機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 単語


ニコニコ動画で機動戦士ガンダム 閃…の動画を見に行く

キドウセンシガンダムセンコウノハサウェイ

6.4千文字の記事
これはリビジョン 2969462 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイとは、1989年から1990年にかけて角川スニーカー文庫より発売された小説作品である。
著者は富野由悠季。

概要

『機動戦士Zガンダム』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したハサウェイ・ノアを主人公とした物語。宇宙世紀100年代を舞台としており、一年戦争時代(宇宙世紀79年)から続いたアムロやシャア達の物語に一区切りが打たれた最後の作品とも言える。

多くのゲームで他のアニメ作品と同等の扱いで登場しており、ニコニコ動画ではそういったゲームのプレイ動画にこのタグがつけられており、有志による手描きMADも制作されている。

あらすじ

宇宙世紀100年代、人類は幾度かの世代を重ね月軌道圏までを生活圏としている、そんな時代。連邦政府及び閣僚は地球に移住するペースを加速化。マン・ハンターと呼ばれる特殊警察を動員して不法居住者を虐殺していた。

シャアの反乱を生き延び青年へと成長したハサウェイ・ノアは、植物監査官候補生という顔を持ち、その裏では反地球連邦政府組織マフティー・ナビーユ・エリンのリーダーとして、例外規定を駆使して地球から離れようとしない閣僚を粛正して、人類全部を宇宙に上げるよう連邦政府に抗議活動を行っていた。ハサウェイ達マフティーの存在を連邦政府は認めようとしなかったが、地球の不法居住者などはマフティーの行動に刺激されて、私設軍隊などを組織するようになっていた。そして私設軍隊、オエンベリ軍の中から、連邦政府から軍事資金を得ようと、特権階級が乗ったシャトル「ハウンゼン」を占拠するハイジャッカーまでもが現れるのだった。ハウンゼンに乗っていたハサウェイはこれを撃退するが、そこには宿敵となるケネス・スレッグ大佐、ニュータイプの素質を見せる謎の少女ギギ・アンダルシアが乗り合わせており、彼らとの邂逅で、ハサウェイの運命は予期せぬ方向に転がって行くのであった。

本作と劇場版との相違点

本小説では、シャアの反乱の後の世界が描かれているのだが、角川書店より発売された小説『ベルトーチカ・チルドレン』のハサウェイ・ノアがクェス・パラヤを誤って殺めてしまったという設定に基づいて執筆されている。これはまた過去に徳間書店より発売されていた小説版逆襲のシャアが2002年に機動戦士ガンダムハイ・ストリーマーとして正式に復刊した際の富野由悠季氏のインタビューの中でも、劇場版のプロット(徳間小説版のプロット)と閃光のハサウェイは物語的なつながりはないと答えられている。

物語的な繋がりはないのだが、サイバーコミックスやMS SAGAで連載されていたガンダムF90やシルエット・フォーミュラが90年台にデンゲキコミックより単行本として発売された際、付属している宇宙世紀公式年表には閃光のハサウェイの時代の事件が宇宙世紀104年もしくは105年に起きたと記載された。また、2011年に逆襲のシャアがBlu-ray化した際付属のブックレットの年表にもマフティーの事件に関して記載されているので、物語の一部が本伝という扱いになっていた。

後にゲーム『GジェネレーションF』にはキャラクターとMSを再デザインしての登場し、これ以降は公式作品と同等の扱いで多数のゲームに参戦、立体商品化も行われている。
さらに近年はガンダムエース誌上の漫画でもマフティーの反乱に言及し、本作登場MS(メッサー)が端役ながら描かれた例がある。 そして、アニメ版『ガンダムUC』にも本作登場MS(グスタフ・カール)がデザインを変え登場した。

