おみおくりの作法とは、2013年に公開された英伊合作の映画作品である。原題は“Still Life”。監督は、『フル・モンティ』のプロデューサーを務めるなど、映画プロデューサーとして確固たる地位を築いているウベルト・パゾリーニ。
概要
邦題が『おくりびと』に似ている気もするが、故人を弔う職に従事する人間にスポットを当てている点は共通している。もちろん直接の関係はない。
あらすじ
ジョン・メイは、英国ロンドン市ケニントン地区の民生係。彼の仕事は、地区内で亡くなった一人暮らしの故人のお世話をすること。
故人の宗教を調べてなるべくその宗派に則った葬儀を手配し、交友関係を洗って、故人が亡くなったことを伝え、可能な限り参列してくれるよう頼み、たとえだれひとり会葬がなくとも、彼だけは墓地に埋葬されるまで寄り添い、見届ける。もっと簡単に片付けてもだれも文句など言わないが、ひとりひとり、誠心誠意を尽くしておみおくりをするのが彼の作法だった。
しかし、予算縮小の煽りを受け、ジョンの仕事は「一件一件に時間と手間をかけすぎる」として人員整理の対象となり、解雇が通告されてしまう。最後の仕事は、ビリー・ストークという男性の案件となる。
ビリーはジョンの向かいの家に住んでいた。近所ながら人柄もなにも知らない彼の宗教や人間関係を探るため、ジョンは英国中を旅する。明かされていくビリーの素性。ビリーの死がなければ出会うことのなかったであろう人たちとの触れ合い。ビリーという人物を紐解く旅は、44歳という齢になるまで仕事ひと筋に生きてきた独身のジョンの心にも変化をもたらしていく。
毎日、決まった時間に起床し、決まった時間に出勤し、同じメニューの昼食と夕食をとる。孤独だが規則正しい生活にジョンは満足していた。しかし、もう仕事はなくなる。拠り所としていた日常が破壊されると同時に、それは自分を束縛していたものから解き放たれることも意味していた。ビリーの美しい娘、ケリー・ストークとカフェでお茶をするという、これまでのジョンなら考えられなかったことに、彼は胸の高鳴りを感じる。
キャスト・スタッフ
| ジョン・メイ | エディ・マーサン |
| ケリー・ストーク | ジョアンヌ・フロガット |
| メアリー | カレン・ドルーリー |
| プラチェット氏 | アンドリュー・バカン |
| ジャンボ | キアラン・マッキンタイア |
| シャクティ | ニール・ディスーザ |
| ホームレスの男 | ポール・アンダーソン |
| ホームレスの男 | ティム・ポッター |
| 監督 | ウベルト・パゾリーニ |
| 脚本 | ウベルト・パゾリーニ |
| 製作 | ウベルト・パゾリーニ フェリックス・ヴォッセン クリストファー・サイモン |
| 撮影監督 | ステファーノ・ファリヴェーネ |
| 編集 | トレイシー・グレンジャー ガヴィン・バックリー |
| 音楽 | レイチェル・ポートマン |
| 美術監督 | リサ・マリー・ホール |
| 衣装 | パム・ダウン |
| キャスティング | スージー・フィギス |
| ヘアメイク | エマ・スレイター |
| 制作会社 | レッドウェーヴ エンバーゴ・フィルム・プロダクション |
| 日本語字幕 | 大西公子 |
| 提供 | ビターズ・エンド サードストリート |
| 上映時間 | 91分 |
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関連項目
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