アリス(餓狼伝説)とは (アリスとは) [単語記事]

アリス（餓狼伝説）とは、SNKの格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズに登場するキャラクターである。同名で2キャラが存在するため、両者を分けて記述する。

『餓狼伝説3』の没キャラクターで、後にサブキャラクターとして登場したアリス・クライスラー
パチスロ版のオリジナルキャラクターであるアリス・ガーネット・ナカタ（中田）

1. アリス・クライスラー

キム・カッファンの弟子の一人で、テリー・ボガードに憧れている女の子。切っ掛けは「最強の男は誰か」と尋ねられたキムが「テリーさん」と答えたため。

外見は金髪にポニーテールで、服装はテリーに似ているが帽子の代わりにバンダナを巻いており、ボトムスはホットパンツ風になっている。設定画には道着を着ているものもあり、テリーやキムに似た技を使うという構想があった。しかし、当初は登場しない予定だった不知火舞を追加することになり、容量の都合で削除されてしまった。他の新キャラよりも優先順位が低いあたり『餓狼3』はどこかおかしかったと思わざるを得ない。

次作の『リアルバウト餓狼伝説』以降はサブキャラクターとして本編に組み込まれ、キムの勝利ポーズやエンディングデモに登場している。

外部出演

『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズでは同作に登場するキムの弟子であるチェ・リムの公式ストーリーに登場。テリーと戦えることに浮ついた態度を取って、重圧に悩むリムを怒らせてしまっている。

『KOF2002UM』ではステージの背景に登場している。

2. アリス・ガーネット・ナカタ

2006年から展開されたパチスロ版『餓狼伝説』シリーズに登場するキャラクターで、クライスラーと同じくテリーに憧れる女の子。テリーのものに似た帽子を被っており、初期はビキニに申し訳程度のスカートという露出度の高い服装だったが、後期はTシャツとホットパンツを着せられ露出を抑えられた。

登場当初は「アリス」の名義だったが、後に「アリス・ガーネット・ナカタ」というフルネームや祖父が日本人の日系3世という設定が与えられ、クライスラーから独立したパチスロ版のオリジナルキャラクターとなった。

同シリーズのプロモーションでは舞と並んで前に出ており、ヒロイン級の扱いを受けている。

携帯アプリやニンテンドーDSで発売された恋愛シミュレーションゲーム『Days of Memories』では第6作「純白の天使たち」（DS版「2」収録）に攻略対象として登場し、この時に詳細なプロフィールが公開された。

KOFへの登場

『KOFXIV』でプレイアブルキャラクターとして初登場。外見はパチスロ『餓狼伝説 PREMIUM』、プロフィールは『Days of Memories』のものを踏襲している。名義は「アリス」だが、技名の一つに「ガーネットスピン」というものがある。

出典作に格闘の描写が無かったため、サウスタウンの格闘家達の技を見様見真似で操る「我流サウスタウンアーツ」の使い手と新たに設定された。使用技はテリーの他、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ、一部はダック・キングの動作を自己流で組み合わせている。テリーを始めとするサウスタウンのファイター達とも親しく、妹分のように扱われている。パラレル設定ではあるが、『KOFXIV』のプロデューサーが元『餓狼』開発スタッフであることを考えると感慨深い。

前述のクライスラーもKOFにサブキャラクターとして登場しているため、KOFの世界には同じ名前でテリーのファンである「アリス」が二人同時に存在している可能性がある。

キャラ性能

接近戦に特化したキャラクター。ヒット確認からMAX発動が容易な中段技の「ガーネットスピン」や、小技から繋がる「ウルフコンビネーション」、画面端ではスーパーキャンセルまで繋げられる「サウスタウンバリエーション」など連続技に使いやすい技を持ち、突進技やジャンプ攻撃をヒットさせて接近戦に持ち込む能力は高い。