宮城球場とは、宮城県仙台市にある、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場である。2017年1月からの名称はKoboパーク宮城。略称は「コボパー」。
| 宮城球場 (楽天生命パーク宮城) Rakuten Seimei Park Miyagi |
|
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県仙台市 |
| 開場 | 1950年5月5日 |
| 所有者 | 宮城県 |
| 使用チーム | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
| 収容能力 | 30,508人 |
| グラウンドデータ | |
| 両翼 | 101.5m |
| 中堅 | 122m |
| 左右中間 | 117m |
| フェンス | 2.8~4.1m |
| 面積 | 12,800㎡ |
| 経歴 | |
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|
| 競技場テンプレート | |
球場としての歴史は古く、1950年に建設されている。これはパシフィック・リーグの本拠地としては最古で、セントラル・リーグを含めても阪神甲子園球場、明治神宮野球場に次いで3番目に古い球場である。建設された1950年にプロ野球公式戦も開催されている。
1973年~1977年の5年間、ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)が本拠地としていたが(正確には1973年は準本拠地)、1974年のロッテ優勝時に日本シリーズは開催されなかった。観客動員数が28000人で、規定の30000人以上を満たさなかったためである。1978年にロッテは川崎球場に本拠地を移したが、その後も宮城球場での地方開催は継続していた。
その後、2005年から東北楽天ゴールデンイーグルスが新球団として加盟することになり、宮城球場が本拠地とされることになったために2回に分けて大規模改修工事が行われた。これにより、コンクリートの壁に向かって立ち小便をするタイプだった不潔極まりない便所は綺麗になり、選手名がアナログ表示のスコアボードは解体、最新鋭の人工芝が貼られ、寒さ対策として暖房機能がついたレカロ製シートがベンチに設置されるなど、他の本拠地球場に引けをとらない立派な球場へと進化した。
この際、楽天は約90億円もの改修費用を自社で全額負担し、施設を県に寄付する代償として、都市公園法に基づく管理、運営権を譲渡された。飲食やスポンサー看板代など球場の収入はほとんど球団に入り、球場使用料も年間7千万円程度と言われている。
また、ネーミングライツが募集され、フルキャストスタジアム宮城と命名されることになった。その後、フルキャストが労働者派遣法違反を犯していたということで2007年限りで契約解消され、2008年からは日本製紙と契約を結び、クリネックススタジアム宮城→日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)と呼ばれるようになった(「日本製紙」が一時的に外されていたのは、古紙混合率偽装問題があったため)。なお、日本製紙は2013年10月に契約更新しない意向を示したため、新たに2014年以降のネーミングライツが公募されることになった。その結果、球団を所有する楽天とネーミングライツ契約を結ぶことになり、楽天Koboスタジアム宮城と命名されることになった。2017年からボールパーク構想を掲げる楽天側からの提案で愛称をKoboパーク宮城へと変更、さらに2018年には楽天生命パーク宮城に変更している。
かつて本拠地としていたロッテは現在この球場と極端に相性が悪い。
札幌ドーム、西武ドームと同じく三塁側をホームが使用する野球場である。これは一塁側には事務所のビルが建っている上、大きな道路に面しており、拡張余地が三塁側に比べて非常に狭かった事による。一塁側内野にはボックスシートやファンクラブ会員が利用できるレストランラウンジ「イーグルスネスト」を設置。一塁側外野席にはボックスシートが多数設置されている。一塁側外野上段がアウェイ、ビジター席となる。
2012年までの両翼101.5mは日本の球場では最長であった。2012年オフの改修工事でラッキーゾーンを設置することが明らかとなり、実質的な両翼は100.1mと他球場と同程度になった。左右中間は116mとなる。
