犬山線単語

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犬山線とは、名古屋鉄道（名鉄）の鉄道路線である。

概要

愛知県清須市の枇杷島分岐点を起点とし、岐阜県各務原市の新鵜沼駅まで、26.8kmを結ぶ。
途中、上小田井駅から犬山駅までの区間では、名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互直通運転を行なっている関係で、地下鉄車両が入線することがある。

起点は枇杷島分岐点という信号場・分岐点であり、営業停車する列車はない。
ただし運賃計算上、津島・一宮方面から東枇杷島駅・栄生駅・名鉄名古屋駅を介して岩倉・犬山方面へ乗り継ぐ場合は、枇杷島分岐点を経由したものとして扱われる。そのため、津島・一宮方面と岩倉・犬山方面相互間に有効な定期乗車券（定期券）を利用して東枇杷島以南の駅で下車した場合、枇杷島分岐点から下車駅までの別途乗車分の運賃を請求される。 
枇杷島分岐点は1949年（昭和24年）までは枇杷島橋駅という旅客駅であったが、駅の構造が危険ということもあって廃止され、信号場となった歴史がある。

また犬山駅では広見線・小牧線という支線と、終点の新鵜沼駅では各務原線と接続している。
各務原線の列車で新鵜沼駅を発着駅とする列車はなく、全て犬山駅まで乗り入れており、広見線の列車も日中の半数は犬山線へ直通している。よって、路線名ともなっている犬山駅は運行上の拠点駅となっている。

東海道本線の競合にさらされている名古屋本線と異なり、犬山線は競合路線が存在せず、沿線開発も進んでいることから乗客数は多い。朝夕のラッシュは中京圏屈指と言われることがある。
地下鉄鶴舞線との直通も、犬山線の混雑緩和を目的の一つとして行われたものである。

また通勤通学路線のみならず、現存12天守の一つである犬山城や日本モンキーパーク、明治村、リトルワールドなどといった観光施設が犬山市に存在することから、観光路線という側面も有している。

終点の新鵜沼駅はJR高山本線の鵜沼駅と隣接しており、犬山線は高山本線沿線から名古屋市への短絡路線としての性格も有している。2001年（平成13年）までは、犬山線から高山本線に直通する「北アルプス」という特急列車も設定されていた。

終点の直前、犬山遊園～新鵜沼間が愛知・岐阜の県境となっており、木曽川を犬山橋という橋でまたいでいる。
この犬山橋は2000年（平成12年）、下流側に道路橋が完成するまで、鉄道と道路がひとつの橋を共用する「鉄道道路併用橋」となっていた。

2023年3月18日のダイヤ改正より犬山・新鵜沼の二駅を通しで走る電車が無くなり、名鉄名古屋方面～新鵜沼と犬山～岐阜に系統分割された。これにより名鉄名古屋方面発犬山経由岐阜行きと言うやたら遠回りで名鉄名古屋駅で乗車する際の初見殺しな運用がなくなった

路線図

※便宜上、名古屋本線 枇杷島分岐点～名鉄名古屋の停車駅も記載する。

●:停車、|:通過、▲:一部停車(特別停車)、△下り最終のみ停車

関連動画

関連項目

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