力無き者全て、守りましょう。
サカキ(花騎士)とは、ブラウザゲーム『フラワーナイトガール』に登場する花騎士の一人である。ロケット団のボスではない。イラスト:yuui CV:和央きりか
概要
榊(さかき)の花言葉は「揺るがない」「神を尊ぶ」等。古くから神聖な植物とされ、神事で使用される。
ツツジ目モッコク科の榊(サカキ)をモチーフにしたフラワーナイト。2018年12月26日より開催された緊急任務『すすめ、新春輸送隊!』にて実装されたレアリティ☆5(通称金)の花騎士である。一人称は「私」、プレイヤー団長の事は「団長さん」と呼ぶ。
南国バナナオーシャンの由緒ある神社に生まれた巫女であり、得物の弓と不可思議な神通力を使って戦う。巫女らしく紙垂、大麻、鈴、榊の花、銅鏡といった神事や祭事で使用される物を装飾品としている。髪の毛が非常に長く、ふくらはぎまで届いているが、これは「髪の毛が長ければ長いほど力を増す」という神道の教えに基づいている。「万物にカミが宿る」という独特な考えを持ち、祭神だけでなく物事に対しても敬いの念を持つ。痴女の国バナナオーシャンにしては露出が少ない常識的な服装。バナナにあるまじき服装。
性能は利便性に長ける補助型。パーティーの火力を底上げするので、どの局面でも起用の余地がある。2020年10月19日に開花と昇華が実装され、開花させると回避能力が追加。☆6ほどではないが生存力が上がる。更に昇華させると☆6相当の能力値になり、より強力な花騎士となる。
2024年8月26日のメンテナンスで永遠の誓いが実装された。
設定
産まれた時から巫女に必要な素養を全て備えた所謂天才型の人間であったが、その天性の才を鼻にかける事無く、むしろ自分を特別な存在だと思った事が無い人格者。「全ては弱き者のために」を信条とし、天より与えられた力を駆使して献身的な祈祷を行う。彼女が花騎士になった理由は今のところ明かされていないがおそらく弱き者を守る使命感に因るものだろう。花騎士になった後も巫女の仕事は続けていて要請に応じて祈祷に赴いている。神通力の応用で味方の傷を癒やす事も可能で、ストーリー上や台詞では度々使用されているものの何故かゲーム中では反映されていない。また完全な治癒は不可能らしく、古代騎士のジュズダマが完全治癒能力を見せた時には感嘆の声を上げていた。
天才だけあって巫女の腕前は一流。ありとあらゆる祟りや災厄の原因を見ただけで看破し、たちまちに鎮めてしまう。本人曰く、常日頃から幽霊を見ているようで霊視能力によって原因を見極めていると思われる。その活躍ぶりは団長からも「相当に力のある巫女」と評されるほど。同じ巫女であるキキョウとは顔見知りで、直接的な描写は無いが共同で祭事を執り行う事もあるという。また花騎士としての実力も高く、たった一人で害虫の巣を潰したり、襲い来る害虫の群れから荷車を守り切るなど優れた実績を残している。「当たると念じれば当たります」という台詞から矢は百発百中と思われる。まさに実力と格を兼ね揃えた巫女と言える。仮装すると神霊が乗り移ってトランス状態(神懸かり)になる事が語られており、一応ある程度の制御は可能としながらもハロウィンでの仮装を断っている。
花騎士を勤める傍ら、実家の神社でも働いている様子。新年になると神社に多くの参拝客が訪れるため人手不足に陥るほど忙しくなり、臨時で一般人にも応援を頼んでいる。秋の行楽シーズンにも参拝客が増えるが、毎年立ち入り禁止区域に入ろうとする不届き者が数名存在し、その中には学者先生も含まれているようでサカキは頭を抱えている。
性格
非常に真面目な性格。神通力で団長の来訪を予見してあらかじめ仕事を片付けておくなど、優秀な一面を覗かせる。戦闘においても冷静沈着であるが、神社では女性ばかりの環境で育ってきたため異性に慣れておらず、団長に触れられる事を嫌うといった生娘な反応を見せる。しかし団長との親交は深めたいようで恐怖症を克服しようと躍起になっている。好感度を上げると指先くらいなら触れられるように。ちなみに南国育ちのため花騎士になるまで紅葉や冬を知らなかったようだが、神通力で外気を遮断する事で寒冷地でも通常通り行動出来る。
好きな食べ物は子豚の丸焼きとシュラスコ。肉類が大好物という肉食系女子。よくバーベキューを開いてはガッツリと肉を食べる。月見の時でさえバーベキューに興じるほど熱意は本物であり、もし育てている食べ頃の肉を横から取ろうものなら団長相手でも怒り出す。マナーや薀蓄よりも豪快に肉へ喰らいつく事を好む野性味溢れる巫女である。団長が肉料理だらけのクリスマスパーティを開いた時には、興奮を抑え切れなかった。
その一方で物事から一歩引いた視点を持ち、行事や出来事を冷静かつ客観的に評する。巫女でありながら神を妄信・狂信しておらず、敬ってはいるものの言動に表れにくい。巫女の仕事も「期待されているから出来るだけの事をやる」程度で、あまり熱意は無いようだ。このように巫女の肩書きに執着は無いがその肩書きを巡って妹と悶着しているようである。(後述)
作中の活躍
