アランとは、テレビアニメ「ポケットモンスターXY」および「ポケットモンスターXY&Z」の登場人物である。
特別編「最強メガシンカ」では主役を務める。
概要
黒髪に青い瞳をした青年で、メガリザードンXの炎を模したような青のマフラーがトレードマーク。左手首にメガリングを装着しており、これをパートナーのリザードンが持つメガストーンと共鳴させることでメガリザードンXへとメガシンカさせることができる。
性格は基本的にクールだが内に熱い心を秘めており、強い相手とはバトルせずにはいられない。また、新人トレーナーの少女マノンにポケモンの捕まえ方を教えるなど意外と面倒見のいい一面もある。
元はプラターヌ博士の助手として研究所で働いていたが、メガシンカのことをより知るために研究所のヒトカゲを貰って旅に出る。道中でフラダリと出会い、進化したリザードで彼のカエンジシに挑むも全く歯が立たず惨敗。その際フラダリに「己の思いを成し遂げたければ最強であれ」と言われ、メガストーンとキーストーンを手渡される。以後はフラダリラボの一員として活動することとなるが、プラターヌ博士にはフラダリからの指示でそのことを伝えていない。
「最強メガシンカ」のActⅠでは冒頭でエリートトレーナー・アヤカのメガアブソルと対戦し勝利。そのバトルを見ていたマノンに懐かれ、あしらおうとしたものの彼女が勝手に付いて来たため成り行きで一緒に旅をすることになる。その後はメガガブリアス使いのルイに勝利、さらに四天王であるズミのメガカメックスにも挑むが、四天王の圧倒的な強さには及ばず敗北。上には上がいることを思い知らされる。
ActⅡではホウエン地方のチャンピオン・ダイゴと出会い、彼の持つ色違いのメガメタグロスと対戦するが、途中でフラダリが介入したため勝負はお預けとなる。その後ダイゴが調査している遺跡を訪れ、メガシンカの力に関係する巨石を発見するが、直後唐突に現れたメガレックウザと遭遇。ダイゴと共に挑むもその力の前には為す術もなく、伝説ポケモンの圧倒的脅威を目の当たりにすることになる。
ActⅢではゲンシグラードンとゲンシカイオーガを止めるため、止めるマノンを振り切って戦いに赴く。しかし伝説の2体の恐るべき力の前にリザードンは倒れ、助けようと飛び出したアランも傷を負ってしまう。こっそり付いて来ていたマノンが身体を張って彼を助けたことで、アラン自身もマノンが大切な存在であると認識するようになるが、同時に「自分と一緒にいるとマノンも危険な目にあう」と考え、彼女をホウエン地方に置いて単身フラダリの元に帰還する。
ActⅣではより強さを極めるため、フラダリが手配した10人のメガシンカ使いと連戦することになる。途中でダイゴに送られてやって来たマノンと再会するが、一緒にいたいと言うマノンに対し、彼女を守るための強さを求めるあまり「お前がいると強くなれないんだ!」と突き放してしまう。その後も連勝を続け、10人目の四天王パキラにもなんとか勝利するが、直後にマノンのハリマロン(ハリさん)がフラダリラボにいたジガルデの影響で昏睡状態になってしまったことを知り、マノンを守れなかった自らの弱さを悔いることになる。そして、マノンに笑顔を取り戻すため、さらなる強さを求めて再び戦いの旅に赴くのであった。
ここまでで彼を主役とした最強メガシンカの物語は一旦幕を閉じ、サトシが主役である本編に合流することになる。
アニメ版ポケットモンスター
XY&Z編の第1話ではサトシ達とすれ違う様子が描かれたが、その後13話にも登場しついにサトシ達と対面。この時サトシ達はアランの正体を知らず、アランもまたサトシ達がジガルデ・コアを保護しフレア団と対立していることも知らなかったため、互いに友好的に接している。
サトシの願いで彼のゲッコウガとバトルすることになり、彼らのメガシンカにも似たシンクロを目の当たりにして驚くが、実力を見せ付け勝利する。
続くZ編14話ではロケット団とフレア団によるジガルデ・コアの争奪戦の最中に登場し、50%フォルムとなったジガルデと対決、フレア団の幹部と協力してジガルデの捕獲に成功する。
Z編23話で再びサトシとバトル。この際メタングを繰り出し、初めてリザードン以外の手持ちポケモンの存在が明らかになる。1戦目はメタングでオンバーンに勝利し、2戦目ではリザードンで再びゲッコウガと対決。しかしサトシとゲッコウガがバトル中に気絶してしまったため、勝負は有耶無耶に終わっている。
その後サトシにカロスリーグに誘われ、興味のある素振りを見せた。
なおこの回では、プニちゃん(ユリーカが保護しているジガルデ・コア)はアランの正体を知っていたのか姿を隠す様子が描かれている。
カロスリーグには本気のサトシと戦いたいという一心で参戦。1回戦はトロバ、準決勝ではメガガブリアス使いのルイと戦うが、いずれも圧倒的な力を見せ付け勝利している(準決勝まではリザードン、メタグロスの2体のみで全ての試合を勝ち抜いた)。そして決勝戦でサトシと対決、6体フルの編成で一進一退の攻防を繰り広げ、最後にはメガリザードンXとサトシゲッコウガの激突の末に僅差で勝利し優勝を勝ち取った。
マスターズトーナメントでは第1試合でダンデと対戦。ダンデのリザードンに対してメガリザードンXで対抗したが敗れた。
ダークヒーロー
以前にもサトシ以外が主役を務める外伝的作品はあったが、本編に大きく絡んでくる外伝主人公はアランが初めてである。さらに彼はフレア団と深い関わりを持っており、悪の組織の一員としてサトシと対峙するライバルもアニメ史上初である。したがって彼は、今までに類を見ないダークヒーロー的存在ということになる。
第3オープニング「ゲッタバンバン」ではサトシのライバルのように描かれているのだが、第4オープニングの「XY&Z」ではフレア団の側に付き、サトシ達と対峙している。今後フレア団の計画が進めばいずれサトシと敵対することになる…と予測されていたがカロスリーグ後にフラダリの真意を知り、今まで彼の悪事に加担していたことに深い後悔の感情を抱く。その後は打倒フレア団のためにサトシに協力、共にフラダリとの決戦に挑むことになった。
Z編23話時点ではジム巡りはしていなかったのだが、その後の29話ではコルニとメガルカリオを撃破する場面が描かれ、なんと早くも8つ目のバッジを集めてしまったことが判明。描写されている中では歴代最速でバッジを集めたキャラクターである。
手持ちポケモン
- リザードン
技:かえんほうしゃ、ドラゴンクロー、ブラストバーン、かみなりパンチ(以前ははがねのつばさも使用)
アランのパートナー。首に装着したリザードナイトXでメガリザードンXにメガシンカすることができる。
実力は非常に高く、数々のメガシンカ使いを撃破している。ActⅣでは9人のメガシンカ使いとの連戦に勝利し、10人目である四天王パキラのメガヘルガーには苦戦を強いられるものの、辛くも勝利を収め10人抜きを成し遂げた。
普段はアランに従順だが時折彼を気遣うような様子も見せ、彼がマノンに酷い言葉を浴びせた際には咎めるような表情を彼に向けている。
カロスリーグ1回戦ではトロバのメガリザードンYを圧倒的な力でねじ伏せ、さらに続くプテラとフラージェスも立て続けに倒し3タテを成し遂げた。
決勝戦ではダメージを負ったピカチュウ相手に登場し、効果抜群の「10まんボルト」を受けつつもメガシンカを使うことなくパワーで押し切り撃破。その後一旦下がるが、キリキザンがゲッコウガに倒されたところで再登場し、覚醒したサトシゲッコウガにメガシンカで対抗する。凄まじい粘り強さと圧倒的なパワーを見せ付け、最後はオレンジ色の巨大「みずしゅりけん」と「ブラストバーン」が互いにヒットした末に、ゲッコウガが体力の限界を迎え倒れたことで勝利を収めた。
マスターズトーナメントではダンデのゴリランダーをフレアドライブで倒し、カラマネロが倒された後で再登場。メガシンカで対抗したが、ダンデのリザードンのりゅうのはどうで倒された。 - メタング→メタグロス
技:メタルクロー、コメットパンチ、こうそくいどう、いわなだれ(以前はサイコショックも使用)
Z編23話でサトシのオンバーンと対戦。互角以上の戦いを繰り広げ、最後は「コメットパンチ」と「アクロバット」の激突の末に勝利した。
カロスリーグ時点ではメタグロスに進化しており、準決勝までの試合においてはリザードンを除き唯一アランの手持ちの中で存在が明らかになっていた。決勝戦ではピカチュウと戦い、「こうそくいどう」で翻弄しつつ強烈な物理技で追い詰めるが、最後まで勝負を諦めないピカチュウによって死角である頭上に飛び乗られ「10まんボルト」で大ダメージを受ける。なんとか振りほどくも体力が限界に達し、バランスを崩して倒れたところに「アイアンテール」を受け敗れた。 - バンギラス
技:あくのはどう、ストーンエッジ、かみくだく
カロスリーグ決勝戦で先鋒として初登場。特性「すなおこし」による砂嵐でピカチュウの視界を封じるものの、水面に「アイアンテール」を撃ち水しぶきを上げることで砂嵐を打ち消され、「10まんボルト」や「エレキボール」の怒涛の攻撃の前に敗れた。 - マニューラ
技:れいとうビーム、つじぎり、かげぶんしん、まもる
決勝戦で初登場。オンバーンの「ちょうおんぱ」に翻弄されつつも、「れいとうビーム」で翼を凍らせてからの「つじぎり」でオンバーンを破る。続いてオンバーンの仇討ちに燃えるルチャブルと対戦することになるが、「相手の攻撃を受けつつボルテージを高めていく」というルチャブル本来の得意戦法に持ち込まれ、必殺の「フライングプレス」の前に敗れた。 - キリキザン
技:でんじは、ハサミギロチン、アイアンヘッド、きあいだま
決勝戦で初登場。マニューラとの戦いで疲弊していたルチャブルを「でんじは」で麻痺させ、「とびひざげり」をかわして「ハサミギロチン」の一撃で撃破した。さらに後半戦ではヌメルゴンと戦い、「がまん」で大ダメージを受けながらも攻める姿勢を崩さず、「ハサミギロチン」を決めて勝利。しかしヌメルゴンが「あまごい」で残した雨の恩恵もあり、続くゲッコウガの「みずしゅりけん」による速攻で倒された。 - ケンホロウ
技:はがねのつばさ、ゴッドバード、エアスラッシュ
決勝戦で初登場。ファイアローと一進一退の空中戦を繰り広げ、「ブレイブバード」と「ゴッドバード」の激突の末に相討ちとなった。 - ブリガロン
技:アームハンマー、ニードルガード、ジャイロボール、ミサイルばり
マスターズトーナメントで初登場。ダンデのゴリランダーと一進一退の空中戦を繰り広げ、キョダイマックスしたゴリランダーにはジャイロボールで対抗し、ワタルを称賛させる。キョダイマックスを解除させたが、ダイジェットで素早さを増したゴリランダーのアクロバットの前に倒された。 - カラマネロ
技:サイコカッター、じごくづき
マスターズトーナメントで初登場。ダンデのリザードンに流れを変えるべく起用されたが、じごくづきを受け止められ、だいもんじで倒された。
関連項目
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- 0pt