オービスとは、自動速度違反取締装置のことである。"ネズミ捕り"とも呼ばれる。
概要
オービスはもともとボーイング社が開発した自動速度違反取締装置の商標である。
しかし、いつの間にか商標が普通名称化してしまった。(例:ステープラー→ホッチキス)
ちなみに、オービスとはラテン語で「眼」を意味する語である。
種類
- レーダー式
最初期型。常時電波を発射しており、反射した電波の周波数をもとに速度を割り出すタイプ。
撮影はフィルム式のため、一定枚数撮影済みだと稀に取り締まりされない場合がある。
その特性上、レーダー探知機に察知されることと、老朽化に伴いHシステムやLHシステムに置き換わりつつある。 - ループコイル式
地下5mのところに6.9m間隔で3個のループコイルが埋め込まれている。一般的な自動車のシャーシは金属製のため、上を通過するとループコイルの誘導係数が変化する。その特性を利用して通過時間をもとに速度を割り出す。道路上に不自然な3つの白線や切り欠きがあったらそこに埋め込まれている。
電波を発しないため、GPS搭載のレーダー探知機でないと探知出来ない。弱点は積雪に弱い(雪がシャーシから発する磁気を遮ってしまうため)ことと、定期的にループコイルを交換する必要があるためコストが高いこと(交通量が多く、大型車がたくさん通過するような場所では尚更)である。 - Hシステム
通称:「はんぺん」(レーダー波照射部の形状が白い四角形だったことから)。1990年頃から登場。従来のレーダー式の弱点であったフィルム切れをなくすため、撮影されたら直ちに警察にデータが送られるように改良されたタイプ。名前の由来は、阪神高速道路で導入されたことから。現在の主流。 - LHシステム
Hシステムをベースに、速度測定をループコイル式にしたもの。1994年頃から登場。 - 光電管式
複数の光電管(2~3個)を用いて、車両通過時間をもとに速度を割り出すタイプ。複数車線での正確な速度測定が出来ないことと、交通量の多いところでは排気ガスの多さですぐ汚れて速度測定が出来なくなるため常設されることは滅多にない。 - 移動式
ワゴン車にレーダー装置や光電管装置を積んで取締を行う。神出鬼没のため一番厄介。
レーダー式だと電波法のルールで無線従事者免許が必要なため、免許不要な光電管式が多い。
しかし、最近だと"ステルス式"と呼ばれる、常時電波を発信せず車両が接近してきたときだけ電波を照射する厄介なタイプがある。その方式だとレーダー探知機が反応した頃にはもう既に速度測定されていたことになる。
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関連項目
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