アダム・ヴァイスハウプトとは、テレビアニメ・戦姫絶唱シンフォギアAXZに登場する全裸のおっさんである。
概要を錬成するんだ。決まってるだろう?錬金術師だからね、僕たちはッ!
結社内の一部からは、
「ただの美形」と囁かれるほど錬金術に対してのセンスが皆無の究極凡人。
さらに、組織の上司として驚くほど無能である。
――「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」公式サイトより
名前だけは2期「戦姫絶唱シンフォギアG」12話のマリアの演説から出ていたが、本人は4期「AXZ」4話で初登場。
サンジェルマンらにイグナイトを破られた直後の響達の前(上空)に忽然と現れ、
「登場早々に全裸になり」「錬金術で常温下の核融合を行いツングースカ級(推定10万t超)のエネルギーを全裸で地上に特大の火球をぶちこみ」「全裸のまま2つの金を手にして高笑いをあげる」という衝撃のデビューを飾った。
尚、この一連の流れは4話ED後のCMでもきっちりネタにされていた。「恥じらいを焼却して惜しげも無く抜剣したデスよッ!」
彼の使用した「黄金錬成」は使用に当たって膨大な魔力を必要とし、その対価として得られるのは上記の通り僅かな金の玉のみという、本来の意味においては最低・最悪のコストパフォーマンスと言える代物である。そのため、彼は専ら金を錬成する目的ではなく破壊のためのキメ技として扱っており、作中でも風鳴機関を跡形もなく吹き飛ばす恐るべき威力を見せている。
黄金錬成により作られた僅かな金を見て「ビタイチか!安い物だな、命の価値は」と発言しており、サンジェルマンとは性癖以外にも大きな価値観の違いがあることが窺える。また、サンジェルマンに対して仲間2人のどちらかを生け贄と捧げるよう迫るなどかなり悪辣な人物であり、彼女からは「人でなし」と謗られている。
その目的は、人智を超えた「神の力」を錬成し行使すること。歴史の裏に潜み、自らの理想のため長きに渡って神の力を追い求めてきた。
倒置法を多用した独特な喋り方をする。ヨナルデパズトーリを粉砕した響の一撃についてメカニズムを解明する必要があると述べるサンジェルマンに対し、「無用だよ、理由の解明は。シンプルに壊せば解決だ、シンフォギアをね」と言い放つなど、錬金術師の割に脳筋思考である(これについて詳しくは後述する)。公式サイトのキャラクター解説によれば、錬金術師としては究極凡人でありながら自身の持つ圧倒的な魔力により組織を力づくで統率してきたという背景があり、こうした発言も自らの力に裏付けられた自信の表れであると考えられる。
正体
ここから先は、シンフォギアAXZ終盤のネタバレ成分を含んでいます。 未見の方はご注意ください。 |
そうとも、人でなしさ、僕は。何しろ人ですらないのだから…
その正体は、先史文明期以前に造られた人形、すなわちヒトのプロトタイプであった。
アダムは造物主が求めた機能・性能を一通り備え「完全と完成していた」反面、それ以外の一切と合切を備えていなかったため、造物主はそれ以上の発展性がないと判断。
ヒトへの正式採用を見送った上で廃棄処分が為される予定であったが、彼は自ら縛鎖を解き放って逃亡し、そのまま歴史の裏側に身を潜めていた。
アダムが神の力を求めたのは、自らを打ち棄てた造物主への愛憎から、正式採用された不完全な群体(ヒト種)を超え、さらには造物主へと並び立とうと思い至ったためである。
既に完全と完成しているが故、造物主へと至る新たな力や方策を構築できない無能であったが、それも自身が束ねるパヴァリア光明結社の錬金術師たちに任せることで補填してきた。
アダムが造物主へと至るべく利用してきた全ては、誰かの研鑽の果てに敷かれた「道」だったのだ。
知られたくなかった、人形だと…見せたくなかった、こんな姿を…ッ!
ティキを依代としてレイラインから神の力を顕現させ、自らの意のままに動く「ディバイン・ウェポン」として運用しようと目論んだアダムであったが、風鳴八紘の指揮による「レイライン遮断作戦」を受け計画変更を余儀なくされる(この際、装者ですらない一般人の予期せぬ抵抗にアダムは腰を抜かしかけていた)。自らの有する膨大な魔力を以て強引に天の門を抉じ開け、地表ではなく星間を巡るエネルギーを抽出しティキに纏わせることで辛うじて神の力の顕現には成功したものの、その代償としてアダムは力の多くを浪費してしまう。
さらに、自身の出力不足分を補うためにと当て込んでいたディバイン・ウェポンも、立花響の纏うガングニールが有する「神殺し」の力により消滅(風鳴機関を力任せに破壊したり、ヨナルデパズトーリが敗れた理由をサンジェルマンに解明させなかったのは、神殺しの存在を気取られぬよう立ち回るためであった)。野望が潰えたアダムはついに、自身を美形に保ってきたエネルギー(かなり膨大)を攻撃力に配分し、真の姿へと変貌する。それは頭に角を戴いた黒山羊を思わせる、醜悪な化け物の姿であった。
圧倒的な力を以て装者たちを追い詰めていくアダムであったが、土壇場においてシンフォギアのリビルドという思わぬ反撃を受ける。さらに響のアームドギアの特性により、全ての装者の力と錬金術師たちのイシを束ねた黄金のシンフォギアを発現され、その爆発力の前についにアダムは敗北。カストディアン「アヌンナキ」の降臨が間近であることを仄めかしつつ、爆散し果てるのであった。
無用だよ、理由の解明は。シンプルに壊せば解決だ、関連動画をね
ビタイチか!安い物だな、コミュニティの価値は
姦しいなぁ相変わらず。だけど後にしようか、積もる関連項目は
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