観客収容人数が他の球場と比べて少ない。東北楽天ゴールデンイーグルスの年間観客動員数が12球団で下位であるのもこの影響が大きい。仙台都市圏の人口150万人ほどで他の本拠地がある都市圏より少なく、現在の収容人数で需要と供給のバランスがとれている事も、座席拡張が進まなかった要因とされる。
また、楽天側は明確にしていないが、宮城球場がある宮城野原公園総合運動場の運動施設が都市公園法で規定された「50%以下」ギリギリの49.6%であり、大規模改修を行うには他の施設を廃止する必要があるのだが、これら施設の利用客が多いことから、競技団体などから存続を強く要望されている上に、公園の施設は仙台市が管理しているため、大規模改修は事実上困難となっている。
その後、2013年シーズンで楽天が首位を走っており完売する状況が続いたことから、急遽2,185席の仮設席を設置して25,651人となった。さらにリーグ優勝とクライマックスシリーズ進出が決定したことからさらに仮設席を増設し日本シリーズでは28,120人収容可能となった。これにより2013年日本シリーズ第6戦では過去最多の25,271人の動員を記録している。2014年の改修により28,736人に、2016年の全面改修により収容人数は30,508人にまで増加した。
以前はエンタイトルツーベースが頻繁に見られるという特徴があった。これはフェンスの高さが2.5mと本拠地12球場の中で最も低く、また使用されている人工芝のため打球のバウンドが高くなるというのが理由として挙げられる。なお、ほっともっとフィールド神戸やマツダスタジアムも同様にフェンスが低いが、芝が天然芝であるためにバウンドが高くならず、エンタイトルツーベースはさほど多くない。
現在まで、米大リーグの「ボールパーク構想」に基づき改修を重ねていた宮城球場だが、
遂に2016年より天然芝が導入された。
この30億円をかけた大改修では、内外野をケンタッキーブルーグラスを主体に、ペレニアルライグラス、クリーピングレッドフェスク2種類の寒地型芝草を配合し、内外野のフェアゾーン計約8400平方メートルに敷き詰めている。芝の耐用年数は7年。ファウルゾーンと外野フェンス際は人工芝のまま。
天然芝の整備は、サッカーJリーグベガルタ仙台の本拠地、ユアテックスタジアム仙台の管理業者が担当。
初年度の2016年は甲子園の整備で有名な阪神園芸スタッフを1年間招聘し、マウンド、各ベース周りの土部分の水はけなどのさまざまなノウハウを伝授。整備魂を注入して貰う構えだ。
2016年5月3日、プロ野球球場では初となる観覧車が設置された。これには同じくボールパーク化を進める広島のZoomスタもびっくり。子供はニッコリ。骨組みはかつて仙台ハイランド遊園地にあったものを「持ってきた(球場長)」、ゴンドラは新たに作り直したもので、約2億円をかけて建設。子供が跳ねて遊ぶボヨンボヨンも設置。
さらには2016年8月2日、メリーゴーランドが完成。夏休みにはお化け屋敷も開設。今後は松井裕樹投手の要望によりジェットコースターも予定されているという。「これがボールパークか・・・」と楽天ファンにも好意的に受け入れられている模様。
さらには期間限定の巨大迷路・きもだめし・ワクワク縁日が設置されたり、本格カフェが設置されたり、世界のビールと肉祭りが毎年開催されたり、石窯で焼いたピザが食べられたり、バーベキュー出来たり、来年には足湯も予定されていたり、ボールパーク化(?)に歯止めがかからない状況となっている。
動画を探したい場合はKスタ宮城、クリネックススタジアム宮城で検索したほうが見つかりやすい。→Kスタ宮城でタグ検索
| セントラル・リーグ | MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 - 阪神甲子園球場 - ナゴヤドーム 横浜スタジアム - 明治神宮野球場 - 東京ドーム |
|---|---|
| パシフィック・リーグ | 福岡 ヤフオク!ドーム - 京セラドーム大阪 - ZOZOマリンスタジアム メットライフドーム - 楽天生命パーク宮城 - 札幌ドーム |
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最終更新:2025/12/12(金) 02:00
最終更新:2025/12/12(金) 01:00
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