エディブルフラワー(edible flower)とは、食用花のことである。
概要
「食べられる花」といえば日本で古くから親しまれている食用菊などが思い浮かぶが、エディブルフラワーという場合は主に洋食に使われ、パンジー・カーネーション・ナスタチューム等、日本人には少々馴染みの薄い鮮やかな色彩の花を指す場合が多いようだ。
ただし、花屋で売っている観賞花には農薬や延命剤等、様々な薬品が使われている為、食用には適しません。 |
食べられる花あれこれ
- 食用菊
刺身のつまに乗っている黄色い小さなアレの正式名は「阿房宮」。タンポポではない(タンポポも食用花だが)。おひたしや天ぷら、吸い物にも使われる。赤紫の中サイズの花は「延命楽」といい、山形を代表する伝統野菜である。 - 蕗の薹(ふきのとう)
つぼみ(花蕾)の内に食される。ほろ苦い味と独特の香りが特徴。花穂が伸びてしまったものは食用には向かなくなる。肝毒性のあるピロリジジンアルカロイドが含まれている為、灰汁抜きはしっかりと! - 花穂じそ
刺身についてくるしその花のついた茎。茎を扱いて花の部分を醤油に落とせば、香り醤油の出来上がり。 - 菜の花
初春に出回る野菜。蕾のついたものは在来種が多い。他の葉野菜と比べて灰汁が少ない為、ゆで過ぎないのがコツ。 - 桜
花弁の塩漬け(桜漬け)は香りもよく、和菓子や高級なあんぱんにあしらわれていることも。桜湯という祝い事専用の飲み物もあり、日本人の風流を物語る。 - バラ
ハーブティーでおなじみ。花びらをジャムにしたり、お菓子やサラダの彩りにも使われる。 - ラベンダー
こちらもハーブティーの定番。乾燥させてクッキーに入れたり、フラワーソルトにも使われる。 - ハイビスカス
南国の象徴。ちょっと酸味がある。沖縄では漬け物や天ぷらにして食す。花言葉は「信頼」。 - デンファレ
蘭の一種。淡い色彩は食卓にも取り入れやすい。噛むとオクラのような粘りがある為、花というよりは野菜に近い食感。 - ナスタチューム
エディブルフラワーの中ではメジャーな存在。オレンジや赤の鮮やかな花びらを持つ。ピリッとした味わいが特徴。 - パンジー
薄くクセのないレタスのような味。小さいサイズはビオラと呼ばれる。様々な色があるので、サラダやデザートの彩りに。 - サイネリア
ネットアイドルではなく、こちらはキク科の植物。花びらのみを食すタイプのエディブルフラワー。 - カーネーション
母の日のプレゼントでおなじみの花。食物繊維が豊富。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt