ゴースト(競走馬)単語

ゴースト

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ゴースト(Ghost)とは、日本競走馬である。

な勝ち:2020年西宮ステークス(3勝クラス)

この他にも海外に「Ghost」という名前競走馬はそこそこいるようである。

概要

2016年4月23日生まれ。ハーツクライヴィオラ(ジーン)。

ハーツクライディープインパクト日本でただ1頭破り、としてもジャスタウェイなど数々の名を産み出した。ジーン日本ではアドマイヤコジーンとして知られる。

名前の由来は、「幽霊」としか書かれていないが…この顔を見れば納得だろう。

ではさぞや人間に怖がられるか笑われるかしてるのか、というと…むしろ逆である。

おしゃれなおばけちゃん

ゴースト芦毛である。若い頃はっぽく、年を取ってくると全身がくなっていく。

この時、どこからくなるのかはによるが、芦毛の大先輩ビワハヤヒデがそうであったように、顔からくなることも起こる。ただ、その大先輩からして「顔がデカい」だの「ガイコツみたい」だのさんざっぱら揶揄されており、灰色体に顔だけい、というのは人間にとってはかなり不気味に、ないし滑稽に映るらしい。
野生環境なら天敵を驚かせられるかもしれないので有利になり得るが、捕食される危険のない競馬場人間を怖がらせたり笑わせたりしても走りには全くせず、が迷惑するだけの話である。

ところが、ゴーストを見た人間は口をそろえてかわいい!」という。上記東スポTwitter記事を見ても、写真だけでなくレスでもかわいがられているのがよくわかるだろう。実際、つぶらな瞳ときれいに整えられた前写真映りにもよるが実際らしい。

若い頃は顔がもっとっぽく、い鼻梁立ってん中だけっぽくなっており、より「悪霊」のような面構えであった。現在は顔全体がく、鼻梁ピンク色になっている。

パドックでは、たてがみをヘアゴムで結わえており(前だけの場合も全体の場合もある)、レースによってはそこにお化け飾りをつけることもある。橋口厩舎からもかわいがられており、全おしゃれをして出走しているのが分かる。

一方、写真度によってはの周りの灰色白目立ち、ガイコツが睨み付けているように映ることもあり、やはりそこは「ゴースト」としての威厳も持ち合わせている。
芦毛は成長と共に灰色の部分が変わり、フラッシュ禁止なのでの当たり具合によって写り方が変わる。そのため、同じパドック写真でもいろいろな表情を見せてくれるである。

房にはネームプレートがあり、もちろん通常は普通名前を書くのだが、ゴーストの場合お化けの絵が描いてあり(しかも毎回変わる)、名前でなくおばけと書かれている。ファンも本名の「ゴースト」より「おばけくん」と呼ぶことが多い。

これは酒井調教助手の趣味らしく、カバジェーロの房にはカバの絵が描いてあったそうな[1]

悪霊・ゴースト

先ほど「若い頃は悪霊のような面構えだった」と記したが、顔だけでなく本当に悪霊のような暴さであったという。ゴーストは当初武幸四郎厩舎からデビューしたが、そのころから「かわいいおばけちゃん」だったわけではない。なんと、坂路調教で背後のに威嚇しようとするほど荒れた性格であったらしい。

2019年1月14日に3歳新馬戦デビューするが、手綱をいくらしごいてもブービーからどんどん離されていく。一頭だけ競馬をやっているようであった。当然ながら15着とシンガリ負け。

そのタイム京都1600mを1分437。1着ゲバラタイムは1分366。実に7.1

新馬戦の場合、1400m2000m未満の芝コースで5の差をつけられるとタイムオーバーの対となる(参考exit)。このルールが適用され、ゴーストは1ヶ間出走停止になってしまう…のだが、もはやそういう次元の話ではない。ブービーからも約4差である

しかも、上の秋山一郎は、返しの時点で天神乗り」かと思うような騎乗姿勢で現れた。からお尻を浮かせてはいたものの、鐙が異様に長く、ほぼ直立していたのである。もちろん、他の騎手お尻を高く上げて前屈みになっている。そしてそのままスタート

ご存じの通り、現在競馬は「モンキー乗り」といって、鐙を短くし、お尻を浮かせて騎乗することで背中への負担を軽くして走る。鐙が短いので、通常は他の係員に持ち上げてもらって騎乗する。
一方、「天神乗り」とは、乗と同じく長い鐙を使い自分のでよじ登り、に座って直立で騎乗する方法である。日本競馬でもハクチカラの現役時代、つまり1950年代末にはすでにれていたやり方で、現代では何らかのアクシデント、例えば途中で鐙が外れたなど、やむを得ぬ事情があったときにしか見られない。

このような乗り方は現在では不利にしかならず、21世紀においてプロ騎手がする騎乗法ではない。これはつまり、ゴーストの気性が(通常の)モンキー乗りを諦めざるをえないほどであったことを示唆する。新馬戦までにまともな調教が出来ない状況であったことは想像に難くない。

悪しき「たま」よ去れ!

