「プレゼント」というよりは......「落とし物」......とは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』に登場するセリフである。ジャンプ・コミックス24巻に収録されているSBRの最終話、「星条旗の世界 -OUTRO-」内で、主要人物の一人であるルーシー・スティールによって発せられる。
あなた・・・『覚悟して来てる人』・・・・・・ ですよね。 この記事を読むって事は、逆に「ネタバレ」を見せられるかもしれないという危険を、 常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね・・・ |
概要
右足に大きな怪我を負うも、タスクACT4の無限の回転をジョニィ自身へぶつけ、彼を倒しSBRレースを制した並行世界からやって来たディエゴ。
合計金額70億円とその他副賞を獲得したが、それらには目もくれず、今は亡きファニー・ヴァレンタイン大統領に教えられた通りに、レースのゴール地点にあるマンハッタントリニティ教会地下に造られた地下シェルターへと真っ先に向かう。
80年間は破壊されないだろうというほど堅牢なそれに聖なる遺体を納骨格納し、円卓のナプキンを取る者となるためだ。
遺体を中に入れ、いよいよ施錠を済ませようとしたとき、なぜかルーシー・スティールが忽然と姿を現す。
夫のスティーブンすら連れず一人の彼女を不審に思い、スタンドで彼女の首根っこを掴んで何しにここへ来たか詰問すると、「幸せになるため」だという。
少し思案し、聖なる遺体とこの地下シェルターの存在をはじめいろいろと知りすぎているスティーブン・スティールの口をすぐにでも封じる考えであることと、君はまず幸せにはなれないと思っていることを話すと、ルーシーは、「あたしはジョニィがあなたから遺体を取り戻せなかった時のためにここへ来た……」「遺体はあなたのものではないわ」と口にする。
その可愛い声に欲情し、脚の治療が済んだら思いっきり遊んで弄んでから殺すと迫るが、そのとき不意に彼女から包みを手渡される。
頭にクエスチョンマークを浮かべるディエゴに、「プレゼント」というよりは「落とし物」が包んであるというルーシー。
実は彼女は、ディエゴが船に乗り込み大統領命令でも阻止できないと夫から聞かされた時に、轢死した元々この世界にいたディエゴの遺体を刃物で切り取っていたのだ。
包みの中の自分の頭部を見た並行世界からやって来たディエゴは、瞬間的にヤバいと思い、スタンド能力を発動させ時を止めるも、負傷した足では遠くへは行けない。
半狂乱でルーシーを攻撃しようとしたとき、基本世界のディエゴの頭部が吸い付き、「この世界のもの」と「違う世界から来たもの」、同じもの2つが出会ったことによって頭が破壊され死亡。
死後、ニュージャージーの線路そばでレースに登録されていたこの世界のDioの馬が発見されたため、馬を交換したとみなされ、弁明なしの失格をくらい優勝も取り消しになってしまった。
全てが終わったあと、妻を追い地下シェルターへやって来たスティーブン・スティールは、「大統領の欲しがった『ナプキン』の法則が遺体の中にあるとしても それを決めるのはやはり神の御意思だけなのだろう」「結局のところ…聖なる遺体は誰のものでもあってはならない… ひとつの国家だとか…個人が所有してはならないものだ」「遺体はどこかへは保存しなくてはならないのだが 施錠したDioは消滅した」「これで遺体は誰のものでもなくなった…」「施錠して所有したものに『ナプキン』が与えられると恐れていたが……… Dioは所有者の『資格』がなかった…という事なのだろう」と安堵する。
しかし、『資格』という言葉を耳にしたルーシーは、ダイヤルをいじったであろう自分の手を見つめ、意味ありげな笑みを浮かべる。
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