タイガー・ジェット・シンはインド共和国出身のプロレスラー。「インドの猛虎」もしくは「インドの狂虎」、「狂える虎」の異名。また「インド式殺人マシーン」という呼称も。
概要
昭和期のプロレスを代表するヒールレスラーである。ターバン姿にフェンシングサーベルのギミックキャラクターで有名。ならびに、反則試合、流血試合の申し子でもある。
特に、ギミックとしてのシンは生粋のヒールレスラーであり、徹底した凶器攻撃、流血試合、行き過ぎたケンカ殺法、火炎攻撃、観客への暴行など、やりすぎと言っても過言ではないような過激な演出が際立つため、本当の狂人であるというイメージを持つファンも少なくない。
また、アントニオ猪木最大のライバルでもあり、盟友・上田馬之助と組んで執拗に猪木を狙った。
特徴・ファイトスタイル
屈強な肉体から繰り出されるブレーンバスター、裏投げ、時にはアルゼンチン・バックブリーカーなどインドレスリング仕込みのエネルギッシュな投げ技。
ブレることのない頸動脈への圧迫攻撃、首四の字(フィギュアフォー・ネックロック)をはじめとするこってりとした絞め技。
さらにサーベルのみならず、モノを選ばぬ徹底した止めどない凶器攻撃。
必殺のV字こぶしのチョーク攻撃コブラクローを、雨あられのように浴びせ続けるインド式殺人的SMフルコース。
時には、噛みつきや、ただ一辺倒に殴打するのみなど、純粋に相手を打ち負かすことのみを目的としたケンカ殺法も用いた。
その他、残虐性を前面に出した狂い猛ったパフォーマンスの数々や、観客や報道陣にまで及ぶ凶行は、見る者すべてを恐怖のどん底へと引きずり込んだ。
獲得タイトルと余談 ~猪木襲撃事件~
「NWFヘビー級王座」、「UWAヘビー級王座」、「NWA北米ヘビー級王座」などの載冠経験がある。
また、リング外においても、新宿区のデパートで夫人と買い物中であったプライベート状態の猪木を強襲し、警察沙汰へと発展するなど世間を賑わせた。この件により、狂人であるというシンのイメージはさらに色濃いものとなってゆく。
ちなみに、ミドルネームである「ジェット」のスペルは「Jeet(ジット)」。ジェット機などを表す「jet」ではない。
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関連項目
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