この結果を受け、ゴースト橋口慎介厩舎に転厩。そして、去勢されることとなった。

それからは性格が一変。橋口厩舎の中でもおとなしへ生まれ変わり、転厩後の担当だった酒井助手も気性の悪かっただと信じられないほどだったという。

2019年8月小倉未勝利戦にて、5戦で未勝利を脱出。7戦で2勝を挙げ、順調に勝利を重ねていった。2020年西宮ステークスでついに4勝、オープン入りとなった。

この頃になると、去勢後のおとなしい性格や、お化けのようだがかわいらしい顔つきがスポーツなどに取り上げられ、「かわいいおばけ」として注されるようになった。

お化けは死なない! 阪神大賞典

この頃には長距離が得意であることが分かっており、2021年G2阪神大賞典重賞初挑戦。

中団外ペースを保つものの、2周向こう正面で、実況が「手が動いた」と言っているにもかかわらずゴースト自身はずるずる後退していく。残り800mにたどり着かぬうちについにシンガリとなってしまった。

ゴーストはもとからものすごくズブいとして知られており、鮫島駿もそう思ったのか、最後方になってからも何回かムチを使っている。しかしまるで反応しない。ということは、ゴーストに何か異変が起こったということ。

ついに競走中止の判断が下された。公式発表では「最終直線で」とのことだが、実際には、第4コーナーを映すカメラから、既にゴーストの姿は消えてしまっていた。

その後心房細動の診断が下される。
心房細動は人間の場合、直ちに命の危険があるものではないが[2]、動悸や失神を起こすこともあり走るどころの騒ぎではない。の場合も同様だが、これで(もしくはこれが原因による転倒や障飛越の失敗で)命を落としたも多いため、最終的な診断が降りるまで全く予断を許さない状況であった。

幸運にも、結果は異常なし。一時的なもので、レースにも支障はないとのこと。

そうなれば営がすのはもちろん、G1天皇賞(春)である。

かわいいステイヤーは誰だ!? 天皇賞(春)

全てのステイヤーの憧れ・3200m。重賞勝利とはいえ立ステイヤーとなったゴーストも、さらなる成長のためには避けて通れないレースである。

しかし、ゴーストには別の意味でも負けられない相手がいた。彼以上にかわいいと大評判のが出走していたからだ。もちろん、JRA最軽量勝利メロディーレーンである。この頃の人気彼女べるべくもなかったが、とりあえず人気メロディーレーン16番人気ゴースト14番人気と、少し上になれた。

レース結果は、メロディーレーン11着・ゴースト12着とって惨敗。2周向こう正面ではゴーストが中程、メロディーレーン後方であったが、第4コーナーが終わる頃にメロディーレーンゴーストを抜いてこの順位となった格好である。

ここはもっと上の順位について、この後のアイドルホースオーディションに参戦したかったところであるが、前走が心房細動であったため、ネットではひとまず完走できただけでも安心した、というファンも多かった。

夏競馬の怪談 北海道OP2戦

名前に反して競馬勝利は全4勝中2勝なのだが、2021年には競馬季節の話題として取り上げられる回数が増えてきたことや、ハロウィンも近づいてきているので、ゴースト応援するファンが増えてきた頃である。

肝心の成績はといえば、札幌日経オープン4着、丹頂ステークス3着。オープン2戦で掲示板確保とまずまず。しかし成績以上に、面の子の大先輩ビワハヤヒデが若い人の間でも人気になってきたところに、同じく面のお化けゴーストの存在をアピールできた点は大きいと言えるだろう。

ハロウィンが近づく10月スポーツが軒並みゴースト房記事を取り上げた。もちろんそれだけではなく、次走ののG2・アルゼンチン共和国杯を見据えての記事である。を越して化けた、との評もあったが、果たして…?

大欅の呪い!? アルゼンチン共和国杯

の長距離G2といえば、のアルゼンチン共和国杯。さすがに重賞勝利なので11番人気ではあったが、応援するファンは以前より増えてきた。

スタートいつものように先行策。同じく芦毛ボスジラ逃げる中3番手ほどについていたが、最終直線まで足が持たず、ボスジラと一緒に追い込み勢の餌食に。オーソリティの二連覇を見送って、自分は14着のブービー惨敗の憂きを見た。

ゴーストにとっては初めての東京競馬場だが、そこには「府中の大欅」というマジモンの怪談があり、そこに眠る井田是政には彼もかなわなかったらしい。

覚醒せよスタミナお化け! ステイヤーズステークス

年末のJRA最長距離G2ステイヤーズステークスステイヤーを名乗るならこれを制さねばならない。

スタート毎度おなじみ先行策。芦毛仲間ボスジラと仲良く走っていたが、最終直線まで3番手付近でっていたのに対し、逃げアイアンローズにはまるで届かず、外を走るシルヴァーソニックも交わせず、大外からディバイフォースがものすごい末脚でぶっ飛んで抜き去り、おまけスタート出遅れたはずのトーセカンビーナにも抜かれ…それでも5着と掲示板確保。

ゴーストだけに「」にはかなわなかったが、それでもG2でここまで好走したことから、一流のステイヤーまであと少しで手が届きそうである。

大欅の呪い再び ダイヤモンドステークス

明けて2022年初戦は、G3ダイヤモンドステークスを選択。重な長距離重賞であり、ライバル(?)のメロディーレーンも出走した。番がメロディーレーンのすぐ後だったこともあり、パドックではアイドルホース2頭がって撮された写真Twitterに上がっている。

レースは3番手でずっとっていたが、逃げグレンガリーとついていくアンティシペイトが作り出すハイペースに最終直線で耐えられなくなり、伸びた追い込み勢に置いていかれ群の中へ。終わってみればゴースト12着、メロディーレーンも13着ブービーって惨敗。昨年の天皇賞(春)再現になってしまった。

東京競馬場の長い直線が苦手なのか、はたまた本当に大欅の呪いなのだろうか。

完走はしたけれど 阪神大賞典

次走は昨年完走できなかった阪神大賞典リベンジを図る。

逃げキングオブドラゴンマークし2番手に就くが、2周第3コーナーアイアンローズディープボンドが進出を開始。ゴーストは逆に尽きて後退していくという前走と同じ展開となった。

1着は獲得に燃えるディープボンド和田竜二ゴーストはそれをか遠くで見送り12着のブービーに終わった。最下位でなかったのは、奇しくもダンビュライトが心房細動を発症して大差負けで入線したからだった。

障害転向

netkeiba.comの取材では、次走は障転向と報道されている。そしてJRAから5月12日5月14日・15日の出走が発表され、彼は15日の新潟競馬場第4レース障害競走未勝利戦に出走することが発表された。

近走では先行策が取れるものの直線の切れ味勝負に太刀打ちできず、が続いており、確かに障を使う価値はあるように見える。一方、6歳という高めの年齢での障転向は心配するファンも多い。果たしてどうなることやら。

その障未勝利戦。先行戦略を取り4番手集団につける。終盤に突き抜け追い上げるも、テイエムタツマキには届かず2着に終わった。

引退、かと思いきや

2022年6月13日に発表された競走馬登録・抹消一覧の中に、6月10日分の抹消としてゴースト名前があった。つまり、中央競馬からの登録が抹消されたということであり、すなわち中央競馬で走ることをやめた、ということである。

関係者からもTwitterで発表された。

その後、屈腱炎により中央競馬から去ったこと、および地方競馬への移籍をすとの発表および報道があった。

中有の旅は続く

ただ顔がお化けみたいだから「ゴースト」と名をつけられたではあるが、令和の世になってみればお化けはすっかり可愛い存在になっており、隠れたアイドルホースとなっていた。騸馬なので子孫は残せないが、このまま末永く、遠い未来に本物のお化けになってもされ続けてほしいものである。

ライバル(?)

ボスジラ

よくって出走している芦毛。互いにマークしたりされたりしている。ほとんどく、金子真人HD勝負服を着ているのでシロニイあたりと紛らわしいが芦毛である。シラユキヒメ一族の血は入っていない。

トーセンカンビーナ

やはり、って出走することが多い一頭。特に本は、2021年丹頂ステークスから2022年阪神大賞典まで5戦連続で対戦している。レース数が少ない長距離とはいえここまで重なるのはしいかもしれない。

ホウオウゴースト

1年後輩に「ホウオウゴースト」というがいるが、こちらも顔が芦毛である(ゴールドシップ産駒)。やはりい顔につぶらな瞳でファンにかわいがられていたが、中央では4戦すべて2桁順位。その後門別に移籍したが勝てず、佐賀へ再移籍しやっと1勝を挙げる。

41戦1勝(2021年末まで)・獲得賞125万円とかなり苦戦している。

ゴーストレート

netkeiba.comで「ゴースト」で検索するともう1頭出てくる、「ゴースト」ではじまる現役

2年後輩でこちらは黒鹿毛。それもそのはず、エイシンフラッシュ産駒。

どちらも現役なので直接対決したら白黒ゴースト対決が実現するが、2021年末の時点でゴーストオープンゴーストレートは2勝クラスなので対決には格上挑戦かあと2勝が必要。

それ以前に、このは短距離なのでステイヤーのゴーストとは距離が合わない。

さらにそれ以前に、この英語では「Go Straight」であってお化けとは関係ない。

血統表

ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス
1990 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
*ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
*ガヴィオラ
1997 芦毛
FNo.4-m
Cozzene
1980 芦毛
Caro *フォルティノ
Chambord
Ride the Trails Prince John
Wildwook
Forest Key
1989 栗毛
Green Forest Shecky Greene
Tell Meno Lies
Lady Ann's Key Key to the Kingdom
River Guide

クロス: Blue Canoe 5×5(6.25%)

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関連リンク

関連項目

脚注

  1. *カバジェーロのりは「Caballero」(スペイン語で「騎士」)なのでこっちはダジャレである。
  2. *AED心臓マッサージが必要な「心室細動」とは似ているが別の症状。
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