デイビッド・ハーヴェイとは、イギリスの経済学者、経済地理学者、地政学者である。
概要
- 現在最も論文を引用される地政学者である。
- 21世紀になっても精力的に執筆活動をしており、日本でも著書が広く知られている。
- 経済学における地理的不均衡を重視する。すなわち地理的要因によって経済モデルが変わることの重要性を主張する。
- 強国の偏狭な新自由主義を批判した。
- 世界で一番権威のある活動中のマルクス研究者であり、21世紀のマルクスブームを牽引した。だから多分ノーベル経済学賞取れない。(マルキストは選考委員に嫌われてるので)
マルクスブーム
2008年にハーヴェイがオックスフォード大学の「資本論入門」の講義を公開したところ、全世界からアクセスが殺到。リーマンショックで市場経済への不審もあり、世界的なマルクスブームを引き起こした。鬼畜難易度の本編が読めなくても、本屋にいけば一般向けのマルクス解説書が買えるようになったのは嬉しいところ。ただしハーヴェイ自身の「資本論入門」は大学生向けなので、初学者にはやや難しいかもしれない。
日本ではマルクスというとソ連や中国の共産主義を提唱した人物で、70年代の極左の一連の事件もあってマルクスを危険人物、共産主義を危険思想というイメージが定着してしまっているきらいがある。そうでなくともマルクス主義は過去のものと思われてしまっているの現実だ。
しかし実際のマルクスはどちらかというと資本主義の分析に力を置いており、その思想の是非はともかくマルクスの膨大な知識量は誰もが認める所である。
現代の国際社会を支配しているのは紛れもなく資本主義であり、それを批判する者も資本主義の代替の社会システムを出せないでいるのが現状だ。その資本主義を深い洞察力で分析したマルクスの著書にふれることはけして時間の無駄とは言えない。ただし相当に自信がない限り原著から読み始めるのは止めた方がいい。悪いこと言わないから初学者は池上彰とかの易しい解説本にしとこう。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f3ede9a70cc9df0bac94088b81261120
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