登場人物

主要人物

ハサウェイ・ノア / マフティー・ナビーユ・エリン
CV:佐々木望(GジェネFなどゲーム作品)、小野賢章(劇場版)
ブライト・ノアとミライ・ノアの息子。反地球連邦政府組織マフティー・ナビーユエリンのリーダーにして、Ξガンダムのパイロットを務める。
ギギ・アンダルシア
CV:林原めぐみ(GジェネF)、川上とも子(Gジェネ魂・ギレンの野望)、上田麗奈(劇場版)
今作のヒロインで、民間人。保険会社の創業者でもあるとある大富豪の専属愛人。彼女とハサウェイ、ケネスが偶然同乗していたシャトル『ハウンゼン』がマフティーを騙るテロリストにハイジャックされたことから物語が始まる。
小説版では東洋系・ラテン系の血が混じっているような記述があるが、劇場版では純血アングロサクソンの金髪白人として描かれている。
ケネス・スレッグ
CV:立木文彦(GジェネF以降)、大塚明夫(サンライズ英雄譚)、諏訪部順一(劇場版)
地球連邦軍大佐。もとはコロニーと月で新型MS開発の指揮を執っていたが、地上でのマフティー討伐指揮の辞令が下りたため、地球行きのシャトル『ハウンゼン』に搭乗する。戦場で幾度もハサウェイと激突する度に彼とは不思議な友情を築いていく。
乗馬鞭がトレードマーク。ゲームでは若々しい容姿に反して声が渋い。小説版イラストやゲームでは金髪白人で描かれていたが、劇場版では黒髪に浅黒い肌と大幅に変更されている。
レーン・エイム
CV:橋本晃一(GジェネF)、水島大宙(Gジェネ魂以降)、斉藤壮馬(劇場版)
地球連邦軍中尉。キンバレー部隊(キルケー部隊)所属のパイロット。開発中からペーネロペーのテストパイロットを務め、ケネスに先んじる形で地球に派遣された。
劇場版では愛機を「ペネロペー」と呼称している。
ブライト・ノア
第十三独立艦隊旗艦ラー・カイラムの艦長。階級は大佐。ケネス准将の後任人事として、キルケー部隊司令就任の辞令を受け、地球に降下してくる。以前から退役願いを出しており、除隊の交換条件として本任務を受諾した。死んでいった部下達の死を無駄にしない為に、政治家になろうと画策している。しかし精神的に疲弊しており、退役後は妻とロンデニオンコロニーで短期間レストランを経営して、市井の生活を学ぼうと考えていた。
クェス・パラヤ
CV:川村万梨阿
シャアの反乱にてハサウェイが出会った少女。故人。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の設定に沿い、クェスはハサウェイの手で戦死している。だが、たまたま殺されたことをかなり恨みに思っており、思惟となっているクェスはハサウェイの夢の中で彼を糾弾している。
劇場版では、劇場版『逆襲のシャア』のあとの物語となるため、ハサウェイを守って戦死している。

その他登場人物

かぼちゃマスク
CV:新祐樹
シャトル『ハウンゼン』を占拠したハイジャッカーのリーダー。マフティー・ナビーユ・エリンを騙り、乗客を人質として地球連邦軍から軍資金を得ようする。神経質な性格で、不用意な言動をしてしまったハイラム・メッシャーとその妻に苛立ち射殺するが、その後ハサウェイとケネスの格闘攻撃によって倒され確保された
ハイラム・メッシャー
CV:川口啓史
地球連邦政府の保健衛生大臣。搭乗していたシャトル『ハウンゼン』がマフティー・ナビーユ・エリンを騙るハイジャッカーに占拠された際、不用意にハイジャッカーの一人(かぼちゃマスク)に話かけたことで射殺された。

