この項目は、魔法先生ネギま!のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアとは、神楽坂明日菜の本名、および彼女の正体(そしておそらく彼女の主人格)である。
神楽坂明日菜のネタバレ記事についてもこちらで取り扱う。
概要
魔法世界の小国・ウェスペルタティア王国の姫で、「完全魔法無効化能力(マジックキャンセル)」を持つ「黄昏の姫御子」の一人。
20年前の大戦時は戦を引き起こした黒幕(完全なる世界)が彼女を力を儀式に利用し、魔法世界の崩壊(改変)を画策。
紅き翼のナギらを含めた全陣営の尽力で最悪の事態は免れたものの、結果として、ウェスペルタティア王国は崩壊する惨事となってしまう。
大戦の果てに紅き翼に保護され、各地を転々としていたが、その後紅き翼メンバーも散り散りになってしまったため、最終的には学園長らによる庇護のためか、麻帆良学園の初等部に転入することになる。
性格
一人の人間としてではなく、『「完全魔法無効化能力(マジックキャンセル)」を持つ「黄昏の姫御子」』という「兵器」してしか見なされていなかったため、「私には何もない、何者でもない・・・」という廃人同然の状態であった。(ちなみに彼女の記憶によれば100年以上兵器転用されていた、という発言があるためそれが正しければ彼女の本来の年齢は100才を優に超えるということになる)
「紅き翼」に保護されて以降は多少感情らしきものが出てきており、メンバーの一人ガトウが致命傷を負った時には涙を流していた(その際に高畑に「紅き翼」時代の物も含めて記憶を封じられている。努力家のはずの彼女の学業成績がダメダメなのは実はこの記憶封じが一因ではないかとも言われている)。しかし一人、また一人と離れていくメンバーに悲しみを抱いたのか、明るさを見せることはほとんどなかった。
彼女の性格が本当に変わる(別の人格が現れる)のは、高畑と共に麻帆良学園に転入して「神楽坂明日菜」という名をもらい、そこで雪広あやかというケンカ友達と出会ってから、となる。
能力
魔法世界でも稀有な「完全魔法無効化能力(マジックキャンセル)」の持ち主。
放出系魔法や召喚系魔法に対しては(本人の意思に関係なく本人を攻撃対象にしたとみなした場合)余程の威力の物でない限り無効化する。
飛行のような魔法も落下の危険があるためか無効化してしまう。
逆に魔力障壁のような防御魔法も触れれば簡単に破壊して無力化できるし、封印も強引に解除できる。
幻術のような空間系魔法、回復魔法やほれ薬など害意がない魔法は(通常は)無効化しない。
神楽坂明日菜時代は記憶を取り戻す前の初期はその効果は自身の体のみにおよび、服や周囲の人などは無効化能力によって守れなかったが、黄昏の姫御子としての記憶を取り戻した後は「無効化フィールド」という広範囲に無効化状態を発揮できるような技を身につけている。「無効化フィールド」の場合は幻術や異空間のような空間系も打ち消すことができる模様(ただし無効化フィールドは能動的に発生させる必要がある)。
ちなみに魔法世界改変の儀式の際には儀式の特異性からか明日菜の意思とは無関係に無効化フィールドが張り巡らされていた。
ネギとの仮契約カード「ハマノツルギ」もこの能力との関連性によるものが大きい。
二度目の大戦:再び儀式に利用される明日菜
先の大戦時の黒幕(完全なる世界)は高畑とゲーデルの残党掃討により壊滅寸前であったが、たまたま魔法世界を訪れたネギ・パーティーが「黄昏の姫御子」明日菜を連れて魔法世界を訪れている事を知り作戦を練った(と思われる)。そして明日菜が単独行動を行った隙に「偸生の符」という究極のなり済ましアーティファクトを使うことにより本者と偽者のすりかえに成功し、ネギパーティーの誰一人気付かぬ間に明日菜の拉致を行うことに成功した。(この際、明日菜は封じられていたアスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアとしての記憶を強制的に蘇らせられている)
そして、魔法世界人を問答無用で別世界に送ってしまう「造物主の掟」を作りだした。
「造物主の掟」により紅き翼のラカンが消失の危機に至ってその事態に気付き、ネギたちに最後の力で伝えることでようやくネギたちも偽者の正体を暴いたものの、既に20年前と同じ儀式は進行中であり、「造物主の掟」が相手にある以上、魔法世界人達では歯がたたない状況であるため、最終的にはほぼ全員が現実世界人であるネギパーティーにすべてを託すこととなった。
最終的にはネギとフェイトの一騎打ちになるもフェイト側が敗北を認め和解、かと思われたが魔法世界と「完全なる世界」の本来の主である造物主が封印されている麻帆良学園とつながったこと等の偶然が重なったことで「完全なる世界」幹部のデュナミスが造物主のコピーを製造、他の幹部らも復活させフェイトの意向を無視して儀式を再開するも、麻帆良学園とつながったことにより麻帆良学園側からもエヴァンジェリンや近衛近右衛門らの援軍が入り激戦に。
その間、3-Aクラスメイト達は魔法世界崩壊の儀式を止めるために明日菜を救出することに。しかし、外側からは強固な封印がなされている上、明日菜の意識も「黄昏の姫御子」アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアとして封印されている。方法はただ一つ、「神楽坂明日菜」としての意識を蘇らせること。(「神楽坂明日菜」の意識さえあればハマノツルギでどんな封印も一刀両断できる)そのために、ありがちな方法だが、皆で「神楽坂明日菜」の意識に呼びかけるという方法を取ることに。開始時には10人程度しか集まっていなかったが、徐々に離散していたメンバーも集合、そしてザジが麻帆良学園から魔法世界に来なかった(あるいは一旦麻帆良学園に帰還した)3-Aクラスメイトを全員転送するという荒技を駆使したため、3-Aクラスメイトほぼ全員が集まり、皆が「神楽坂明日菜」に呼びかけていく・・・!(3-Aクラスメイトで呼びかけに参加してないのは、戦闘中のエヴァンジェリンと未来に帰ってしまった超、そして呼びかけられている当人である明日菜の3人のみ)
