機動武闘伝Gガンダム 単語


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キドウブトウデンジーガンダム

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Gガンダム

機動武闘伝Gガンダムとは
1994年から1995年にかけて放映されたサンライズ制作のTVアニメである。

動画検索タグ → Gガンダム / 機動武闘伝Gガンダム or Gガンダム

概要

監督 今川泰宏
シリーズ構成 五武冬史
音楽 田中公平
制作 サンライズ
製作 サンライズ
テレビ朝日
話数 49話

従来のガンダムシリーズとは、一線を画したロボット格闘アニメ。タイトルは勘違いされやすいが「機動武伝Gガンダム」ではなく「機動武伝Gガンダム」が正しい。

なんで格闘アニメになったかというと監督を降ろされたガンダムの原作者・富野由悠季がスタッフに「今度のガンダムはプロレスしかやっちゃダメなんだからね!」と言ったせいとか。
(ガンダム以外のガンプラが捕らぬ狸の皮算用を地で行っていたスポンサーが期待したほどには売れなくて、次のガンダムでは敵も味方もガンダムにしろというスポンサー命令が出た事で、富野由悠季がキレたからというウワサも放映当時にはあった)

機動武闘伝と記されるよう、ガンダムシリーズではあるが宇宙世紀シリーズとは独立した作品で、ガンダムシリーズ15周年記念作品でもあり、第1話の前に特別記念番組として第0話も放映された。

監督に今川泰宏、キャラクターのディテールの作成に、漫画家の島本和彦を使うなど熱血なストーリー展開が話題となった。出て来るモビルファイター(MF:Mobile Fighter)が全てガンダムの名である。

従来のファンからの批判は特に多く、監督の今川が当時「いつか背中から刺されないだろうか」と不安に思うほどであったが[1]、東方不敗マスターアジア登場からはその展開の面白さによって「これもありだよね」という者も出始め、また当時ガンダムを支えていたSDガンダム客層を上手くスライドさせることにも成功している。しかし売り上げは前半の大不評が足を引っ張って前作とどっこいに終わっている

ただそうした背景はあっても、本作のおかげでいわゆるアナザーガンダムと呼ばれる非宇宙世紀系ガンダムシリーズ作品の世界観が受け入れられる余地ができ、将来を担う大量の新規客層の取り込みにも成功し、今日に至るまでガンダムシリーズが継続出来るようになった。
あの大河原御大も、「GがなかったらW以降のガンダムは生まれてなかったね!」と豪語するほど、ガンダムシリーズでは今もなお唯一の"ガンダムらしさという固定観念の破壊"を成し遂げており、全シリーズの中でも最大のターニングポイントとしての位置付けは大きい
そして「欧米でガンダムと言えばファーストよりもGとWが真っ先にあがる」と、真偽のほどはともかく、そんな有名な話が生まれるくらい、欧米におけるガンダムシリーズの知名度を大幅に上げた。
現在では平成ガンダムシリーズの主要作品と言える位置づけとなっている。

また、主人公の乗るシャイニングガンダムの必殺技・シャイニングフィンガーに見た目そのまんまに類似した武装が、後続ガンダムシリーズ作品のモビルスーツ(MS:Mobile Suit)である、『∀ガンダム』のターンXや『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のデスティニーガンダムに登場した。

詳しくは公式ページやWikipediaの方が詳しいので参照。

最終回のドモンの告白は、監督である今川泰宏の当時の状況と合わせて鑑賞するとより深みが増す…かもしれない。

主な登場人物

ドモン・カッシュ - 声:関智一
本作品の主人公。流派東方不敗の使い手でガンダムファイトのネオ・ジャパン代表。記事参照。
東方不敗マスターアジア - 声:秋元羊介
ドモンの師匠で前大会の優勝者。記事参照。
レイン・ミカムラ - 声:天野由梨
ヒロイン。ドモンの幼馴染で、シャイニングガンダムの開発者ミカムラ博士の娘。ガンダムファイトではメカニックとしてドモンをサポートする。
キョウジ・カッシュ - 声:堀秀行
ドモンの兄。アルティメットガンダム(デビルガンダム)を強奪し、一緒に地球に降下する。
チボデー・クロケット - 声:大塚芳忠
ネオアメリカ代表のガンダムファイター。搭乗機はガンダムマックスター。
サイ・サイシー - 声:山口勝平
ネオチャイナ代表のガンダムファイターの少年。搭乗機はドラゴンガンダム。
ジョルジュ・ド・サンド - 声:山崎たくみ
ネオフランス代表のガンダムファイター。搭乗機はガンダムローズ。
アルゴ・ガルスキー - 声:宇垣秀成
ネオロシア代表のガンダムファイターで元宇宙海賊の囚人。搭乗機はボルトガンダム。
アレンビー・ビアズリー - 声:日高奈留美
ネオスウェーデン代表のガンダムファイター。搭乗機はノーベルガンダム。
シュバルツ・ブルーダー - 声:堀秀行
ネオドイツ代表のガンダムファイターで覆面姿の忍者。搭乗機はガンダムシュピーゲル。

