ケン・モッカ単語

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• 人物・エピソード
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ケン・モッカ(Kenneth Edward "Ken" Macha)とは、元プロ野球選手である。

概要

1950年9月29日生まれ。アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身。

ピッツバーグ大学を経て、1972年MLBドラフト会議にて、ピッツバーグ・パイレーツより6巡目に指名を受け契約。

1974年、メジャーデビューを果たし、同年6試合に出場。ただ、パワー不足と守備面の不安からメジャー定着とはいかず、メジャーとマイナー行き来するようなシーズンが続く。1979年にはモントリオール・エクスポズへ、1981年にはトロント・ブルージェイズへ移籍したが、いずれのチームでもレギュラーとして活躍することはできなかった。

1982年、中日ドラゴンズに入団。

初年度の1982年、開幕から3番サードとして起用されると、シュアな打撃で活躍。田尾安志・谷沢健一・宇野勝らとともに強力打線の強竜打線の中軸として長打を量産。全試合に出場して打率.311、23本塁打、76打点の大活躍で中日のセ・リーグ制覇の原動力となった他、オールスターゲームにも出場を果たしている。

1983年、チームは前年優勝から5位へと転落し、モッカ自身も打率.283、15本塁打、45打点と前年より成績を落としてししまう。

1984年、前年の不振をバネに奮闘したか、打率.316、31本塁打、93打点と打ちまくり、5月末～6月始めにかけて5試合連続本塁打も記録している。

1985年、打率.301、13本塁打、54打点とそれなりの数字を残したが、シーズン終盤に指を故障。加えて守備面で衰えが見られたことや、若手の藤王康晴を育成したいというチームの方針も有り、シーズン終盤にフロントから来季の構想に入っていないことを告げられた。モッカは9月の巨人最終戦まで残してほしいとフロントに懇願し、この日を引退試合とした。最終打席はサードゴロに終わったが、試合後には引退セレモニーが用意され、胴上げもされるなど、外国人選手としては異例の厚遇で送り出された。

引退後は帰国し、モントリオール・エクスポズ、カリフォルニア・エンゼルス、オークランド・アスレチックスなどでコーチを務めた。

2003年にはアスレチックスの監督に昇格。在籍4年間で地区優勝2回、地区2位を2回と結果は残したが、2006年2位に終わるとシーズン終了後に解任。

2009年にはミルウォーキー・ブルワーズの監督に就任したが、在籍2シーズンで地区3位2回とパッとせず、2010年限りで解任。

現在は地元の短期大学で野球のコーチとして活動しているようである。

人物・エピソード

広角に打ち分けるシュアな打撃で活躍した強打の助っ人外国人選手。一方で守備を苦手としており、守備範囲はやや狭かった。

常に全力でプレーする姿勢や、チームメイトたちを激励・鼓舞する人の良さもあり、ファンやチームメイトたちから愛された。

日本に積極的に溶け込もうと、箸で日本食を食べ、麻雀や将棋を覚え、個室に泊まれるところをあえて大部屋に泊まりチームメイトたちと親交を深めるなど努力を惜しまなかった。日本での生活できしめんが大好物になったようである。

引退試合前には、チームメイトをイジるようなプレゼント^[1]を贈り、笑いを生んだ。

応援歌には「ミッキーマウス・マーチ」が使用されていた。

通算成績

打撃成績

通算:10年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
MLB：6年	180	425	380	30	98	1	35	4	2	2	39	2	68	19	.258	.329
NPB：4年	473	1907	1699	214	516	82	268	6	2	9	181	16	225	67	.304	.374

記録

• 5試合連続試合本塁打：1984年5月27日～6月2日

関連項目

• プロ野球
• ピッツバーグ・パイレーツ
• モントリオール・エクスポズ
• トロント・ブルージェイズ
• 中日ドラゴンズ
• カリフォルニア・エンゼルス
• オークランド・アスレチックス
• ミルウォーキー・ブルワーズ
• プロ野球選手一覧

脚注

1. *ファーストを守る谷沢健一には「僕の悪送球をこれで取ってほしかった」と『網』を、怪我の多かった中尾孝義には『救急箱』を、遅刻癖のあった牛島和彦には『目覚まし時計』など。