そして・・・
一方、「完全なる世界」幹部と麻帆良学園援軍の対決はエヴァンジェリンが「エターナルフォースブリザード改」「終わりなく白き九天」でことごとく「完全なる世界」幹部を「永久に死ねない」状態にして勝負あり・・・と思われたがそれも造物主のコピーには効かず、他の援軍の攻撃もまるで意に介さず、コピーは何故か満身創痍のネギの命を狙う!絶体絶命のネギ・・・
しかし、その頭上から「ネギッ!!」の掛け声とともに片刃の大剣を造物主のコピーに一閃する一人の姿が。それは封印されていたはずの神楽坂明日菜その人に間違いなかった。そしてネギと明日菜は久しぶり(単行本換算にして約10巻ぶり)の再会に感動・・・ではなくイチャイチャしていたが、造物主のコピーは空気を読まず反撃に出るも、「黄昏の姫御子」の記憶を取り戻した明日菜は既に「無効化フィールド」を会得しており彼女の周囲ごと造物主のコピーの魔法を無効化、そしてネギと共に造物主のコピーの体を一閃してそれを撃破した。(その際にハマノツルギがホウマノツルギ形態になっている。あと造物主のコピーの顔がナギだったのはここでは華麗にスルーします)
そして明日菜は「黄昏の姫御子」の力と最後の鍵(グレートグランドマスターキー)の力をあわせ、「造物主の掟」によって消された人たちを元に戻していった。結果、二度目の大戦は20年前の一度目の大戦時と異なり、ほぼ犠牲なく終結を向かえたのであった。
100年の眠り、そして―
二度目の大戦は犠牲なく終えたが、魔法世界は魔力枯渇による崩壊の危機を迎えているという事態は変わりなかった(故に「完全なる世界」は「造物主の掟」によるうさんくさい魔法世界の改変を行おうとしていたわけだが)。そこでネギたちは魔法世界が寄り代としている現実世界の火星をテラフォーミングすることによって寄り代側の魔力を補うことによって魔力枯渇回避、そして崩壊を防ぐ計画「Blue Mars計画」を行うことになった。
しかし、この計画には1つの代償があった。それは明日菜が計画の礎として100年の眠りにつかなければならないこと。その間に、「神楽坂明日菜」の人格は摩耗消滅するだろうという。(ただし、この代償がいつBlue Mars計画に割り込んだのかは不明。計画立案当初からあったのか、それとも当初の計画に何らかの不具合があったせいか、はたまた消された人たちを元に戻す力を使ったせいでこの代償を背負わざるを得なくなったのか・・・)
それを知った桜咲刹那は泣きながら「皆で逃げましょう」と取り乱し、ケンカ友達であった雪広あやかもタイムカプセルの写真を渡した後に今生の別れとなることを大いに悲しんだ。しかし明日菜は彼女たちにも普段通りの「神楽坂明日菜」として最後まで振る舞い、人外となり不老不死の力を手に入れたと思われるネギに再会の誓いを行って100年の眠りについた。
明日菜は当初の予想とは異なり、「神楽坂明日菜」の人格を失わないまま目覚めた。(その際、神楽坂明日菜の人格が摩耗寸前のところを主人格のアスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアに蹴り起こされるという珍しい光景が展開されていた)また、目覚める年も当初より30年遅れていた。
明日菜は色々ツテを探してみると、雪広家の子孫の案内を受けることに。そこには、不老不死であったはずのネギの墓があった。その後あやかが115歳まで生きた事を告げられた後にその子孫と別れ、あやかとのタイムカプセルを埋めていた場所の存在を思い出した明日菜はその場所を訪れた。
予想通り3-Aクラスメイト達が埋めていた、明日菜が眠りについた後の写真が数多く埋められていた。(中には未来技術による録音付きのものもあった)写真から皆がどう過ごしていったかを知った明日菜であったが(ちなみにこれらの写真から色々推測できることからこれが魔法先生ネギま!のエピローグの1つであると言える。)、最後のあやかのメッセージを聞く内に、あやかの生きた115歳というのが自分が起きる予定の年での年齢であることを知り、再会を待ちわびていた(そして果たせなかった)親友に詫び、そして誰も知人のいなくなった喪失感からこれまで気丈にしていた彼女もついに皆との再会を望んで泣きだしてしまった。
そんな彼女の下に現れたのは、完全な不老不死故に健在であったエヴァンジェリンと・・・何故か別の時間軸にいるはずの超鈴音だった。どうやらエヴァンジェリンが誰か(約束を守れなかった男、らしい)からの頼みで超鈴音に並行世界移動機「渡界機」開発を依頼したようである。そして彼女は既に開発済みの航時機で130年前に戻る。再び3-Aクラスメイトと会い、皆と卒業するという奇跡と別のエピローグを手にするために―
UQ HOLDER!
100年の眠りについている間の出来事にあたるため、精神だけの状態で幻想世界に登場する。眠りについてから80年以上経過したにも関わらずなぜか「神楽坂明日菜」としての人格は摩耗しておらず、なぜか造物主に精神を乗っ取られたネギの現状を知っていた。幻想世界に引きずりこまれて造物主相手に大苦戦の刀太と雪姫の前に姿を現し、自らの精神体をネギのそばに置き完全に精神を乗っ取られるまでの一時の猶予を作った。
関連項目
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