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エロ本とは、隠し場所に困るモノの一つである。
概要
「成人向け雑誌」や「お宝本」、「ビニール本(ビニール袋に包装していることが多いことから)」とも呼ばれる。
俗語であり、どこからどこまでがエロ本かは法律上の定義はなく結構曖昧。個人の価値観で決まっているのが実情。
日本においては戦後の混乱期に創刊された低俗な内容の「カストリ雑誌」という種類の雑誌がエロ本の源流と見なされている。そこから夫婦の性事情などを赤裸々に紹介する「夫婦雑誌」が人気を集め、1956年には現在イメージされるヌード写真をメインに据えた『100万人のよる』が創刊された。1964年創刊の『平凡パンチ』や1966年創刊の『週刊プレイボーイ』もエロ雑誌の普及に大きく貢献を果たしたとされる。これ以降は『奇譚クラブ』や『裏庭』などのニッチな性癖に応えた雑誌が増えていき、日本のエロ表現はそれらとともに大きく広がっていった。
かつてはコンビニや書店などでも売れ筋の一つであり、エロ本の自動販売機もそこそこの数あったようだが、2000年代以降、「オカズ」がインターネットで容易に探せるようになるのと比例するように、エロ本は次々と廃刊に追いやられていった。児童ポルノ法やコンビニ規制の強化などの影響もあるだろう。
低迷を打開するため付録として動画を付ける雑誌が急増。当初はCD-ROMだったがDVDの普及とともに切り替わった。カンフル剤として一時的な売り上げは上昇したものの、それが当たり前となると勢いは失速し、だからと言ってDVDを付けなければもっと売れなくなるので仕方なく付けるという消極的な姿勢をとらざるを得なくなった。
更紙かつB5判型で中とじの本は実話誌と同じスタイルであるため通称「実話誌判型」と呼ばれる。廉価で漫画がメインのものが多いのが特徴であり、不況の影響か2003年頃からコンビニの流通に乗り一時数十誌が鎬を削ることとなった。
オリンピックを機に外国人の目を気にしてコンビニから撤去されるなど邪魔者扱いされることも多いが、エロ本の衰退により「エロ本を拾う」というロマンの喪失を嘆く人も一定数いるらしい。
また、電子書籍を始めとするデジタルデータへの移行により、エロ本をベッドの下や本棚の裏、使っていないケースや引き出しなどに隠す、または隠しておいたエロ本をお母さんに発見され勝手に捨てられるといった悲しい思い出も最早あるあるではなくなっている。
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