神殺しとは、「神を殺すこと」「神を殺せるもの」「神を殺したもの」の総称である。
概要
単純に言えば神を殺したもの、あるいは神殺しを行える能力を有するものを指して呼ばれることが多い。
「神を殺す(殺せる)存在」として畏敬の念を抱かれるものや、中には「誤って神を殺してしまった存在」なども神殺しと呼ばれ、畏れられることもある。
また、古代における神は大自然の化身や、人間の成長を管理し司る者として表現されることも多かった。
その神が殺されることにより、世界に多種多様な変化が起こったとされ、時に歓迎されることもあれば忌避されることもあったようだ。
余談
実は神殺しに関わる伝説は意外とポピュラーで、古来から神殺しは何度も行われてきたことであり、「さまざまな神を殺した、神が殺されていた」という言い伝えは世界中に残っている。
一般的に「神殺し」という呼称は幻獣や人や道具につけられることが多いが、古代の神話では神同士で殺しあっていたりするために神殺しと呼ばれる神が多数存在したり、実際は神ではないが“人から神と呼ばれ崇められるもの”を倒したりすることで呼ばれる存在がいたりと、対象の種類や用法がけっこう多い。
(特にとある神話あたりでは、血で血を洗う恐ろしい闘いが神やその他諸々で繰り広げられていたりするので、正直きりがないくらいの神殺しがゴロゴロ存在していたりする)
これに小説やゲームなどの現代の創作などを合わせると、現在でも非常に多くの神殺しが世界には存在していると推察される。
神殺しに関連のある存在
伝説・神話など
- ギルガメッシュ(メソポタミア神話にて、友人のエンキドゥと共に森の神フンババを退治)
- フェンリル(北欧神話にて、嵐神・死神・主神オーディンを喰い殺す)
- ヨルムンガンド(北欧神話にて、雷神・戦神・かつての主神トールを毒殺)
創作関連
- ウルムナフ・ポルテ・ヒュウガ(ゲーム『シャドウハーツ』シリーズの主人公)
- エボシ御前(映画『もののけ姫』の登場人物。森の開墾のため、森の神であるシシ神を殺そうとする)
- クレイトス(ゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの主人公)
- ペガサスの光牙(アニメ『聖闘士星矢Ω』の主人公。神殺しのペガサスと呼ばれる)
- セリカ・シルフィル(18禁RPGゲーム『戦女神シリーズ』の主人公。古の女神アストライアを殺し肉体を奪う)
神殺しに関連のあるアイテム
実際に神殺しの力を持つ物や、神を殺す際に使用された物、神殺しのアイテムとして祀り上げられた物など種類はさまざま。
伝説・神話など
- 十束剣(十握剣とも。日本神話に登場した長剣の総称。布都御魂、天羽々斬、天之尾羽張などが含まれる)
- ミストルテイン(光の神バルドルを殺したヤドリギの道具。剣とも矢ともいわれる)
- レーヴァテインあるいは炎の剣(豊穣の神フレイを殺した巨大な剣)
- ロンギヌスの槍(場合によっては聖人殺し・神殺しとも呼ばれる、キリストの処刑の後にキリストを刺したとされる槍。ちなみに、新約聖書内では「キリストが十字架に架けられて死んだ後に死体の元にやってきた兵士が、死したキリストの脇を槍で刺した」と記されているのみ。つまり聖書を素直に解釈するならば、この槍は「キリストを殺した神殺しの槍」などではない。)
創作関連
- 神殺しの紋章(ゲーム『ファイナルファンタジーXII』に登場するモンスター「ヤズマット」の討伐報酬。ヤズマットはFFシリーズにおける神竜にあたる存在)
- ストームブリンガー(ファンタジー小説『エルリック・サーガ』に登場する、自我を持つ黒き魔剣。神も含めてほとんどあらゆるものを斬ることができる)
- チェーンソー [ かみは バラバラになった ](ゲーム『魔界塔士Sa・Ga』に登場する武器。詳しくは該当記事や「かみ」の項目を参照)
- AAAヴンダー(映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場する巨大戦艦。その戦闘能力は「神殺しの力」と呼ばれる)
神殺しを扱った作品など
神話
他多数
創作関連
関連動画
関連項目
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