主な登場兵器

RX-105 Ξガンダム
マフティーがアナハイムから調達した新型モビルスーツ。名前はかつてのニュータイプ戦士アムロ・レイが最後に搭乗した機体νガンダムを引き継ぐ意図で付けられた。読み方は「クスィーガンダム」(「Ξ」は一般的に「クシー」「クサイ」「グザイ」など発音・表記される)。
機体に装備されたエンジンであるミノフスキー・クラフトにより、大気圏内でも疑似反重力推進による飛行を可能とした。
機体を防御するビーム・バリアーを装備している。小説下巻にもなると、進行方向にビームを展開することで大気圏内で初めてMS形態で音速の壁を突破した。他にも、頭部のサイコミュブロック、ファンネル・ミサイルなど先進的機能を備える。
ゲーム版やカトキハジメによる立体化では、中巻表紙のカラーリングをベースにしていたが、劇場版では小説中巻の口絵に近いカラーリングとなり、異形のMSを強調するデザインになっている。
RX-104FF ペーネロペー
キンバレー部隊に配備された新鋭モビルスーツ。機体設計思想そのものにはガンダム系モビルスーツの名残りを残している。Ξガンダムの兄弟機に当たり、ミノフスキー・クラフト及びファンネルミサイルを搭載している。こちらも当然機体を防御するビーム・バリアーを装備しているが、高速飛行時に大気の干渉を拡散させる技術が不完全である。
2001年にムービックから発売されたカレンダーでは、ペーネロペーとは「RX-104オデュッセウスガンダム」というガンダムタイプの機体が、フライトユニットを装備した状態であるという準公式設定が後付けされて、VSシリーズなどの準公式設定のゲームではこの設定が踏襲されている。
2021年に公開された劇場版では、前述の準公式設定が取り込まれ、公式設定へ格上げとなった。また映画版では、機体を推進させる装置がミノフスキー・フライト・ユニットへと変更となっている。
Me02R メッサー
マフティーが使用する量産型モビルスーツ。ジオン軍の設計思想を色濃く残している機種である。単体で飛行はできないのでサブフライトシステム「ギャルセゾン」に搭乗して戦う。
劇場版ではブースターバックパックの装着により、短時間の上昇機動が可能。
FD-03 グスタフ・カール
キンバレー部隊(キルケー部隊)の主力モビルスーツ。GM、ジェガン系列の設計思想の延長線上に存在する機体で、基本スペックはガンダムタイプに通じる高さを誇っており、頭部のメーンセンサーの有効半径はνガンダムにも匹敵する。大気圏内では、サポートメカ「ケッサリア」を使用しなければ自力飛行は不可能である。
小説版とGジェネ版とアニメ版ガンダムUCではそれぞれデザインが異なる。小説版で特徴的だった頭部ツインブレードアンテナと脚部ビームサーベルは、他の媒体ではなくなっている。Gジェネデザイン及び劇場版ではビームライフルとビームサーベルはジェガンと共通のものになっている。

作中用語

マフティー・ナビーユ・エリン
反地球連邦政府組織である秘密結社。組織名兼同組織のリーダーの名前もマフティー・ナビーユ・エリンである。作中では「マフティー」、「マフティー・エリン」と略される事も多い。
全ての人類を地上から宇宙へ上げることを標榜し、各地でMSによるピンポイントな要人暗殺を繰り返してる。物語開始時点で、暗殺された要人は10人以上。
クワック・サルヴァーを自称する元連邦軍地球方面軍の将軍を発起人とするが、彼の正体は組織内でも謎とされる。
キンバレー部隊 / キルケー部隊
対マフティー掃討戦のために組織された、地球連邦軍部隊。ダバオ空軍基地(現フィリピン・ミンダナオ島)を拠点とし、同空軍基地司令が兼任で指揮を執る。
物語開始時点ではキンバレー・ヘイマン大佐の指揮下にあったが、ケネス大佐の赴任に伴いキルケー部隊と改称された。
アデレード会議
オーストラリア大陸のアデレード市で開催が予定されている、地球連邦政府の法案審議会議。出席のため、政府高官が次々と地球へ降下を始めている。
地球居住権に関する重要法案可決が見込まれており、マフティーはこの阻止を画策している。
シャトル『ハウンゼン』356便
宇宙・地球間を往還する民間スペースシャトル。この時代では軍用機を除き、唯一地球への直接降下が可能な船便であり、乗船には相応の地位かコネクションが必要とされる。
マン・ハンター
地上の不法居住者の逮捕と宇宙への強制送還・送致を業務とする特殊警察。とにかく行動がラフな為、不法居住者の検挙時に正規居住者も巻き添えになるなど、一般市民からの評判は芳しくない。
本作の他に、小説『ガイア・ギア』、小説・映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、小説『機動戦士Vガンダム』などにも登場する。
劇場版ではRGM-89 ジェガンを対人制圧用に運用しているなど、使用車両がパワーアップしている。

