サカキ(榊)とは、ツバキ科サカキ属の常緑樹である。マサカキともいう。
資料によってはモッコク科に属しているとも。
ポケモンの登場人物については、サカキ(ポケモン)を参照。
フラワーナイトガールの登場人物については、サカキ(花騎士)を参照。
古代より日本に群生する、歴史ある植物。他にも台湾、朝鮮半島、中国大陸を原産地とする。日本では関東から西の地域に分布。黒い果実がなる。海抜500m以下の土地によく生えている。寒さと乾燥に弱く、関東以北の土地ではまず見かけない。
神道では神と人の世界の境目に生える木とされ、境木(さかいき)が訛ってサカキになったとする説がある。一方、サカキは他の木の葉が枯れ落ちる冬であっても変わらない深緑を持つ事から栄え木と呼ばれ、それが転じてサカキになったとする異説もある。神道の世界では「先端の尖ったものに神が宿る」とされている。このため葉っぱが尖っているサカキは神聖視され、太古の昔から神事や神話に名を連ねてきた。今や、魔除けや神の依り代として神事に欠かせない存在となっている。
一方、先述の通り関東以北ではサカキが分布していないため、その地の人々は代用品を使用した。サカキと酷似しているヒサカキや、椿が代役を務めたという。そして神前に供える植物の総称をサカキと呼んだ。また一部地域では門松の材料に使われているとか。
日本神話では高天原の天香具山に生えており、ニニギノミコトが天孫降臨した際に中国(なかつくに。日本の古称)へ植えて広がったとされる。
サカキは漢字で書くと榊になる。この字は国字で、中国から輸入されたものではない。
神道の神事において、玉串やご神体などとしてよく使われる。神社によっては境内に植えられている。
関連項目
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