デビューを飾った緊急任務『すすめ、新春輸送隊!』では、ベルガモットバレーのマフル高原で行われる新年会の儀式に招かれたが、儀式に必要な祭具と饅頭が誤ってウィンターローズのエトゥ神殿へ配達されてしまい中止の危機に見舞われる。幸運な事に、たまたま輸送のプロであるアカシアが居合わせたため、彼女の助力を受けながらエトゥ神殿からマフル高原まで荷車を運ぶ困難な任務に臨む。しかしタイムリミットは刻刻と迫り、間に合わせるには害虫が跋扈する夜の山中を強行突破しなければならなくなった。次々と襲い掛かる害虫の群れから荷車を死守したサカキを見て、アカシアから「結構な腕利き」と、マイヅルソウからは「落ち着いていて、色々と知っていて。凄くしっかりとした方の印象」と評された。無事危険な山中突破して荷物はマフル高原へ届けられたため、予定通りに新年会が開始された。エピローグでは肉料理を注文している様子が描かれている。
メインストーリー第2部『根源の世界編』では、任務7-2「集う精鋭たち」から登場。千の体を持つミズウォルムの群体が各国の世界花へ進撃する中、「本隊」と呼ばれる最も勢力の強いグループがリリィウッドの世界花に迫っていた。これを迎撃すべく各国から精強な花騎士や歴戦の騎士団がリリィウッドに集められ、その中にサカキの姿もあった。最前線でサラセリアとともにコルチカムのチームと合流し、先行した主力部隊が敵を引き付けている間に撒き散らされた毒の処理にあたる。ナーエの持つ浄化能力とサカキの神通力は似たような力らしく、ナーエの力を応用すればサカキにも毒の浄化が可能だった。ミズウォルムの集団を退け、地下深くにある根源の世界花に到達。全ての世界花の源と言われる根源の世界花を目にしてサカキは「確かにこれほどの力を持ったカミは、初めて見ました」と評した。
しかしミズウォルムは空間を通して根源の世界花を毒していたため、サラセリアが囮となっている間にナーエを率いて浄化に専念するが、対するミズウォルムは分体を自爆させて毒を撒き散らす爆弾のように使って浄化の速度を上回らせる。ジリ貧になる中、団長はサカキに世界花の力を自分に移すよう指示し、手のひらに光り輝く太陽の剣を顕現させて分体を薙ぎ払う。その隙にナーエと浄化を進め、ついに根源の世界花の加護を復活させる事に成功。加護を受けた花騎士たちの反攻により無限と言われたミズウォルムを殲滅。地下世界の戦いは終わりに向かっていった。今回の決戦では団長とサカキがいなければ完全に詰んでおり、もし片方でもいなかったら根源の世界花もろとも各国の世界花は枯らされ、スプリングガーデンは滅亡していた。世界を救ったと言っても過言ではない。
『封印の古代花騎士 碧き楽園の狂信徒』では、ミズウォルム決戦での功績からリリィウッド政府より早々に声が掛かり、リリィウッド各地で発生した異変の解決に協力していた。孤児院にて図らずも妹のヒサカキと邂逅してしまい、こじれた姉妹の関係が露わになってしまった。その後、害虫の動きが本格化してきたためスコップちゃんの先導で姉妹共同で異変解決に赴く。しかし天才の姉に対する焦りと功名心から先走ってしまい、そこで出会ったジュズダマに心の隙を突かれてヒサカキから全力勝負を挑まれる。今まで自分からぶつかってきた事が無いヒサカキの心情の変化にサカキは応えようと、勝負を受けて勝利するのだった。その後、ジュズダマの援護を受けながら封印害虫との戦いに挑み、最後は逆にジュズダマを援護して撃破に成功。リリィウッドでの異変は終息した。
妹のヒサカキ
サカキにはヒサカキという妹がいる。彼女の台詞で何度か言及されており団長の執務室にも姿を見せているが、毎回入れ違いになってしまって団長と直接顔を合わせた事が無い。普段はバナナオーシャンの神社に残って姉の留守を預かる傍ら神事を執り行っている。人手が足りない時はサカキが応援に赴く。
サカキ曰く「姉妹仲は悪くありませんが、巫女という肩書きが絡むと少々ややこしい事になってしまうんです」との事。幼い頃から優秀な姉と比較され、姉に多くの物が与えられるのを見てきたヒサカキは「たとえどれだけ頑張っても、一生追いつけないかもしれない」という不安に人知れず苛まれていた。『碧き楽園の狂信徒』でもリリィウッドには自分が駐留していたのに、さも当然のように外国にいる姉にも声が掛かった事で不安で圧し潰されそうになり、そこをジュズダマに突かれて姉と真剣勝負を挑む。結果はヒサカキの敗北であったが、和解には成功していつか必ず姉を超えてみせると決意を新たにするのだった。このためか功名心が強く、真冬に滝行をしたり、山籠もりするなど無茶な修行をしては姉に咎められている。サカキとしては巫女の地位に執着は無く、言ってくれればすぐに譲るとしているが、素直になれない性格なのだろうか。神事はヒサカキが請け負っているにも関わらず、サカキにばかり依頼が舞い込む現実も妹を追い込む原因になっているのかもしれない。
ちなみにヒサカキは非榊と書き、「サカキにあらず」と称される。サカキではない=巫女になれないという痛烈な皮肉を表していると思われる。現実世界ではヒサカキも神事に使われているが。
長らく名前だけの登場だったが、2022年3月28日のメンテナンスで遂に実装。姉の実装から遅れて約3年3ヵ月、ようやく共演を果たした。
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関連項目
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