アイアムハヤスギル 単語


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アイアムハヤスギル

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アイアムハヤスギル英:I Am Hayasugiru)とは、2016年生まれの日本の競走馬。黒鹿毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2021年:初風ステークス(3勝クラス)

アイアムチンメイスギル(概要)

父*ヨハネスブルグ、母アイアムネフライト、母父アグネスタキオンという血統。
父はストームキャット系のアメリカからの輸入種牡馬で、初年度産駒こそ2歳戦で活躍したもののその後はパッとせず既に種牡馬を引退しており、2021年までに中央重賞馬は3頭のみ。知名度的には代表産駒は重賞未勝利だがヨシオになるだろう。
母は18戦2勝で、母系は3代母まで代々同じ堀オーナーの所有馬。
母父はジャングルポケットやクロフネらを圧倒して4戦4勝で皐月賞を制し、そのまま故障で引退、種牡馬としても大成功を収めた〝超光速の粒子〟。

2016年3月2日に浦河町のまるとみ冨岡牧場で誕生。オーナーは「アイアム」冠名を用いる堀紘一。紫のメンコが特徴。

なんとも自信満々な珍名馬だが、彼以前の「アイアム」冠名馬は「アイアムカミノマゴ」(2010年阪神牝馬S勝ち馬。ちなみに「競馬の神様」大川慶次郎氏に勧められて母馬を買ったことが由来)が目につく程度で、これといって珍名馬シリーズというわけではなかった。
ところが彼の1歳上に突然「アイアムガンバレヨ」が登場、さらに彼の1歳下には「アイアムスゴスギル」「アイアムイチリュウ」「アイアムイチオシ」と、この2015年~2017年産の馬たちだけネーミングの毛色がそれまでと変わっている。ちなみにハヤスギルも含めこの5頭は全員母父アグネスタキオン。

なお、馬名意味は「冠名+速すぎるスピード」と登録されている。

アイアムジョウケンバ(2歳~5歳春)

美浦・奥平雅士厩舎に入厩し、2018年10月13日の新馬戦(東京ダート1400m)でデビュー(4着)。同レースには「ログインボーナス」という馬もいて、一緒に珍名馬として一部でちょっとだけ話題に。
その後はダートの未勝利戦を5着→3着→2着→2着と好走しながら勝ちきれなかったが、2019年2月の6戦目(東京ダート1300m)で無事に勝ち上がる。

続いて初の芝となる500万下の黄梅賞(中山芝1600m)に挑んだが9着に敗れ、以降はダートの1400m以下に専念。条件戦をコツコツと走り続け、2019年8月の新潟の1勝クラス、2020年7月の福島の2勝クラスと平場のレースで勝ち上がって準オープンに昇格。
3勝クラスでは初戦の初風ステークスで1着と5馬身差ながら3着を確保、続くテレビ静岡賞では3/4馬身差の2着に食い込んだが、その後は掲示板に入ったり入らなかったりといったところで5歳春まで足踏みが続いた。

2021年初風ステークス 「オヌシナニモノ?」「アイアムハヤスギル」

さて2021年。祖父が美少女マッドサイエンティストになったりして競馬界に新たなファン層が流入し盛り上がりを見せる中、SNS等ではさまざまな珍名馬にも注目が集まるようになっていた。とはいえ競馬界に珍名馬は数多い。比較的テレビ中継に映ることも多い3勝クラスに在籍しているとはいえ、ごくありふれたダート条件馬であるアイアムハヤスギルは、そんなよくいる一頭の珍名馬に過ぎなかった。

そんな中、2021年9月18日。1年前に昇格初戦を戦い3着に食い込んだ初風ステークス(中山ダート1200m)に再び出走したアイアムハヤスギルは、ここで1頭の珍名馬と運命の出会いを果たすことになる。

レースがスタートし、中団の内に構えたアイアムハヤスギル。直線に入り、3頭横並びでレースを引っぱっていた先行組の中から1頭が抜け出し先頭に立った。

その馬の名は、オヌシナニモノ

先頭に立って逃げるオヌシナニモノ。その背中を、アイアムハヤスギルは中団から一気の末脚で追撃する。粘るオヌシナニモノ。ぐんぐん伸びるアイアムハヤスギル。ゴール手前で捉えきり、3/4馬身差で差し切ってゴール。

1着アイアムハヤスギル、2着オヌシナニモノ。珍名馬同士のワンツーフィニッシュ、しかも差された方が「オヌシナニモノ?」、差した方が「アイアムハヤスギル」と会話が綺麗に成立してしまう名前同士の馬連にSNSは大盛り上がり。オヌシナニモノにつられてアイアムハヤスギルの知名度も一気に急上昇することになった。

ともあれ、かくしてアイアムハヤスギルは5歳秋にしてついにオープン入りを果たした。

アイアムオープンバ(5歳秋~)

オープン昇格初戦の霜月ステークス(OP)は14着と大敗して5歳シーズンを終える。

明けて2022年。6歳初戦に選ばれたのは1月16日のジャニュアリーステークス(OP)。同父を持つヨシオが2年前に勝ったレースだったりするが、そんなことよりもなんとここには、こちらもあのあと3勝クラスを勝ち上がってオープン入りしたオヌシナニモノも出走してきていた。
早くも訪れた再戦に注目が集まる中、オヌシナニモノは先行策から直線で先頭に立つもゴール手前で捕まり5着。一方アイアムハヤスギルは中団後方に待機したが、馬群に埋もれたまま9着。混戦のレースで1着とは0.4秒差なので着順ほどの惨敗ではないが、着順の上ではオヌシナニモノにリベンジされる格好となった。

オヌシナニモノとの出会いで一躍珍名馬界での知名度も大きく上がったアイアムハヤスギル。福島1150mが得意なオヌシナニモノとさらなる再戦はあるのかも気になるところだが、ともあれ2022年のダート短距離戦線を名前だけでなく実力でも盛り上げてくれることを期待したい。

チチオヤジミスギル(血統表)

*ヨハネスブルグ
1999 鹿毛
*ヘネシー
1993 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Island Kitty Hawaii
T.C. Kitten
Myth
1993 鹿毛
*オジジアン Damascus
Gonfalon
Yarn Mr. Prospector
Narrate
アイアムネフライト
2008 栗毛
FNo.14-a
アグネスタキオン
1998 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アグネスフローラ *ロイヤルスキー
アグネスレディー
アイアムアドーター
2002 鹿毛
*デヒア Deputy Minister
Sister Dot
アイアムザウィナー Danzig Connection
*ブルージーンベイビー

クロスMr. Prospector 4×5(9.38%)、Secretariat 5×5(6.25%)

カンレンアリスギル(関連項目)

  • 競走馬の一覧
  • 珍名馬
  • オヌシナニモノ
  • ヨシオ(競走馬)
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