『メフィスト』とは、「女王蜂」による楽曲であり、アニメ『【推しの子】』第1期のエンディング主題歌である。
概要
ロックバンド『女王蜂』の楽曲で、原作:赤坂アカおよび作画:横槍メンゴによる漫画作品『【推しの子】』のテレビアニメ版第1期のエンディング主題歌。このアニメ『【推しの子】』のために制作されたオリジナル楽曲である。
2023年3月25日にリリースされた同アニメの本予告映像2にて、初めて部分的に公開された。
その後、2023年4月19日にテレビ放映された同アニメの第2話エンディングで流れ(第1話はオープニングがなく、オープニング主題歌『アイドル』がエンディング楽曲として使用される特別構成となっていた)、同日から各種音楽配信サイトでの先行配信も開始された。
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https://twitter.com/SMARinfo/status/1648712304685621251
また、同日からノンクレジットエンディング映像もYouTubeにて公開された。
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https://twitter.com/anime_oshinoko/status/1648695697661730818
アニメ第1期本編では「本楽曲のイントロは本編映像の終盤に重なるように流れ、ボーカルが歌い出すあたりでエンディング映像に移る」という構成になっていることが殆どだった。そのためこのエンディング映像のイントロ部分は、テレビアニメでは第1期最終回でのみ使用された。
2023年5月17日には、通常盤および初回生産限定盤の2種のCDが発売された(詳細は本記事「関連商品」節を参照)。同日には、オフィシャルミュージックビデオもYouTubeで公開された。
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https://twitter.com/qb_avu/status/1658842316851892224
2023年6月29日には、オフィシャルLIVE映像がYouTubeで公開された。
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https://twitter.com/qb_announce/status/1674070187040022530
2023年7月14日には、一発撮り収録パフォーマンス映像専門のYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて『メフィスト』が公開された。原曲でもストリングスアレンジを担当した「ながしまみのり」がTHE FIRST TAKEのためにリアレンジしたバージョン。
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https://twitter.com/The_FirstTake/status/1679838162363744256
歌詞
歌詞については「女王蜂」公式のTwitterアカウントにて画像として公開されているほか、
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https://twitter.com/qb_announce/status/1648703031993847808
制作者インタビューで語られた情報など
インタビューによれば、作詞・作曲を担当した女王蜂のメンバー「アヴちゃん」(薔薇園アヴ)はもともと漫画『【推しの子】』読んでいたとのことで、担当すると決まった時には嬉しくて泣いてしまっていたとのこと。
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そして作詞する際にはもちろん『【推しの子】』の内容を盛り込んでおり、例えば歌詞中の「星は宝石の憧れ」という個所は登場人物の星野アイ・星野ルビー・星野アクア(アクアマリン)を念頭に置いていたり、「This lie is love. And this lie is a gift to the world.」という歌詞も作中で登場するキーワード「嘘はとびきりの愛なんだよ?」とリンクしている。
さらにアヴちゃんが幼いころから好んでいたゲーテの戯曲『ファウスト』の要素も盛り込んでいるとのこと。タイトルの「メフィスト」もこの『ファウスト』に登場する悪魔「メフィストフェレス」の略称。ゲーテの『ファウスト』は「願いを叶える代償として魂が捧げられ破滅する」ことを描いた物語だが……。
なお、楽曲終盤では歌詞「さあ星の子たちよ よくお眠りなさい」と歌われた後に「さあ星の子たちよ よく狙いなさい」とも歌われる。だがテレビアニメのエンディングで使用されたTVバージョンでは「よく狙いなさい」の歌詞は使われず、「よくお眠りなさい」が2回繰り返されている。これは、「ここがアイの視点の歌詞だとすれば、アイは復讐を望んでいるかわからないから、“お眠りなさい”の方がいいかもしれませんね」というアニメスタッフの意見によるものだという。
だが、アヴちゃんが漫画『【推しの子】』のコミックスを読み返していると、その部分の歌詞は「とあるシーンで出てくるカラスの女の子……、超然とした存在」の視点になっていると後から気づいたという。歌詞執筆時点では意図していなかったそうだが。
