グランドひかりとは、JR西日本・JR東海が1989年から2002年まで運転していた「ひかり」の愛称である。
概要
JR西日本が1989年に投入した100系3000番台V編成を使用した東京~博多間の「Wひかり」に付けられた愛称。
最大の特徴はJR東海所属車(X・G編成)と違い2階建て車両を4両(7~10号車)連結している事であり、2階建て部分は8号車が食堂車、7・9・10号車はグリーン車となっていた(食堂車は後に廃止)。
また、最高速度は山陽新幹線にて230km/hであり、これはJR東海の100系よりも10km/h速い速度であった。
※なお、性能面だけで言えばV編成は270km/h運転も可能だった事もあり、JR西日本は当初「グランドひかり」では270km/hでの営業運転を行う予定だったのだが、パンタグラフの騒音問題をクリアする事が出来なかった為230km/h運転となっていた。
V編成は全部で9編成投入されたが、後に「のぞみ」が登場し客足が流れた事や、500系・700系の投入で270km/h運転が日常的になった事から東海道からの撤退が決まり、2002年11月23日に山陽新幹線でさよなら運転が行われた。
ちなみに、V9編成の7号車と8号車は車籍は無くなったが博多総合車両所に保管され、博総での年に一度のイベント開催時に見ることも可能であった。が、2024年に入ると他の保存車両(0系、WIN350)に続いて解体線へ移動。4月に入ってグリーン車の179-3000がまず解体されている。その後食堂車の8号車も解体され、現存するのは京都鉄道博物館に収蔵されているV3編成16号車(122形)のみである。
「グランドひかり」データ
- 車両:100系新幹線電車3000番台V編成
- 所属:JR西日本博多総合車両所
- 運用線区:東海道・山陽新幹線
- 最高速度:230km/h(山陽)、220km/h(東海道)
- 所要時間:5時間47分(最速・東京~博多間)、2時間49分(最速・新大阪~博多間)
- 停車駅:○は停車、△は一部停車、─は通過
(※小郡駅は現在は新山口駅となっているが、営業時は小郡駅だったので小郡駅と表記している)
東
京新
横
浜静
岡名
古
屋京
都新
大
阪新
神
戸姫
路岡
山福
山広
島徳
山小
郡小
倉博
多速達 ○ ─ ─ ○ ○ ○ ─ ─ ○ ─ ○ ─ △ ○ ○ その他 ○ △ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ - 編成図(博多⇔東京)
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 11号車 12号車 13号車 14号車 15号車 16号車
自由席
自由席
自由席
自由席
自由席
指定席G指定
───
指定席食堂
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売店G指定
───
指定席G指定
───
指定席
指定席
指定席
指定席
指定席
指定席
指定席
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