T-64とは、東側陣営の戦後第二世代主力戦車……を目指して大ゴケした戦車である。
概要
戦後第二世代戦車として旧ソ連が気合を入れて作ったスーパー戦車。
- 複合装甲!
- 西側戦車の装甲など紙だぜ、115mm砲搭載! 後に125mm砲も積むぜ!
- 主砲発射式対戦車ミサイル『コーブラ』!
- どんなにゆれても照準ぴったり、二軸砲安定装置『メーテル』!(少年拉致ってネジにする美女ではない)
- 弾込めらくちん、自動装填装置『コルジーナ』! 乗員を3人に減らせるぜ!
- 西側並みのステレオ照準式FCS(射撃管制装置)! メーテルとあわせて西側戦車などケワタガモだ!
- エンジンは夢のガスタービンか、ちょーコンパクト水平対抗5気筒ディーゼルエンジン『5TD』!
これらを1960年代にすべて実現したのである……まさに、おそロシア。
問題点[1]
1982年にイギリスで出版された「ザ・リベレーターズ」に、ヨーロッパに亡命してきたソ連陸軍士官による、T-64に関する暴露記事が掲載された。亡命士官いわく、
- T-64はサスペンションやエンジンに問題を抱えたまま配備されたため、部隊では技術者や特別の整備員がつきっきりで面倒を見なければならない。
- レーザー測遠装置を組み込んだ最新の125mm戦車砲は命中精度が悪い。これは測遠装置の問題というより砲弾の安定が悪いためで、問題は深刻。
- 主砲の自動装填装置はしばしば乗員の上着を引っ掛けることがあり、死亡事故が何件も起こった。東ドイツでは自動装填装置の使用を禁止したが、装填手がいないので射手が装填を行なわなければならず、戦闘能力はガタ落ちになる。床の下から砲弾を取り出すのは不可能に近いため弾薬搭載量を減らさざるを得ない。
- ハイドロニューマチックの高級サスペンションも不具合が多く、ソ連ではT-72を生産せざるを得なくなった(T-72は基本シャシーはそのままでサスペンションは単純なトーションバー式、エンジンも旧式だが信頼性が高いと思われるV-2ディーゼルにターボチャージャーを付けた)。
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関連項目
脚注
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