ジークフリードとは、「銀河英雄伝説外伝・奪還者」に登場するぬいぐるみである。
概要
マルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー伯爵令嬢の所有する茶色いクマ(テディ・ベア)のぬいぐるみ。
首に赤いマフラーを巻いている。彼女が両親から貰ったぬいぐるみで、もともとは名前もなかった。
出会いと命名
ヘルクスハイマー伯爵家の亡命事件の際、ラインハルト・フォン・ミューゼルが艦長を務める巡航艦<ヘーシュリッヒ・エンチェン>がその後を追跡した。この時マルガレータは脱出カプセルの事故で家族を失い、天涯孤独の身となった。
しかし、ジークフリード・キルヒアイスが空いた彼女のカプセルに残されていたクマのぬいぐるみを見つけ、涙に暮れる彼女を慰めたことで、マルガレータは家族の仇と考えていたキルヒアイスを信頼するようになる。これがきっかけとなり、彼女の大切な無名のぬいぐるみは「ジークフリード」と名付けられた。
この「ジークフリード」の体の中には、一家が亡命時に盗みだした新兵器「指向性ゼッフル粒子」のプログラムに隠されたある重大な「情報」へのアクセス・コードが隠されていた。彼女はそれまでコードの受け渡しを拒否していたが、この一件ののち、マルガレータはラインハルトたち、特にキルヒアイスを信頼し、コードの書かれた紙片を渡すことを選んだ。
別れ
彼女は「ジークフリード」に似せて小さな赤い継ぎ接ぎ模様のクマのぬいぐるみを自作していたが、こちらの方は巡航艦<ヘーシュリッヒ・エンチェン>と別れるにあたり、「誕生日プレゼント」としてキルヒアイスにプレゼントされた。ぬいぐるみが「ジークフリード」と名付けられたことが明かされたのもこの時である。
別れの時も、彼女は胸に「ジークフリード」を抱いて離れゆく<ヘーシュリッヒ・エンチェン>を見送った。ベンドリング少佐に付き添われ、同盟という異郷の地に向かうマルガレータにとって、「ジークフリード」は両親、そしてキルヒアイスたちの思い出のつまった、大切な品となった。
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