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シヴ山のドラゴンとはマジック：ザ・ギャザリング（以下MTG）のカードである。
概要
カードのルールテキストはすべてMTG Wikiからの引用である。
Shivan Dragon / シヴ山のドラゴン (４)(赤)(赤)
飛行
(赤)：シヴ山のドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。5/5
なるほど、ドラゴンというのは概して残酷な生き物だが、中でもシヴ山のドラゴンは、他人の苦しみに格別の喜びを見出すものらしい。猫が鼠で遊ぶように、とどめを刺す前に獲物をもてあそぶことが珍しくないのだ。
「アルファ」に収録されたドラゴン。
「アルファ」とMTG最初の基本セットである。つまり、《シヴ山のドラゴン》はMTGの誕生と同時に登場したカードである。
ファンに長らく愛されてきた赤のシンボル的カードである。漫画「デュエルマスターズ」で主人公が使っていたこともあり、MTGのドラゴンでは《ニコル・ボーラス》と並んでトップクラスの知名度を持つカードではないだろうか。
5/5という巨大なパワー/タフネス、対戦相手の防御を抜けやすくなる「飛行」、火を吹く能力を表現したパンプアップ（攻撃力強化）能力がある。
このカードを出したからには５，６枚の土地を並べているはずである。もし、赤単色のデッキで使用していたならば攻撃時に大量のマナを注いで10点以上のダメージを与え続けることができる。
「アルファ」では大型の飛行クリーチャーが少なかったこともあり、《ハルマゲドン》を組み合わせたシヴァドラゲドンというデッキが存在していた。このデッキは《シヴ山のドラゴン》を召喚した後《ハルマゲドン》で土地を消し飛ばし、相手の動きが止まったところを《シヴ山のドラゴン》で間髪を容れず蹂躙するというハルマゲドンデッキの一種である。その頃でも《セラの天使》でよくね？とは言ってはいけない。ロマンは大事である。
基本セットの常連であったが、「基本セット2010」以降しばらく姿を消していた。「基本セット2014」で復活し、「基本セット2015」では「ティーチングキャラバン」という初心者講習会で用いる無料デッキに収録された。「基本セット2015」のパックには収録されていないため、偽造防止ホログラムのついた「基本セット2015版シヴ山のドラゴン」は地味にレアである。もちろん「基本セット2015」が使用可能なフォーマットで《シヴ山のドラゴン》も使える。
開発元曰く、「登場から21年経ってレアとしては微妙な性能となったが、伝統を持ち初心者にわかりやすいカードなので収録したかった。しかし、アンコモンでパックに収録するとリミテッド（一定のルールに従い、買ったパックをすぐ使ってデッキを作る対戦方式）でのクソゲー発生率が激増しかねない強さがあるのでこの形になった。」とのこと。
余談だが、記事の読み方通り、カード名は《シヴさんのドラゴン》である。昔はルビがついてなかったので「シヴやま」呼びが主流だった。
デュエルマスターズにおけるシヴ山のドラゴン
コロコロコミックの漫画「デュエルマスターズ」にも登場している。
当漫画は現在こそ同名のカードゲームを題材とした作品になっているが、連載初期のデュエルマスターズはMTGを主に取り扱った漫画であり、同時にコロコロでもMTGをプッシュしていた時代が存在していたのである。
そんな初期デュエマにおけるシヴ山のドラゴンの立ち位置はと言うと、主人公である切札勝舞のデッキの切り札モンスターとしての登場。つまり、現在でいうところの「ボルシャック・ドラゴン」や「ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン」の先祖的ポジションとして同じく切り札としていたソーサリー「地震」と共に幾多のデュエルで活躍していた。
ちなみにおはスタで放送していたアニメ版は原作初期のエピソードも放送していたが、ゲーム内容がデュエルマスターズに差し替えられており、残念ながらアニメでシヴ山のドラゴンの活躍は見られないので注意。
また形は違えど、この度そのデュエルマスターズにも参戦した。以下がその能力である。
開発部の守護者 ミッチー 火文明(6)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ガーディアン 9000
ガードマン
W・ブレイカー
相手のクリーチャーが午後6時から午前8時の間にバトルゾーンに出た時、このクリーチャーはそのクリーチャーとバトルする。ウィザーズ社の就業時間は午前8時から午後6時。就業時間外は開発部の機密情報をロビーにいるドラゴン、ミッチーがみっちり守っているのだ！(DMX-22)
何とウィザーズ社のオブジェとしての登場。しかもミッチーなんて可愛らしい名前付きで。
効果はズバリ、相手のクリーチャーの時間外労働を許さないと云う物。
該当時間内であれば、相手は迂闊にパワー9000以下のクリーチャーを出せなくなるので、限定的ではあるがロックがかかる。
しかし、時間に依って効果発動を決めるとか、やはりそこは超ブラックボックスパックである。
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関連項目
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