「クリスマスを一人で過ごした後に見る動画 ーGetting Over Itー」とは、クリスマスを一人で過ごした後に見るべき動画である。
ただし極端に精神が弱っている方は見ない方がよいかも。
有名な奇ゲーム「Getting Over It」(正式名称は「Getting Over It with Bennett Foddy」)のVOICEROID実況プレイ動画である……かのような動画作品。
「結月ゆかり」「茜ちゃんが失った何か」「でかいゆっくり」という3人のキャラクターが、愉快なかけあいをしつつ「Getting Over It」をプレイし始める。
しかし、雲行きは怪しくなっていく。序盤では、クリぼっちだった結月ゆかりさんの強がりなどが語られるくらいで、クリスマスを一人で過ごした人が苦笑いをしつつ見られるような程度の内容である。だが結月ゆかりさんの更なる語りによって動画内には暗雲が立ち込め始め、そして「線の向こう側の普通人」紲星あかりちゃんによる暴論、さらに紲星あかりちゃんによる割と冷静な事実の指摘など、徐々に一部の方々にとって精神的ダメージを与えかねない内容へと変化していく。段階的というか、重層的な構造をした動画であると言えよう。
投稿者も特に後半部分がキツいと感じたのか、「※心の健康に自信が無い人は視聴注意」[1]「ご視聴中の動画は心にきます。」[2]などと、動画に様々な警告文を掲示している。
とは言え、キレのある文章でテンポよく進行していくため、視聴中には真剣に心が沈んでしまうような暇はあまりない。また最終的にはディケンズによる名作小説「クリスマス・キャロル」を彷彿とさせるような救いのある展開となっていく。ので、そこまで怖がらなくてもよい。 かもしれない? どうかな。 断言は避ける。
動画タイトルに付いている「Getting Over It」、和訳すると「それを乗り越える」とは動画内でプレイされているゲームのタイトルなわけだが……この場合の乗り越える対象は「クリスマス」あるいは「クリぼっちの自分」なのかもしれない。
動画の制作者/投稿者は、「あと99秒で爆発する妹のために実況シリーズ」などの人気動画シリーズで知られる動画投稿者「ガッkoya」氏。
投稿日は2017年12月27日と、2017年のクリスマスシーズン(ちょっと過ぎ)にニコニコ動画とYouTubeに投稿された。ガッkoya氏曰く「🎄🎄クリスマスが終わった後で見るタイプのクリスマス動画を投稿しました!🎄🎄」とのこと。
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https://twitter.com/gagaga_koya/status/946009446655737856
ちなみに、当初はクリスマスに投稿する予定であったものの、間に合わなかったので結果として投稿日が12月27日になったらしい。
投稿された当時にも多くの視聴者を集め、2018年元日までにニコニコ動画で20万再生されるなど、ガッkoya氏が投稿した多数の動画の中でも、特に再生数が多い動画となった。
しかも、その翌年以後もなぜか「特にクリスマスシーズンに」視聴者が集まって再生数が伸びていった。
2019年のクリスマスシーズンにはついに、それまで「ガッkoya」氏の制作作品内で再生数1位(約59万再生)だった動画「アリス VS 少女をペットにしたりするゲーム」を抜いて再生数1位(60万再生以上)となり、名実ともに氏の代表作となった。
2021年11月27日には、ガッkoya氏の投稿動画で初の100万再生に到達した。
ちなみにゲーム「Getting Over It with Bennett Foddy」の実況プレイ動画としても、本動画が再生数/マイリスト数/コメント数のいずれにおいてもニコニコ動画内で1位である(2019年12月28日現在)。本動画が本当に「Getting Over It with Bennett Foddy」の実況プレイ動画とカウントしてよいものかどうかは別として。
実はこの動画は「結月ゆかり」「茜ちゃんが失った何か」「でかいゆっくり」の3名が登場する動画シリーズ、通称「世界一かしこい結月ゆかり」の一部であり、シリーズ内では6作目にあたる。
シリーズ第1作は「世界一かしこい結月ゆかりのBack to Bed実況」で、シリーズ第2作は「世界一かしこい結月ゆかりのZzzz-Zzzz-Zzzz実況」。タイトルに付く通り、「世界一かしこい」結月ゆかりさんが主体となったVOICEROID実況プレイ動画シリーズである。
しかし、本動画「クリスマスを一人で過ごした後に見る動画 ーGetting Over Itー」では「それまでのシリーズ作を踏まえたネタ」等は使用されていないので、シリーズの前作を見ていなくても本動画を楽しむには全く問題ない。そもそも第1作でもキャラクター3名の説明などは特にないままに唐突に実況プレイが始まっているし。
とはいえ、なぜこの結月ゆかりさんが「世界一かしこい」のかについての解説、本作で紲星あかりが自称した「普通人」という言葉について結月ゆかりさんが持っている印象など、第1作を始めとしたシリーズ前作品には本動画と関連するような見所も多い。本動画が琴線に触れた方はおすすめ。
ちなみに6作目である本動画以後もシリーズは続き、中には本動画の直接の続編となっているものもある。
おや……? これは……?
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最終更新:2024/12/26(木) 21:00
最終更新:2024/12/26(木) 21:00
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