主な楽曲

FLYING IN THE SKY - 前期オープニング曲
歌・作詞・作曲:鵜島仁文 / 編曲:鵜島仁文、樫原伸彦
Trust You Forever - 後期オープニング曲
歌・作詞・作曲:鵜島仁文 / 編曲:鵜島仁文、岸利至
海よりも深く - 前期エンディング曲
歌:彩恵津子 / 作詞:井上望 / 作曲:白川明 / 編曲:小西真理
君の中の永遠 - 後期エンディング曲
歌:井上武英 / 作詞:池永康記 / 作曲:樫原伸彦 / 編曲:斉藤誠

サウンドトラック

作曲は田中公平。

  • 我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く~
  • 燃えあがれ闘志 忌まわしき宿命を越えて

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余談・トリビア

  • それまでの大半のガンダムと異なり、地球とコロニーの力関係が逆転している。
  • 他の作品と異なり「○○は1/100のガンプラは出ていないけど、同サイズの玩具があるからまあいいや」という考え方が成立しえた唯一の作品。
  • ネタMADアニメの創世記、特に本作はネタとして取り上げられた作品の一つである。従来のガンダムファンはともかく、アニメファンからはどれだけ好意的に受け入れられていたかがわかるエピソードである。
  • 決勝戦の舞台がネオホンコン固定になった理由は、実をいうと制作現場の都合が少なからず関係している。世界各国を回る物語の展開上、Gガンダムは毎回、趣の異なる舞台背景の設定や描き込みをしなくてはならなかった。その負担の大きさにスタッフから不満の声があがったため、後半は新宿・ギアナ高地と舞台を固定した長編構成となり、番組後半は終盤を除くすべてがネオホンコンとなったわけである。
  • 今川監督が本作において、お気に入りの香港映画の「スウォーズマンシリーズ」から名称を(仮のつもりで)取って使いまくっていたら、その原作の日本語版『秘曲 笑傲江湖』が文庫化される際に、後書きを依頼されてしまった。
  • ネオホンコンは実を言うとコロニーを持っておらず、地球に居を構える国である。地球で暮らすことを誇りとしているから国民が明るく生活出来ているのだとされている(Gガンは国によって生活観や格差が激しい)。
  • 東方不敗がデビルガンダムを真相を知った理由は、地球に落下したデビルガンダムの中で苦しむ(まだ理性のあった)キョウジを救おうとして、そのキョウジから事の顛末を聞いたからだと今川が言及している。この時、キョウジが弟子の血縁者であることを知らなかったとも語っている。
  • ゴッドガンダム登場回での東方不敗マスターアジアは偽物だと勘違いされがちだが、実は今川監督が認めた正真正銘の本物である。ネオホンコン到達間際にデビルガンダム四天王が現れるシーンがあるが、MF風雲再起の上には謎の黒い塊が騎乗している。それこそが師匠なのである。インタビュアー「あれ、でも人型じゃないような……」今川「さ、再生中なんだよ!」
  • 東方不敗の死亡する回で、今川泰宏が絵コンテに「完」と書いてしまったという話は有名で、デビルガンダム討伐編は視聴者から俗に「Gガンダム2」とかつては呼ばれてしまうほど盛り下がってしまう。今川監督自体手応えが落ちたことを自覚しているが、本人としてはデビルガンダム編こそ本番のつもりだと思っている。
  • ネーデルガンダムは今川監督的にお気に入りの機体の一つ。「やっぱ、これぞ俺のガンダムだ(キリッ)」
  • マタドールガンダムの必殺技「レッド・フラッグ・カモン」は今川監督すらどんな技か憶測のうえでしか語れない。漫画「超級!機動武闘伝Gガンダム」では「レッドフラッグで相手を引き寄せて攻撃(恐らく剣で串刺し)する」という技となっていた。
  • 真・流星胡蝶剣の回で、ドモンは本気でサイ・サイシーを殺そうとしている。これはスタッフ達が「これサイ・サイシーに勝たせてあげたいよね…」という思いが入り混じり、悩んだ末の展開である。この時、ネオチャイナ総帥が間に入って止めてくれたことにホッとしたという。
  • ドモンが海に脳波通信機を捨て、それをハンじいさんが拾うというシーンがある。これは伏線と見せかけて実はその後何ら意味がなかったのだが、これはDGレインとの対話にその通信機を用いて、ゴッドガンダム交代回におけるドモンとレインの逆転をやろうと考えたための伏線だった。しかし尺の都合で上手くいかず、水泡に帰した。
