2019年クラシック世代とは、2016年に生まれ、2019年にクラシック競走を走った競走馬の世代のことである。Pixivでは19世代で大百科の記事が作られている。
牝馬三冠を分け合ったグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスの3頭を代表とする、2007年クラシック世代と並ぶ牝馬最強世代。
桜花賞馬グランアレグリアはマイル戦線に君臨しGⅠ6勝を挙げ、オークス馬ラヴズオンリーユーは海外路線を進み日本馬として史上初のブリーダーズカップ制覇(BCフィリー&メアターフ)などGⅠ4勝。そして秋華賞馬クロノジェネシスは牝馬として史上初のグランプリ3連覇を達成した。いずれも牡馬を交えた古馬混合GⅠを勝利しており、三冠を分け合った3頭が全て古馬GⅠを勝ったのは牡馬を含めてこの世代が史上初である(牡馬は後に2021年クラシック世代が達成)。ちなみにこの3頭が揃って同じレースを走ったことは一度もない。
牡馬クラシック組はというと、無敗でホープフルSと皐月賞を勝ちこの世代の主役と目されていたサートゥルナーリアはその後GⅠでは牝馬にボコられ故障で引退、ダービーで大穴を開けたロジャーバローズもそれきりで引退。皐月賞2着、ダービー・菊花賞3着のヴェロックスもその後は伸び悩み重賞未勝利で終わってしまったため、どうしても牝馬に比べてパッとしないという印象がつきまとうが、朝日杯FSとNHKマイルカップを勝ったアドマイヤマーズは香港マイルを制し、菊花賞馬ワールドプレミアも馬主のゴタゴタがありつつも天皇賞(春)を勝利。皐月賞3着・ダービー2着のダノンキングリーは安田記念でグランアレグリアを破り、世代牡馬の面目を保った。
他、芝GⅠ馬には、桜花賞・秋華賞で1番人気だった2歳女王で4年連続重賞勝利を挙げたダノンファンタジー、ゴールドアリュール産駒初の芝GⅠ馬となったナランフレグ、未勝利での地方移籍から中央出戻り馬として初の中央平地GⅠ馬となった高松宮記念馬ファストフォースがいる。2020年高松宮記念で通算1勝・15番人気で1位入線しながら斜行で4着降着を食らった「幻のGⅠ馬」クリノガウディーもこの世代。
ダートではラヴズオンリーユーとともに日本馬として史上初のブリーダーズカップ制覇(BCディスタフ)を果たした牝馬マルシュロレーヌと、無敗でチャンピオンズカップを制し4歳までにGⅠ級4勝を挙げたものの、故障と喘鳴症でダート馬としては早期の引退となってしまったクリソベリルが代表。
地方所属馬でも川崎記念とかしわ記念を勝ったカジノフォンテンと、地方馬として初めてJBCクラシックを制したミューチャリーの船橋所属の2頭が第一線で活躍した。
ほか、JBCスプリント勝ち馬でドバイゴールデンシャヒーン2年連続2着のレッドルゼル、かしわ記念を勝ったワイドファラオ、母の血統がヤバいJBCレディスクラシック馬テオレーマ、地方出戻りからJBCスプリントを制したダンシングプリンス、日本産馬として初めてケンタッキーダービーに挑み国内で重賞4勝を挙げたマスターフェンサーなど。
障害レースではクラシック有力馬の1頭だったニシノデイジーが6歳で障害転向しオジュウチョウサンの引退レースとなった中山大障害を制覇。他にも5歳で障害重賞2勝をしたトゥルボー、5歳から善戦を続け6歳で重賞初勝利したのを皮切りに2022年に重賞3勝を挙げたホッコーメヴィウスなどがいる。
GⅠ馬以外にも、話題馬・個性派が豊富な世代である。牝馬ではちっちゃすぎる馬体でアイドル的人気を博すメロディーレーンや、重賞未勝利ながらGⅠ戦線で好走を続けたシルバーコレクターカレンブーケドール、「主な勝ち鞍:2歳未勝利」のままで桜花賞2着・秋華賞3着などたびたび激走した「最強の1勝馬」シゲルピンクダイヤ、アイビスサマーダッシュで定石を無視した内ラチ沿い激走を見せたバカラクイーン、ロードカナロア×カレンチャンの夢配合の娘で母親と呼び間違えられたカレンモエ。
