井上晴哉 単語


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井上晴哉(いのうえ せいや、1989年7月3日-)とは、広島県出身のプロ野球選手(一塁手)である。現在は千葉ロッテマリーンズに所属。

愛称は「アジャ」・「アジャ井上」等。

概要

千葉ロッテマリーンズ #44
井上晴哉
基本情報
国籍 日本
出身地 広島県広島市中区
生年月日 1989年7月3日
身長
体重
180cm
115kg
選手情報
投球・打撃 右投右打
守備位置 一塁手
プロ入り 2013年ドラフト5位
経歴
  • 崇徳高等学校
  • 中央大学
  • 日本生命
  • 千葉ロッテマリーンズ(2014年-)
プロ野球選手テンプレート

崇徳高校時代は1年生の頃から4番を打ち、高校通算で31本塁打を放ったが高校自体は強豪校ではなかったため、井上自身も県大会準優勝という結果がベストに終わっている。


高校卒業後は中央大学に進学。ここでも1年の春から4番を打ち、1年の秋には一部リーグの昇格に貢献し、2年生の秋では打率.359で首位打者とベストナインを獲得した他、長打率.513もリーグトップを記録。
3年の春でも打率.354、3本塁打15打点でベストナインを獲得、また大学日本代表にも選出されたが、世界選手権では出場はわずか3試合で、1安打2四球という結果に終わっている。
その後はやや不振に陥った時期もあったが、大学通算で打率.285、9本塁打44打点という成績を残しプロからも注目されたが、自身の実力不足を理由にプロ志望届は出さずに社会人の日本生命に入社した。


日本生命では1年目は5番だったが、2年目に4番打者に抜擢され、19試合で打率.397、5本塁打25打点、出塁率.450という成績で社会人野球表彰でベストナインと最多打点賞を獲得。
JR東日本との練習試合ではのちにオリックスにドラフト1位で指名される吉田一将と対戦しホームランを放っている。
2013年東アジア競技大会では5番を打ち、韓国との決勝では3安打を放つ活躍で日本代表の優勝に貢献、全8試合中7試合に出場し打率.429、6打点、出塁率.571という成績だった。
2013年のドラフト会議にて千葉ロッテマリーンズから5位指名され入団する。背番号は44。

ロッテ時代

2014年(1年目)のキャンプで長打や柵越えの打球を連発し自慢のパワーを見せつけると、実戦となるオープン戦でもその打撃の勢いは衰えず、2本塁打を放つ等の活躍を見せ、最終的に打率.435で新人選手では初、球団としては1950年の戸倉勝城以来のオープン戦首位打者を獲得している。
そして開幕戦では当初の4番候補だった今江敏晃が故障で離脱していたこともあって新人ながら4番指名打者で初出場を果たす。しかし3戦目には早くもスタメンを外れる。その後5月1日を最後二軍落ちとなったが、二軍ではフレッシュオールスターに選出され決勝点となる勝ち越し本塁打を含む4打数3安打2本塁打3打点という活躍でMVPに選出された。
その後8月に再び一軍に昇格すると以後はシーズン終了まで試合に出場したが、36試合で打率.211、2本塁打11打点とに終わった。


2015年は二軍で打率.323、7本塁打、40打点と好成績を残したが、一軍ではわずか5試合で打率.182、本塁打打点なしに終わった。


2016年はキャンプ・オープン戦と順調にアピールし開幕戦に6番・ファーストでスタメン出場。第一打席に大谷翔平からタイムリーツーベースを放ちこの試合のヒーローとなる。遂に覚醒かと思われたが徐々に当たりが止まり4月25日に二軍落ち。以後はたまに一軍昇格しても結果を残せず、10日程度で再度二軍降格するエレベーター的な扱いが続く。9月に再度一軍昇格、度々クリーンアップとして起用されるが満足な成績は残せなかった。
福岡ソフトバンクホークスとのクライマックスシリーズ第1戦にも5番・ファーストに抜擢されるがノーヒットに終わった。最終的に成績は35試合出場で打率.232 2本塁打16打点に終わるが、二軍では打率.342をマークしてイースタン・リーグの首位打者に輝いた。


2017年は2年連続で開幕スタメンに抜擢。開幕直後は結果を出したものの徐々に勢いが止まり1か月程度で二軍落ち、という前年とまったく同じ状態となる。その後8月に再昇格するがその日に肉離れを起こしたった一日で登録抹消。本格的な一軍復帰はシーズン最終盤の9月26日までずれこんだ。シーズンで119打席に立ったが0本塁打に終わり、持ち前のパワーを見せつけることができなかった。


2018年は井口資仁新監督のもと、4番候補だった角中勝也の故障もあって開幕から4番に抜擢される。3月31日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で自身初の1試合2本塁打を記録するなどついに覚醒。5月に角中が復帰すると一時的に5番に下がったが7月以降は再度4番に座りその7月には自身初の月間MVPを獲得。シーズン通算でも自己最多の133試合に出場。規定打席にも初めて到達し打率.292、24本塁打、99打点を記録した。チームでは日本人打者の20本塁打は現役時代の井口監督以来5年ぶりの大台であり待望の和製大砲としてようやくのブレイクを果たした。


2019年は2年連続で開幕から4番で起用されるが打率が1割にも満たない不振に陥り1週間で二軍落ち。二軍調整を経て4月下旬に復帰するとようやく復調。4番に復帰するが好不調の波が激しく6月からはブランドン・レアードに4番を譲った。後半戦はレアードの不振もあって4番に復帰。不調期もあったがシーズン通算では前年と同じ24本塁打を放った(チームの2年連続20本塁打は初芝清以来)。