ちなみに本楽曲のサビの絶唱部分は「ねぇ、息継ぎって知ってる?」と思うくらい歌うのが大変であるとのこと。
『【推しの子】』の作者「赤坂アカ」と「横槍メンゴ」が女王蜂との特別対談企画で語ったことによれば、本楽曲は『【推しの子】』の物語の終盤を見事に揶揄したようなものになっており、「最終回までのプロットを書いた紙を見られたのか」と思うほどだったという。
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https://twitter.com/anime_oshinoko/status/1658850289892356096
クレジット
作詞:薔薇園アヴ
作曲:薔薇園アヴ
編曲:女王蜂・塚田耕司
ストリングスアレンジ:ながしまみのり
アニメ『推しの子』第1期エンディング映像
絵コンテ・演出・原画:中山直哉
作画監督:平山寛菜
動画検査:大原真琴
動画:動画工房作画部
松山璃音、山口倫奈、今井貴大、広部太一、吉川竜白
平山寛菜
DR MOVIE
色指定・仕上げ検査:石黒けい
仕上げ:呉 政宏、村田 栞
スタジオエル、DR MOVIE
背景:スタジオイースター
石川真理、今井公平、佐久間 仁、宇佐美哲也
撮影:桒野貴文、工藤康史
3DCG:渡辺悦啓
制作進行:前田大季
オフィシャルミュージックビデオ
Starring : Avu-chan Yashi-chan Hibari-kun
Karin Ono
Director : Sayaka Nakane (NEW)
Assistant Director : Risa Nakatomi
Director of Photography : Yuki Ono
1st AC : Gaku Sato
Lighting Director : Yosuke Shimada
Chief Lighting Assistant : Ryo Ueda
Costume Designer : Kosuke Watari (PEACENTER)
Hair&Make-up : Mika Kimura
HM Assistant : Minhee Leem/Takayo Maekawa
Flower:Tokyo Garden
Offline Editor : Sayaka Nakane (NEW)
Online Editor : Chihiro Hagiwara (Khaki)
Mixer : Yuka Katsuki (SALMIX)
Special Thanks : Ruri-chan
Spotify O-EAST
CLUB OF qb
Record Label : Tomoyasu Ohnuki/Wataru Saito (Sony Music Labels)
Artist Management : Akie Kukimoto/Mao Fukasawa (Sony Music Artists)
Management [Karin Ono] : ALPHA AGENCY
Producer : Hirotaka Maeda
Producer : Mikiya Sato (Potaufeu)
Production Manager : Kaoru Shinotsuka/Erika Hiyama
Production Support : Julie Nakayama/Yoko Kyono
Production : MAEDAYA inc.
脳内メフィスト
本楽曲のイントロは、美しいがどこか不穏なストリングスから始まり、そこから硬めのビートが入ってきて盛り上がり、そしてボーカルが始まる……という展開となっている。
これが、前述のようにアニメの各話の終盤において、前振り的なタメが始まったあとに、ビートが入るところで印象的な最終シーンが挿入され、その盛り上がりのままにボーカル付のエンディング映像に入る……という演出として用いられた。
(第7話「バズ」での「黒川あかね」が瞳を見せるシーン、第8話「初めて」での「MEMちょ」がアイドルになる夢を叶えられるかもしれないと思ったシーン、などが特に印象的か)
そして、アニメを堪能した『【推しの子】』ファンの中には、原作漫画『【推しの子】』でも「印象的なラストページ」を見ると「脳内で『メフィスト』のイントロが流れる」という症状を訴える者が現れた。
アニメ放映期間が終了して間もないころに雑誌掲載された第百二十二話「せんせ」と第百二十三話「悪手」では特に印象的な終わり方をしたため、脳内でメフィストが流れ出す人が特に多かったようだ。
関連動画
関連商品
2023年4月19日に各種音楽配信サイトでの先行配信が開始された。
2023年5月17日には通常盤と初回限定生産盤の2種類のCDが発売された。これら2種はジャケット表紙が異なるほか、初回限定生産盤には2022年のクリスマスに行われた女王蜂のライブイベント「アヴちゃん聖誕祭2022 ~ハーピィ・ギャル~」の映像を収録したBlu-rayディスクが特典として付属している。
- メフィスト【通常盤】 (女王蜂公式による、各種CD販売ページへのリンク集)
- メフィスト【初回盤】 (同上)
01.メフィスト
02.ファウスト
03.メフィスト (off vocal ver.)
04.ファウスト (off vocal ver.)
となっており、本楽曲とカップリング曲『ファウスト』、そしてそれぞれのオフボーカルバージョンが収録されている。
関連リンク
関連項目
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