牡馬・騸馬では白毛馬初の国際重賞勝ち馬ハヤヤッコ、世代重賞を2勝しダービーの大逃げで大波乱を呼んだリオンリオン、その特徴的な風貌から「おばけくん」の愛称で人気を呼んだゴースト、2022年天皇賞(春)でカラ馬2位入線して話題になった後長距離重賞を連勝しダミアン・レーンを魅了したシルヴァーソニック、大阪杯でコントレイルに先着した道悪巧者モズベッロ、新潟に滅法強い珍名馬カラテ、オヌシナニモノとの会話が成立する珍名馬券で話題になったアイアムハヤスギルなどがいる。
他、牡馬ではユニコーンライオンやケイデンスコール、トーラスジェミニ。牝馬ではシャドウディーヴァなども芝重賞の常連であった。
2024年現在も現役の一線級では、沙田=中山説を立証する中山・香港巧者ヒシイグアス、GⅡでの驚異の連対率から「門番」と呼ばれるボッケリーニがいる。
2024年現在8歳世代であり、さすがにここから大物が出てくる可能性は薄いが、まだ現役で走っている馬も多い。さらなる活躍が見られるかもしれない。
競走名 | 2019年(3歳) | 2020年(4歳) | 2021年(5歳) | 2022年(6歳) | 2023年(7歳) |
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阪神スプリングジャンプ | ジェミニキング | ||||
中山グランドジャンプ | |||||
京都ハイジャンプ | マーニ | ||||
東京ジャンプステークス | |||||
新潟ジャンプステークス | トゥルボー | ホッコーメヴィウス | |||
小倉サマージャンプ | |||||
阪神ジャンプステークス | トゥルボー | ホッコーメヴィウス | |||
東京ハイジャンプ | |||||
京都ジャンプステークス | ホッコーメヴィウス | ||||
中山大障害 | ニシノデイジー |
競走名 | 2018年(2歳) | 2019年(3歳) |
---|---|---|
全日本2歳優駿 | ノーヴァレンダ | |
ジャパンダートダービー | クリソベリル |
競走名 | 2019年(3歳) | 2020年(4歳) | 2021年(5歳) | 2022年(6歳) | 2023年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
川崎記念 | カジノフォンテン | ||||
かしわ記念 | ワイドファラオ | カジノフォンテン | |||
帝王賞 | クリソベリル | ||||
マイルチャンピオンシップ南部杯 | |||||
JBCレディスクラシック | テオレーマ | ||||
JBCスプリント | レッドルゼル | ダンシングプリンス | |||
JBCクラシック | クリソベリル | ミューチャリー | |||
東京大賞典 |
競走名 | 2019年(3歳) | 2020年(4歳) | 2021年(5歳) | 2022年(6歳) | 2023年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
クイーンエリザベス2世カップ (女皇盃) (QEII Cup) |
ラヴズオンリーユー | ||||
ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ (Breeders' Cup Filly & Mare Turf) |
ラヴズオンリーユー | ||||
ブリーダーズカップ・ディスタフ (Breeders' Cup Distaff) |
マルシュロレーヌ | ||||
香港マイル (香港一哩錦標) (Hong Kong Mile) |
アドマイヤマーズ | ||||
香港カップ (香港盃) (Hong Kong Cup) |
ラヴズオンリーユー |
前世代 | 当記事 | 後世代 |
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最終更新:2024/11/08(金) 19:00
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