――そして16番のカレンチャン!カレンチャンは前から3番手を追走しています!
直線の攻防、さあ14番ビアンフェ粘っている!2番手まで上がってきた16番のカレンチャン!
カレンモエ、カレンモエですが先頭は14番のビアンフェ、ビアンフェ粘っている――
カレンモエとは、2016年生まれの日本の競走馬である。芦毛の牝馬。
安田隆行厩舎(栗東)所属。馬主は鈴木隆司(冠名カレン)。
カレンチャンの娘であるが、断じてカレンチャンではない。
カレンモエは2016年2月3日、社台ファームで誕生した。
父ロードカナロア、母カレンチャン。この2頭は同時期に同じ栗東の安田隆行厩舎に所属しており、「ロードカナロアはカレンチャンに恋していた」と評されるほどの関係だった。
そんな2頭の間に生まれたカレンモエもまた、2011年10月31日に安田隆行厩舎に所属した。担当も両親と同じ岩本龍治調教助手で、「自分の子供のような心境」とコメントしている。
入厩時は「よく食べてよく寝る仔(牧場関係者)」、「人に対してすごく従順(岩本調教助手)」と評されており、可愛らしい名前、つぶらな瞳、両親を思わせる風格からデビュー前から期待された。
2018年11月16日にゲート試験を合格したものの、スクミの症状が見られたため大事をとって放牧。
デビューは翌年2月に持ち越された。
デビュー戦は2019年2月10日、カレンモエは単勝オッズ2.2倍の1番人気に推された。4コーナーで諦めかけたものの、直線に入って鮫島克駿騎手の強気な騎乗で勝利。
まだまだ体に緩さがあることからクラシックには出走せず、しばらくは馬体の成長を待つ方針となった。
休養を挟みながら条件戦に出走し、デビューから3戦目で1勝クラス、6戦目で2勝クラスを卒業。8戦目の長篠Sで勝利しオープン入りを果たす。
2020年11月29日に初の重賞となる京阪杯(GIII)に出走。
1番人気に推されたものの、ゴール直前で3番人気フィアーノロマーノに差され2着。
その次走となるオーシャンステークス(GIII)でも1番人気となったが、またまたゴール直前で11番人気コントラチェックに差されての2着。惜敗が続いた。
カレンモエは2021年6月13日、函館スプリントステークス(GIII)でも1番人気で出走。
レース自体は5番人気ビアンフェに逃げ粘られの2着であったが、注目を浴びたのは別の出来事だった。
フジテレビ系列『みんなのKEIBA』で実況を担当した八木隆太郎アナが直線に入った瞬間、
突然カレンモエのことをカレンチャンと呼んだのである。→動画(カンテレ公式)
(レース前半はちゃんとカレンモエと言っているにもかかわらず)
あまりの迷実況、カレンチャンに似た芦毛、某ゲームでカレンチャンの知名度上昇という要素が重なり、ネットでは「カレンチャン電撃復帰!?」と持て囃されることになった。
スプリンターズステークス(GI)を見据えて、松山弘平騎手と初コンビでトライアルのセントウルステークス(GII)に出走したものの、レシステンシアの0.4秒差の5着と掲示板内をキープするに留まった。
レース後、左肩の捻挫が判明し、スプリンターズSを回避した。
休養を経て2022年、シルクロードステークス(GIII)に出走。1番人気を背負ったものの結果は1着のメイケイエールとの0.4秒差の7着。デビューから連続していた入着記録は12でストップ。これがラストランとなった。
その後、高松宮記念への出走を目指していたものの間に合わないということから、引退が決まった。
両親の関係性とその良血故に常に注目を浴び、人気を背負い走り続けたが、ついに重賞には届かなかった。無論、如何に良血であっても走らない、という事は全く珍しくない。オープン入りし常に重賞勝利を狙える位置で走り続けられたというだけでも、彼女は十分に競走馬として恵まれた部類に入るのである。
引退後は社台ファームにて繁殖入り。2023年3月21日、初子として牡馬を出産した。父は同冠名のカレンブラックヒルというロマンある血統。
母と同じくサンデーサイレンスフリーの血統から、交配相手は選り取り見取り。受け継いできた快速の血を子世代で目覚めさせることに期待したい。
| ロードカナロア 2008 鹿毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
| Miesque | |||
| *マンファス | *ラストタイクーン | ||
| Pilot Bird | |||
| レディブラッサム 1996 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
| Terlingua | |||
| *サラトガデュー | Cormorant | ||
| Super Luna | |||
| カレンチャン 2007 芦毛 FNo.13-c |
クロフネ 1998 芦毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | |||
| *ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | ||
| Eliza Blue | |||
| スプリングチケット 1997 黒鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
| Severn Bridge | |||
| カズミハルコマ | マルゼンスキー | ||
| センシユータカラ | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
(JRA公式動画。ロードカナロアとカレンチャンの関係について言及)
(カンテレ競馬公式動画。八木アナの迷実況)▶もっと見る
掲示板
22 ななしのよっしん
2022/07/03(日) 18:04:06 ID: ZfLVmk4P8f
サラブレッドなんてどの馬も何代か遡れば名馬に当たるやろ。良血議論なんて瞬間瞬間で変わるんだからヒートアップしても意味ないぞ。
23 ななしのよっしん
2022/07/07(木) 17:07:32 ID: Ur8jMd/kjg
この馬とこの馬が交配したら…って感じな見方すると最近はサンデー血統が溢れてることもあって血濃すぎィ!ってなることも多いけどこの馬はその現役時代のロマンを叶えた上で5代アウトブリード尚且つサンデーフリーなのか
これは現役時代からのファンからしたら待望の子だったろうなあ
24 ななしのよっしん
2023/03/22(水) 17:55:53 ID: p7xNx/oNCb
元気な男の子が生まれたらしい
ご出産おめでとうございます
(ちなみに鼻が少し白く見えるし、もしかして芦毛ちゃん・・・?)
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最終更新:2025/12/16(火) 09:00
最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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