっ刺さっている寄生生物。宇宙のどこかから、自分の仲間のために地球にやってきて、地球を占領しようとしているのだが、武力行使を好まないらしく、アメリカ合衆国大統領になることで民主主義的に自身の目的を成し遂げようとする。なお、アル・ゴアを寄生先に選んだのは英語に不慣れだったため『副大統領』が『大統領』より偉いと勘違いしてしまったためであり、これに気づいてからは大統領になることを目指している。
そのアノマリーの性質上逃走しやすいものの、当人が大統領になることを目指しむしろ真っ向から共和党とバトルしにきているため、財団はアル・ゴアを収容するのではなく、共和党の政治家にSCP-963 - 不死身の首飾り――すなわちジャック・ブライト博士の人格をインストールし、大統領選における対立候補として民主主義的にSCP-4444と争うことに。こうしてブライト博士(ジョージ・ブッシュ)対SCP-4444(アル・ゴア)の大統領選が開幕した。
アメリカ合衆国第23代大統領、ベンジャミン・ハリソンの防腐処理された遺体。287kgに及ぶ体重、長く突き出した鼻口部、もつれた黒色の毛皮など複数の異常な特徴を持ちながらも、SCP-4270は人間と見做される。氏については、互いに矛盾したいくつかの記録が残っている。通常であれば、このような矛盾した記録が知れ渡っている場合、誰かが異常性に気づいてしまいかねないためカバーストーリーをしいたりしてごまかすのだが、ベンジャミン・ハリソンはアル・ゴアとは真逆で、「知名度が低すぎる」ためにわざわざカバーストーリーをしいたりする必要がない、むしろ逆に矛盾に気付かれるリスクが上がるという理由でTiconderogaに指定されている。
とある女性、「Izanagi Makomo (イザナギマコモ)」が亡くなったという、ミーム災害を引き起こす概念。これを知った人はそれ以前にイザナギマコモを知っていたかどうかに関わらず悲しみや喪失感などのネガティブな感情を抱く。財団世界では稀有な姓名であるため、「あまてる」というハンドルネームで活動していた20代女性Youtuber、本名日奉菰(イザナギマコモ)であることまで判明している。彼女は、自身が一人の人間としてではなく、コンテンツとしてのみ消費されることを嘆き、トラックの前に身を投げ、この世を去った。
この時点ではKeterだったのだが、財団がこれを「女性Youtuber」から「日本における宗教において祀られる神様」とすり替える情報操作を行った結果、非異常性の宗教にすり替わったため収容の必要性がなくなり、Ticonderogaに再分類された。イザナギマコモは、みんなの心のなかに神様として生き続ける。でも、これでいいんだろうか。
マクドナルド社で製造されているフライドポテト。より正確に言うなら、「マクドナルド社製のフライドポテト」という意味論的修辞災害によって獲得する時間干渉能力を持つフライドポテト。マックのポテトはこの時間干渉能力によって、冷めた瞬間から自身の局所的時間遅延を引き起こし、結果数百年の放置に耐える抗腐敗能力を獲得する。
少量ならば問題ないのだが、マックのポテトを一度に買い込むとそれが冷めた時にその一帯の時間の流れがゆっくりになってしまう。これによってアルファ・ケンタウリ方向にあるとある星は時間が完全に停止してしまった。冷めたポテトによって時間が停止して滅びた星もそうないだろう。というか、なんで星を埋め尽くすレベルのポテトを食おうと思ったんだよ。
とはいえ、熱いうちに食べれば、あるいは購入量が少量なら問題ないのでTiconderogaである。でも、これでいいんだろうか。
イエネコにだけ規制するヒゼンダニで、自分の仲間でイエネコの体を置き換え、更にネコを完全に模倣したヒゼンダニの群体にまでなってしまう。SCP-2472-JPがネコに完全に置き換わると、完全にネコの行動を模倣する。
財団は、「置き換わってしまったネコ」ではなく、「置き換わっていないネコ」を収容している。普通ならアノマリー(異常)である個体のほうを収容するはずなのだがどういうわけか。そもそもなぜTiconderogaなのか。要は地球上のイエネコの99.9%は既にSCP-2472-JPに全身が置換された(普通のイエネコはもはや財団の収容対象になるほどアノマリーである)のである。故にTiconderogaなのである。
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最終更新:2025/12/26(金) 01:00
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