登場ゲーム作品

  • SDガンダム GGENERATION-F(初登場作品)
  • SDガンダム GGENERATION ギャザービート2
  • SDガンダム GGENERATION PORTABLE
  • SDガンダム GGENERATION SPIRITS
  • SDガンダム GGENERATION WARS
  • SDガンダム GGENERATION WORLD
  • SDガンダム GGENERATION OVER WORLD
  • SDガンダム カプセルファイターオンライン
  • ガンダムバトルユニバース(機体はΞガンダムとペーネロペー、キャラクターはマフティー(青年ハサウェイ)のみ)
  • ガンダムアサルトサヴァイブ(Ξガンダムとペーネロペーのみ)
  • 機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V(メインキャラクター4人と本作の機体全部のみ)
  • 機動戦士ガンダム 新ギレンの野望(マフティー(青年ハサウェイ)のみ。Ξガンダムはハサウェイ編のエピローグのみ登場)
  • 機動戦士ガンダムVSシリーズ (EXVS以降)
  • ガンダムトライエイジビルドMS(第5弾から。主人公とライバルのキャラと機体が登場。)
  • SUNRISE WORLD WAR From サンライズ英雄譚(機体はΞガンダムとペーネロペー(没データ)、キャラクターはケネスのみ)
  • スーパーロボット大戦V(機体はΞガンダムとペーネロペー、キャラクターは青年ハサウェイとレーンのみの登場)

劇場アニメ

宇宙世紀の次の100年を描くプロジェクト『UC Next 0100』第二弾作品として、劇場用アニメ三部作の製作が告知された。
ストーリー設定は原作小説と異なり、劇場版『逆襲のシャア』の続編となる。書籍の解説、ゲームのように、今作では宇宙世紀105年と明確に年代が設定されている。

第一部は2019年冬より劇場公開予定だったが、諸事情により2020年7月23日(木/祝)公開予定、そして新型コロナウィルス感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言などもあり、2021年5月7日(金)→2021年5月21日(金)→2021年6月11日(金)と公開延期が重ねられていった。最終的に2021年6月11日(金)に公開された。
2021年4月18日には劇場公開に先駆け、ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」にて冒頭15分53秒が無料先行公開された。

スタッフ

  • 企画・製作:サンライズ
  • 原作:富野由悠季、矢立肇
  • 監督:村瀬修功
  • 脚本:むとうやすゆき
  • キャラクターデザイン:pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
  • キャラクターデザイン原案:美樹本晴彦
  • メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
  • メカニカルデザイン原案:森木靖泰
  • 美術監督:中村豪希
  • 色彩設計:すずきたかこ
  • 撮影監督:脇顯太朗
  • CGディレクター:増尾隆幸、藤江智洋
  • 編集:今井大介
  • 音響演出:笠松広司
  • 録音演出:木村絵理子
  • 音楽:澤野弘之

漫画

劇場アニメ公開に合わせる形で、「月刊ガンダムエース」2021年6月号より連載開始。
作者はさびしうろあき。

キャラクター/メカニックデザインは劇場版準拠だが、ストーリー設定は同誌で同作者が連載していた『ベルトーチカチルドレン』コミカライズの続編となる。

関連動画

関連静画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

新装版

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

コミカライズ

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連コミュニティ・チャンネル

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

関連項目

  • ガンダムシリーズ一覧
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(12年前の設定)
  • 機動戦士ガンダムUC(9年前の設定)
  • 閃光のハサウェイOP風動画制作企画
  • スーパーロボット大戦シリーズ登場作品の一覧
  • アニメ作品一覧
  • アニメ映画の一覧
  • 閃光([Alexandros])
  • マフティー構文
  • 連邦に反省を促すダンス
  • 陰茎が苛立つ

関連リンク

関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/14(日) 01:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/14(日) 01:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP