「アは アはっ ハはっ アは 動ケナヰね?仕方が無い 其レが"恐怖" 恐怖トは 然ウヰウモノダよ」
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の精鋭部隊である星十字騎士団(シュテルンリッター)のメンバーで「F」の聖文字(シュリフト)の持ち主。身長は179cmで誕生日は12月29日。その外見・口調・能力・笑顔・過去等々全てが恐怖そのものであり、多くの読者にトラウマを植え付けた。恐らく閲覧注意や検索してはいけない言葉に入ってもおかしくないレベルであろう。また、一部の読者からは「能登さん」の愛称で親しまれている。
棘の付いたマスクとロングコートのような軍服を着用している痩せた長髪の男性。一人称は「僕」で、平仮名やカタカナ、漢字、旧仮名遣いの「ヰ(い)」が混じる特徴的な喋り方をする。マスクの下には唇の周囲が削ぎ落とされたかのような痛々しい傷跡があり、歯が剥き出しになっているが、「聖別(アウスヴェーレン)」を受ける前は普通の顔と口調であった為、ユーハバッハから聖文字を与えられた影響か、もしくは騎士団入りしてから何かあったものと思われる。
元々は聖別から生き残った滅却師の1人であったが、人工呼吸器を繋いでいなければ生きていられない程の重病を患っており、死や死後の恐怖に怯える日常を過ごしていた。そこにユーハバッハが現れ、彼から聖文字と生命力を与えられた。この時に味わった苦しみと経験が死に対して強い恐怖を抱く原因となっており、命を救って貰ったユーハバッハに叱られ、粛清される事を何よりも恐れている。嘗ては死に掛けであった彼だが、聖文字を与えられてからは水を得た魚どころか正真正銘の化け物にまで成長しており、素手で朽木白哉の腹をぶち抜いたり、彼が恐怖に駆られて振るった剣をいとも簡単に躱すといった凄まじい身体能力を披露している。
尸魂界(ソウル・ソサエティ)への第一次侵攻では六番隊を襲撃し、朽木白哉及び阿散井恋次と対峙する。二人の攻撃を静血装(ブルート・ヴェーネ)で防ぎ続け、白哉が静血装を破るべく卍解を発動すると、メダリオンでそれを奪取。自身の能力と巧みな話術で「朽木ルキアの腐乱死体」や「身体中に蠅が山のように集る」等と言った精神攻撃で彼を発狂させ、奪った「千本桜景厳」で瀕死に追い込んだ。その後はバズビーやナナナ・ナジャークープと共に山本元柳斎重國に奇襲を仕掛けるも、彼の流刃若火に焼き尽くされて死亡…したかに見えたが、バズビーが自身の能力で炎を相殺した為、火傷だけで済んだ。
第二次侵攻では浦原喜助が開発した侵影薬により白哉に卍解を奪い返されてしまい、白哉の妹であるルキアと対峙する。因みに、エス・ノトは白哉の卍解を相当気に入っていたらしく、ルキアの前に現れた際に「僕ハ 淋シい …淋シい 淋シい 淋シい 淋シイヨう…… 僕ノ 千本桜ハドこ?」と嘆いていた。白哉を誘き寄せる為に彼女を殺そうとするも、零番隊離殿での修業を終え、袖白雪の真の力を解放したルキアの前には恐怖が全く通じず、一度は氷漬けにされてしまう。しかし、ユーハバッハに対する恐れから滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)を発動。形勢逆転しルキアを追い詰めるが、助太刀に現れた白哉の励ましを受けて立ち直ったルキアの卍解「白霞罸」の前に全身を凍らされてしまい、そのまま砕け散って死亡。多くの死神達を死の恐怖で怯えさせながら死なせてきた彼だが、最期は自分自身が死の恐怖に怯えて死んでいくという皮肉な結末となった。
「怖いよ 僕は死ぬのかな 僕は地獄へ行クノかな 許シテ陛下 怒らなイで 怖いよ 苦シイノは怖いよ 痛いのは怖イよ 怖い 怖い 怖い 怖イ 怖イ 怖」
アニメでは、担当声優である松岡氏の怪演も相まって、その不気味な喋り方が再現されており(声は低くほぼ棒読みであり、本人曰く「喉をおさえながら演じている」との事)、字幕に関しても可能な限り原作の表記に寄せるという徹底ぶりである。
The Fear(ザ・フィアー)。恐怖。エス・ノトの周囲に棘のような神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)が出現し、これに射られた相手は理由のない本能的な「恐怖」に精神を侵され、思うように行動・思考する事が出来なくなる。
その効果は非常に強力で、並の護廷隊士なら一瞬で発狂してショック死し、隊長であり屈強な精神力を持つ白哉ですら恐怖で動きが大幅に鈍くなってしまう程。ただし、無生物や生きていない細胞に対しては効果がなく、ルキアは袖白雪の能力で自身の肉体を氷点下以下にする事でこれを克服している。
イエス・キリストを彷彿とさせる茨を模した光輪(ハイリゲンシャイン)と翼が出現。白目を剥いた目の下には血涙のような模様が現れ、両腕は黒く変色、下半身の皮膚はロングスカート状に変化し、足元から喉元に掛けて縫合痕が刻まれたゾンビのような不気味な姿と化す(アニメでは「正中線に沿って自身の体が裂け、そこから内臓が零れ落ちるが裂けた傷口を縫い、内臓を元の位置に戻しつつ完聖体へと変貌する」という更なる恐怖演出が追加された)。更に激昂すると、身体の至る箇所が腐敗し始め、そこから肉塊を生み出して巨大化し、肋骨が皮膚から突き出し、目玉も眼窩から垂れ落ち、そして本体は顎下に逆さ吊りにぶら下がり、最早グロテスクの極みと言っても過言ではない非常に悍ましい姿となる。
恐怖の能力が更に強化され、神経レベルにまで恐怖させる事が可能となる。更に、自身を見た相手を大量の目が付いた幕に閉じ込めて発狂死させる技が使えるようになる他、目を閉じると恐怖が更に増すというダメ押しまである。集合体恐怖症の読者や視聴者にとっては文字通り恐怖しか感じないであろう。
原作での光輪と翼のカラーリングは、他の騎士団メンバーも含め水色で統一されているが、アニメでは濃い紫色となっている。
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最終更新:2024/04/28(日) 03:00
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