2020年は3年連続で開幕を一軍で迎えたが打順は7番だった。7月28日の楽天戦では自身初の1試合3本塁打を記録したが、ロッテでは2013年のジョシュ・ホワイトセル以来のことだった。しかし8月21日以降は打撃不振に陥り、10月13日の楽天戦でサヨナラ打を記録して、ヒーローインタビューで苦しい気持ちを吐露し、2020年10月・11月の月間サヨナラ賞を受賞した。しかしその後も打撃が復調することはなかった。113試合の出場で打率.245、15本塁打、67打点に留まった。
クライマックスシリーズでも打撃で結果を残せずエラーを喫したことで、第2戦からはスタメンを外れた。


2021年は6月2日の中日ドラゴンズ戦で右手首を負傷して戦線離脱し、リハビリで過ごした。そのため23試合の出場に留まった。10月29日には右手関節三角繊維軟骨の縫合手術を受けた。


2022年は開幕から2ヵ月はリハビリし、6月14日に二軍で復帰。7月6日に一軍に昇格した。60試合の出場で打率.246、7本塁打、34打点を記録した。


2023年は32試合の出場で1本塁打に留まった。

人物・プレースタイル

最大の特徴は体重115kg(一部記事では114kgとも言われているがここでは115kgとする)という数字が表すその巨体であり、女子プロレスラーのアジャ・コングに似ているとされていることから愛称は「アジャ」が定着、ちなみに高校時代はボブ・サップと呼ばれていたらしい(ちなみに2014年4月2日の始球式で井上はボブ・サップと対決している)。

この体重115kgはプロ入り時のもので、ドラフト時には110kgと言われており、その時点でも以前「ブーちゃん」として話題を呼んだ中日の中田亮二の107kgを上回っている。
このためドラフト順位は5位と低めながら、プロ入り時から注目を集め、伊東勤監督も「あまり絞りすぎると魅力が無くなるよ」とコメントしている。
2014年に行われたフレッシュオールスターでは前述のようにMVPに輝いたが、この時優秀選手賞を獲得して一緒にお立ち台に上がった西武の山川穂高、オリックスの奥浪鏡も井上に負けず劣らずの恵まれた体格の持ち主であったため、ネット上では「お立ち台が狭い」だの「余分三兄弟」だのと話題となった。

好きなものはお好み焼きの他にお菓子、特にロッテの「パイの実」が好きらしく、新人選手による工場見学があると聞いた際には「パイの実は譲れない。製造ラインに入りたい!」、「ヤバイ!眠れない」と大興奮のご様子だった。

選手としては持ち前の巨体から繰り出されるパワーもさることながら、社会人から意識するようになったという右に打ち分ける技術も持ち合わせている。
守備では大学時代に三塁を守ったこともあったが打撃の調子を崩して断念しており基本的に一塁しか守れないが、ハンドリングがうまいと言われている。

走力は150メートルを30秒以内×5セットというノルマの強化走でいきなり3秒オーバーしていたことから過度な期待は禁物だが、2014年のキャンプの紅白戦では相手のまずい守備もあったとはいえランニングホームランを記録している。

2018年シーズンには本塁打を放つとベンチで首脳陣からロッテのチョコレート「乳酸菌ショコラ」を渡されるのが恒例となっている。2018年シーズン終了後、20本塁打に到達した報酬として「乳酸菌ショコラ」5年分をプレゼントされた。

応援歌

球団 レス No プレイヤー
ロッテ パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#77 16115
16115

成績

  • (2023年終了時点)
  • はリーグ最高、はリーグワースト。

年度別打撃成績









































2014年 ロッテ 36 104 95 9 20 4 0 2 7 0 0 1 6 2 23 1 .211 .269
2015年 5 12 11 0 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 .182 .250
2016年 35 107 99 7 23 5 0 2 16 0 0 0 5 3 19 6 .232 .290
2017年 35 119 113 5 26 7 0 0 11 0 0 0 5 1 26 2 .230 .269
2018年 133 548 476 59 139 26 2 24 99 1 0 6 63 3 106 7 .292 .374
2019年 129 509 429 60 108 16 1 24 65 0 0 3 67 9 98 10 .252 .362
2020年 113 447 376 44 92 11 0 15 67 0 0 4 59 8 93 11 .245 .356
2021年 23 53 51 1 10 1 0 1 6 0 0 0 1 1 8 4 .196 .226
2022年 60 232 199 23 49 14 0 7 34 0 0 2 29 2 54 2 .246 .345
2023年 32 106 95 3 17 6 0 1 8 1 0 1 9 1 24 2 .179 .255
NPB:10年 601 2237 1944 211 486 90 3 76 313 2 0 17 245 30 452 46 .250 .340

年度別守備成績

年度 球団 守備位置 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
2014年 ロッテ 一塁手 20 126 9 2 18 .985
2015年 3 28 3 0 1 1.000
2016年 29 215 13 1 24 .996
2017年 31 238 20 1 20 .996
2018年 125 1120 84 10 83 .992
2019年 70 538 35 3 42 .995
2020年 107 893 69 5 70 .995
2021年 19 115 5 2 9 .984
2022年 54 419 47 0 27 1.000
2023年 一塁手 22 153 12 2 16 .988
通算 一塁手 481 3847 297 26 312 .994

表彰

表彰
フレッシュオールスターMVP 1回 2014年
月間MVP 1回 2018年7月

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関連項目

  • プロ野球選手一覧
  • NPB(日本プロ野球)
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • パイの実
  • アジャ・コング
  • 中田亮二 / 香川伸行(プロ入り時点ですでに巨体だった選手)
  • 山川穂高 / 奥浪鏡
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