  • 清川元夢演じるミカムラ博士が、本当は悪役のまま終わる予定だったが、声優の人柄や芝居を聞いて路線変更した、という話があるのは有名である。これにはさらに事情があり、実はミカムラ博士はドモンを使ってシャイニング・ゴッドガンダムに搭載されている感情システムの実験(上記の脳波通信機と関連した)を行なっており、ゴッドガンダムを使う度にドモンの身体がボロボロになっていく…というのが本来の展開だった。しかしそれでは「ゴッドガンダムが悪になってしまう」と子供のことを考え取りやめとなり、結果ミカムラ博士の最期は綺麗に終わった。
  • シュバルツ・ブルーダー」はドイツ語で「黒い兄弟」を意味するのはファンの間では有名であるが、これは意外なことに今川曰く偶然のことで、元々名前は「シュバルツ・ミラージュ」にしようとしていた。
  • シュバルツ・ブルーダーはそもそも(Gガンダム内において)実在する人物であった。しかし、デビルガンダムと遭遇してしまうという最悪の事態に見舞われたことで殺害され、その死んだシュバルツ・ブルーダーの身体を媒体にキョウジが最後の意識を振り絞って自分のクローンを作った、それが本編に登場するシュバルツである。ゲルマン忍法はその媒体にした真のシュバルツ・ブルーダーの力と言われており、その説が最も有力(キョウジはあくまで技術者)。
  • ウルベ少佐のフルネームはウルベ・イシカワである。実は今川を始めスタッフの誰もが「ウルベは苗字」と思っていたのだが、今川の提案に常に賛同していた文芸担当のスタッフが「ウルベは名前です!」と珍しく抗弁した。よって今川が後々ウルベ・イシカワというフルネームを考案するが、「イシカワ」にも文芸スタッフは難色を見せたので、ついに今川が「笑福亭ウルベウルベ・イシカワ、どっちがいい?」というある意味で究極の選択を迫り、ついに折れたという。
  • ラストシーンで「第14回大会でまた会おう!」という文言があるが、これは約二十年経過した現在でも実現していない。それもそのはず、これは今川泰宏お得意の「ジョーク」であり、視聴者にその後を予想させる楽しみを残した形としてあのような最後になったからである。が、最終回後においてもあまりにGガンの続編を望む声が止まぬため、とうとう今川はキッパリ「Gガンの続編はやらない。企画されたとしても自分が監督になることはないだろう」と明言している。(ちなみに14回大会は 一応ボンボン掲載のスピンオフストーリーとして漫画化されたらしい)
  • 外伝作品がW程ではないが結構多い。本編中に起きたファイトの他、先述の14回大会やサイ・サイシーをメインにしたもの等がある。特に第7回大会を漫画化した『ガンダムファイト7th』は東方不敗や先代シャッフル同盟の若い頃を描いた作品としてそれなりに有名。主役機ヤマトガンダムはガンダムEXAにてシャイニングと戦ったりしている。
  • 現在、約15年ぶりのコミカライズ作品である「超級!機動武闘伝Gガンダム」がガンダムエース誌上で連載中。島本和彦が作画を担当しているせいかかなりアレンジが加えられているので、原作を見た人も是非読んで欲しい。特に前期OPの完全再現は圧巻の一言。

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関連項目

  • ガンダムファイト
  • 明鏡止水
  • 超級覇王電影弾
  • 石破天驚拳 / 石破ラブラブ天驚拳
  • シャイニングフィンガー
  • 世界三大恥ずかしい告白シーン
  • ガンダムシリーズ
  • ガンダムシリーズの関連項目一覧
  • ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
  • アニメ作品一覧
  • スーパーロボット大戦シリーズ登場作品の一覧

1st - Z - ZZ - V - G - W - X -  -  - 種運命 - 00 - AGE - BF - Gレコ

CCA - F91 - 0080 - 08 - 0083 - G-SAVIOUR - IGLOO - UC - ORIGIN

脚注

  1. *余りにも他の作品と世界観が異なるため。これはガンダムに含めるべきかとの問いに、お禿げ様富野監督が出した答えが『∀ガンダム』に登場する「黒歴史」である。が、実を言うと今川泰宏監督本人は「そう言われれば確かにガンダムじゃないね」とあっさり認めており、「これはGガンダムです」と答えている。
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