ゼフィールとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 封印の剣』の登場人物である。
東方の大国「ベルン王国」の現国王。千年の昔に封印された魔竜イドゥンを復活させ、「世界の『解放』」を掲げて各国へ戦争を仕掛け、エレブ大陸全土を混乱に陥れる。
冷酷非情な人物で配下からも恐れられているが、王としての能力・カリスマ性は本物。
要約すると、「人間はクソなので世界征服してから竜に全部明け渡す」=「世界の『解放』」である。
(なお、ここで言う「竜」はイドゥンによって造られた「戦闘竜」であり、戦う以外の自我をほとんど持たない存在である)
幼い頃は心優しい少年だったが、優れた才覚が災いして凡才な父デズモンドから妬まれ続け、その果てに毒殺されかけた(最終的には自らの手で父を暗殺した)ことが彼に人間への絶望をもたらした。
その人となりについてはほぼ妹のギネヴィアから語られるのみで、本人は徹頭徹尾悪役してるだけなのもあってか、FEにおける「人間の大ボス」ポジションの割にキャラ人気は今一つ。
どちらかというと、そのインパクト(後述)から少しばかりネタを込めて親しまれる。
『烈火の剣』ではまだ年若い王子として登場する。ちょうど成人の儀式を控えているため、エリウッド等と同年代(たぶん多少年下)ということが発覚。
しかもこの頃はショタ系美少年であったという事実はプレイヤーに多大な衝撃をもたらした。どうしてああなった。
ギスギスした家庭環境もきっちり描写される。最後には希望を持たせるようなイベントを見せてはくれるが、例によってその結末は明らかであり……
クラスは専用クラスの「国王」。すごくでかい。
武器は英雄ハルトムートの神将器「エッケザックス」。槍か杖のような形状から大剣になるという、FEでは珍しい変形機構つき武器。ただし変形前は使わない。
もう一度言っておくが、二つ名も竜特効も補正もないけどれっきとした神将器である。作中でもロイに「封印の剣が神将器だと思ってた(意訳)」とか言われてるくらいだけどな。
13章で一度顔見せし、NPCのセシリアさんを一撃必殺(つ、つよすぎる……)して帰っていく。
その後は、終盤の山場を超えた決戦となる22章で満を持して敵将として登場。
しかしステータスは「特効受けなくて武器が強いジェネラル」程度でしかないので、大抵は鍛え上げられた仲間の前に敗北する運命である。
またこのゲーム、神将器を全て揃えていないと22章でエンディングとなるため、場合によってはラスボスになる。
『烈火の剣』では、26(28)章で防衛対象のNPCユニットとして登場する。
しかし、20年後は体格17の彼も当時は線の細い美少年であり、武器は持てるが力不足。ヘクハーともなると急いで進軍しても間に合わずGAME OVERになることが珍しくない難関。
ちなみにクラスは「ベルン王国王子」とより具体的になった。
そして、彼を語る上で欠かせない要素が、その回転である。
何を隠そう、攻撃モーションでぐるぐる回る。
巨大な剣を持った巨漢が画面狭しと大回転するそのインパクトは、彼のあだ名を「回転王」に決定づけるのに十分すぎるものであった。
実際「ゼフィール」より「回転王」タグの方が関連動画が多かったりする。
コミカライズ作品『ファイアーエムブレム 覇者の剣』では、オリジナル色の強い作品の割に出番が相応に多く、
など、回転王ファンなら思わずよだれが出そうになるかもしれない充実の活躍を見せている。
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最終更新:2025/12/12(金) 17:00
最終更新:2025/12/12(金) 17:00
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