アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン(Aleksandra I Pokryshkin/Александра Ивановна Покрышкина)は、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。通称、サーシャ。
ファンからは使い魔をとって「クマさん」と呼ばれることも。 ロシア名の格変化に従えば姓は「ポクルイーシキナ」が妥当だが、彼女はロシアではなくオラーシャ出身なので気にしてはいけない(『ブレイブウィッチーズ』で設定されたキリル文字表記のみ格変化がなされている)。
プロフィール
モデル
モデルはソビエト連邦軍人、アレクサンドル・イヴァーノヴィチ・ポクルィーシュキン。撃墜数59。
ソ連邦英雄を三度獲得、最終的に航空元帥の称号[1]を受けた、ウィッチのモデル中最大級の出世頭である。第二次世界大戦中にエースパイロットとして戦功を上げ中佐まで昇進、後には防空軍(≠空軍)の将官として要職を歴任し、政治的にはソ連最高会議幹部会議員すら務め上げたすごくすごい人。
何がすごいってこの人ソ連の最高幹部務めたのに失脚とかしてない。
容姿・人柄・能力
長い金髪に黒のカチューシャをしており、服装は黒と濃紺の軍服に黒のズボン重ね履き。右肩の折り返し部分に赤い星のアクセントが入る。
事務能力も併せ持つ優秀な指揮官で、隊長のグンドュラ・ラル中佐が古傷のために戦闘指揮をサーシャに丸投げ委任していることもあり、様々な職務をこなしている。ただし、本人は戦闘隊長の重職にプレッシャーを感じることもある模様。また、「ブレイクウィッチーズ」として知られるヴァルトルート・クルピンスキー、管野直枝、そしてニッカ・エドワーディン・カタヤイネンの三人組がしょっちゅうユニットを壊して帰ってくるのも悩みの種である。
父親が機械技師ゆえ、ユニットの整備を始めとした機械いじりの類を得意とする(よって地上での武装はレンチである)他、固有魔法である映像記憶能力(発動中に見たものを完全に記憶できる)のお陰で、たいていのストライカーユニットなら難なく整備し乗りこなせるという。
経歴
技術者の父と母オリガ・エレメエヴナとのあいだの子で、オラーシャ南部ノヴォニコラエフスクで生まれ育つ。幼いころ、ペテルブルグに住む祖母リュドミラ・コンスタンチノヴナ・クラサフチェンコのもとを訪れた際に自動車事故に遭いかけたことがきっかけで魔法力を発現させ、ウィッチの道へと進むこととなった。
当時のオラーシャではウィッチの空戦技術が遅れており、彼女はかつてのガリアのエースウィッチ、レーヌ・フォンクの著書を元に独学で空戦技術を学んだ。更にネウロイの侵攻が始まると、オラーシャからカールスラントへの撤退戦で活躍、その経験を元に空戦技術を体系化し教本として編纂したことで、オラーシャ航空ウィッチ戦技の第一人者となる。この頃はオラーシャ製ストライカーユニットの不足もあり、リベリオン製のP-39を使用していた。
その後、その卓越した戦技と教導の腕からオラーシャの航空ウィッチ訓練校の校長職を打診されたものの辞退。バルバロッサ作戦の中止とともにペテルブルグに結成された第502統合戦闘航空団<ブレイブウィッチーズ>にて戦闘隊長を任される。以後、一癖も二癖もある隊員が揃う502JFWを支えている。
交友関係
「ブレイクウィッチーズ」三人組には悩まされているものの、仲が悪いというわけではない。特に管野直枝はやさしい姉の面影を感じるサーシャには頭が上がらない。またサーシャ自身の戦術も本来ブレイクウィッチーズに似た敵への果敢な接近を主とするため、あまり否定も出来ないでいる。戦わなくてもストライカーが全損するニパさんはそこに正座……と、そのニパには複雑な感情を抱いており、個人としてはその不運がとにかく心配で心配でたまらないのに、立場上つい厳しく叱りつけてしまうというジレンマな日々。
下原定子からは扶桑の精神修養である正座を学んだが、なにを曲解したのか足が痺れて辛かったからか結果的に懲罰として使うようになってしまった。また、502JFW結成時にはジョーゼット・ルマールを直接スカウトしているが、これは前述のようにガリアウィッチの空戦技術を身につけていたことが関係している。
その他、ストライカーユニット回収班を率いるアウロラ・E・ユーティライネンも旧知の間柄だが、どうやら過去に何事かあったらしく、あまり仲は良くない。アウロラの側からは平然と話しかけているのだが、サーシャはおおむね無視している。ただし、<ブレイブウィッチーズ>としてアウロラと共闘したミロラドヴィチ作戦ののちは3回ないし5回に一度ていどは返事するようになったとのことで、若干デタントの兆しがある模様である。
登場
初出は1期DVD特典「全記録集」。外見は島田フミカネWebサイト「digital bs tuners」内、「next world witches」2010/03/07が初登場となる。
その後、『ストライクウィッチーズ劇場版』にて映像初登場。ペテルブルグの502基地において、カールスラント方面に発つエイラとサーニャを見送った。 その後ラジオ「501st JFW.OA」ではミーナと苦労人隊長コンビでパーソナリティを務め、ニパと並ぶ当時声付きだった502JFW要員として『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』Vol.3「アルンヘムの橋」Cパートにも登場している。
アニメ『ブレイブウィッチーズ』でもメインキャラクターとして登場する。
『ブレイブウィッチーズ』での活躍
Удачи
-幸運を-
ペテルブルグの街中での擬態ネウロイとの戦いの際、ニパがサーシャのストライカーユニットの内側に絵を描いていたところを偶然見つけ、普段装備の損壊を叱りつけてばかりなことへの仕返しの落描きと感じ失望してしまう。しかし、ネウロイを倒して幼少期の思い出の街ペテルブルグを守った後、これが実はサーシャがニパのユニットを整備した際に内側に「Удачи(幸運を)」と書いていたことへのお返しにと描かれた幸運のテントウムシの(下手な)絵だったことが判明、関係を修復した。
ペトロザヴォーツク方面へ向かうネウロイの迎撃作戦では、クルピンスキーへの対抗心による管野直枝の先走りによって負傷する。このため次の戦闘ではサーシャ負傷の責任を感じたままの直枝が最先任として指揮を取ることとなり、最終的に直枝とひかりが相棒同士として認め合うきっかけになった。
関連動画
関連項目
脚注
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